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公開番号
2024155511
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023070288
出願日
2023-04-21
発明の名称
信号システム
出願人
株式会社日立製作所
代理人
弁理士法人第一国際特許事務所
主分類
B61B
1/02 20060101AFI20241024BHJP(鉄道)
要約
【課題】運行管理装置、車上装置、設備制御装置の間で相互に信号処理を行うことで、駅員等の操作によらず、ホームと車両の間にある隙間や高低差による不具合を解消するスロープ装置を自動的に設置できる技術を提供することを目的とすることができる。
【解決手段】代表的な本発明の信号システムの一つは、運行管理装置、駅の設備制御装置及び列車の車上装置を含む信号システムであって、前記運行管理装置は、前記設備制御装置及び前記車上装置に接続され、前記列車の車上ドアの開閉情報及び駅のホームドアの開閉情報を、前記車上装置及び前記設備制御装置に送信する。
また、前記設備制御装置は、前記運行管理装置及び前記ホームドアに接続され、前記ホームドアの開閉を制御し、前記車上装置は、前記運行管理装置、前記車上ドア及び落下防止用安全装置に接続され、前記落下防止用安全装置の展開・収納と、前記車上ドアの開閉を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
運行管理装置、駅の設備制御装置及び列車の車上装置を含む信号システムであって、
前記運行管理装置は、
前記設備制御装置及び前記車上装置に接続され、
前記列車の車上ドアの開閉情報及び駅のホームドアの開閉情報を、前記車上装置及び前記設備制御装置に送信し、
前記設備制御装置は、前記運行管理装置及び前記ホームドアに接続され、前記ホームドアの開閉を制御し、
前記車上装置は、前記運行管理装置、前記車上ドア及び落下防止用安全装置に接続され、前記落下防止用安全装置の展開・収納と、前記車上ドアの開閉を制御し、
前記運行管理装置は、
前記列車の列車停止情報(第1の情報)を、前記車上装置から受信した後、前記設備制御装置に送信し、
前記落下防止用安全装置の落下防止用安全装置展開指示情報(第2の情報)を、前記設備制御装置から受信した後、前記車上装置に送信し、
前記車上ドアの車上ドア開扉指示情報(第3の情報)を、前記設備制御装置から受信した後、前記車上装置に送信し、
前記設備制御装置は、
前記第1の情報を、前記運行管理装置から受信した後、前記運行管理装置に前記第2の情報を送信し、
前記第2の情報を送信した後、前記第3の情報を前記運行管理装置に送信し、
前記車上装置は、
前記第1の情報を、前記運行管理装置に送信し、
前記第1の情報を、前記運行管理装置に送信した後、前記運行管理装置から受信した前記第2の情報に基づいて、前記落下防止用安全装置の展開を実行し、
前記運行管理装置から受信した前記第3の情報に基づいて、前記車上ドアの開扉を実行する
信号システム。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
運行管理装置、駅の設備制御装置及び列車の車上装置を含む信号システムであって、
前記運行管理装置は、前記設備制御装置及び前記車上装置に接続され、前記列車の車上ドアの開閉情報と、駅のホームドアの開閉情報を前記車上装置と、前記設備制御装置とに送信し、
前記設備制御装置は、前記運行管理装置、前記ホームドア及び落下防止用安全装置に接続され、前記落下防止用安全装置の展開・収納と、前記ホームドアの開閉を制御し、
前記車上装置は、前記運行管理装置、前記車上ドアに接続され、前記車上ドアの開閉を制御し、
前記運行管理装置は、
前記列車の列車停止情報(第1の情報)を、前記車上装置から受信した後、前記設備制御装置に送信し、
前記車上ドアの車上ドア開扉指示情報(第3の情報)を、前記設備制御装置から受信した後、前記車上装置に送信し、
前記設備制御装置は、
前記第1の情報を、前記運行管理装置から受信した後、前記落下防止用安全装置の展開を実行し、
前記落下防止用安全装置の展開を実行した後、前記運行管理装置に前記第3の情報を送信し、
前記車上装置は、
前記第1の情報を前記運行管理装置に送信し、
前記第1の情報を、前記運行管理装置に送信した後、前記運行管理装置から受信した前記第3の情報に基づいて、前記車上ドアの開扉を実行する
信号システム。
【請求項3】
請求項1に記載の信号システムにおいて、
前記運行管理装置は、
前記落下防止用安全装置が正常に展開せず異常が発生したことを示す第4の情報を、前記車上装置から受信した後、前記第4の情報を前記設備制御装置に送信し、
前記車上装置から、前記落下防止用安全装置が再度正常に展開せず異常が発生したことを示す第5の情報を受信した場合であっても、故障警報が正常に報知されていれば、前記車上装置及び前記設備制御装置に、それぞれ前記車上ドア及び前記ホームドアの開扉指示を送信し、
前記車上装置は、
前記落下防止用安全装置が正常に展開せず異常が発生した場合に前記第4の情報を、前記運行管理装置に送信した後、前記落下防止用安全装置を再度展開し、
前記落下防止用安全装置が再度正常に展開せず異常が発生した場合に、前記第5の情報を前記運行管理装置に送信した後、前記運行管理装置から前記車上ドアの開扉指示を受信した場合には、前記車上ドアを開扉し、
前記設備制御装置は、
前記落下防止用安全装置が正常に展開せず異常が発生した場合であっても、前記運行管理装置から受信した第5の情報に基づいて、前記落下防止用安全装置に異常が発生していることを報知し、その後、前記運行管理装置から前記ホームドアの開扉指示を受信した場合には、前記ホームドアを開扉する
信号システム。
【請求項4】
請求項1に記載の信号システムにおいて、
前記運行管理装置は、
前記落下防止用安全装置が正常に収納せず異常が発生したことを示す第6の情報を、前記車上装置から受信した後、第6の情報を前期設備制御装置に送信し、
前記車上装置に対して、再度、前記落下防止用安全装置の収納を指示する情報を送信し、
前記車上装置から、前記落下防止用安全装置が再度正常に展開せず、異常が発生したことを示す第7の情報を受信した場合には、異常対応の処置を講じ、
前記車上装置は、
前記落下防止用安全装置が正常に展開せず異常が発生した場合に、前記第6の情報を前期運行管理装置に送信し、その後、前記落下防止用安全装置について再度の収納を試み、
前記落下防止用安全装置が正常に収納されれば、前記車上ドアを閉扉し、
前記落下防止用安全装置が再度正常に収納せず、異常が発生した場合には、前記第7の情報を前期運行管理装置に送信し、
前記設備制御装置は、
前記落下防止用安全装置が正常に収納されれば、前記ホームドアを開扉する
信号システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、車両がホームに進入して停止し、乗客の乗降を行う際、ホームと車両の間には隙間や高低差が発生していた。このような場合、隙間や高低差が原因で乗客の躓きによる事故や車椅子利用者の乗降に困難が生じていた。
このため、ホームと車両との間の隙間や高低差が存在しても、乗客が安全に移動できるよう、車両とホームの間にスロープを設置することが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1では、「車体2の乗降用スライド式扉3の外側下部に設けられ、乗降口2aとプラットホームPHとの間にスロープ板5を掛け渡す鉄道車両の乗降口渡し板装置1は、起伏軸4に回動可能に取り付けられたスロープ板5と、乗降用スライド式扉3の下部に連設される起伏用ラック6と、起伏用ラック6に螺合する受動ピニオン11を有し起伏軸4を介してスロープ板5を倒伏可能な連動ギヤ機構7とを備えた」技術が開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、「車椅子の乗り降りを可能とする鉄道車両用の車椅子スロープ装置2において、車椅子の走行を可能とするボーディングプレート10と、ボーディングプレート10を駅ホーム3と車両床4に渡って延びる展開位置と車両床4上に引き込まれる中継位置との間で移動可能に支持する車両内外移動支持機構20と、ボーディングプレート10をこの中継位置と乗降口1の側方に設けられる格納位置との間で移動可能に支持する車両内移動支持機構30とを備える」技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献3では、「側出入口2近傍における車両室内の壁面3部に縦軸Yを中心として回動する縦軸回転枠5を設ける。縦軸回転枠5の回転駆動手段31を設ける。縦軸回転枠5の下部とステップ9の一方の側枠の基部を横ピン10で回転可能に連結して該横ピン10を中心としてステップ9を起倒旋回可能に備える。縦軸回転枠5には前記ステップ9の起立状態を保持したりこれを解除する倒れ防止機構Bと、該倒れ防止機構Bを駆動する駆動手段32を設ける。側出入口2を挟んで前記縦軸回転枠5と反対の側には、ステップ9の他方の側枠に係合して駆動手段によりステップ9を起倒旋回させたり、この係合を駆動手段により解除するステップ起倒機構Eを設ける」技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-156239号公報
特開2005-319886号公報
特開2002-255029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1~3に記載された発明では、ホームと車両の間にある隙間や高低差による不具合は解消できるものの、ホームと車両の間にある隙間や高低差を埋めるためのスロープ装置が、駅員もしくは乗務員により展開、収納されることを前提としている。
このため、スロープ装置を適切なタイミングで自動的に設置することについては、検討されていない。
【0008】
そこで、本発明では、運行管理装置、車上装置、設備制御装置の間で相互に信号処理を行うことで、駅員等の操作によらず、ホームと車両の間にある隙間や高低差による不具合を解消するスロープ装置を自動的に設置できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、代表的な本発明の信号システムの一つは、運行管理装置、駅の設備制御装置及び列車の車上装置を含む信号システムであって、前記運行管理装置は、前記設備制御装置及び前記車上装置に接続され、前記列車の車上ドアの開閉情報及び駅のホームドアの開閉情報を、前記車上装置及び前記設備制御装置に送信する。
また、前記設備制御装置は、前記運行管理装置及び前記ホームドアに接続され、前記ホームドアの開閉を制御し、前記車上装置は、前記運行管理装置、前記車上ドア及び落下防止用安全装置に接続され、前記落下防止用安全装置の展開・収納と、前記車上ドアの開閉を制御する。
さらに、前記運行管理装置は、前記列車の列車停止情報(第1の情報)を、前記車上装置から受信した後、前記設備制御装置に送信し、前記落下防止用安全装置の落下防止用安全装置展開指示情報(第2の情報)を、前記設備制御装置から受信した後、前記車上装置に送信し、前記車上ドアの車上ドア開扉指示情報(第3の情報)を、前記設備制御装置から受信した後、前記車上装置に送信する。
そして、前記設備制御装置は、前記第1の情報を、前記運行管理装置から受信した後、前記運行管理装置に前記第2の情報を送信し、前記第2の情報を送信した後、前記第3の情報を前記運行管理装置に送信し、前記車上装置は、前記第1の情報を、前記運行管理装置に送信し、前記第1の情報を、前記運行管理装置に送信した後、前記運行管理装置から受信した前記第2の情報に基づいて、前記落下防止用安全装置の展開を実行し、前記運行管理装置から受信した前記第3の情報に基づいて、前記車上ドアの開扉を実行する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、運行管理装置、車上装置、設備制御装置の間で相互に信号処理を行うことで、駅員等の操作によらず、ホームと車両の間にある隙間や高低差による不具合を解消するスロープ装置を自動的に設置できる技術を提供することを目的とすることができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の発明を実施をするための形態における説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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