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公開番号2024054707
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022161116
出願日2022-10-05
発明の名称ホーム柵
出願人株式会社京三製作所
代理人個人,個人,個人
主分類B61B 1/02 20060101AFI20240410BHJP(鉄道)
要約【課題】非常扉をホーム側へオフセット移動することによって非常口を開くホーム柵において、ホーム側への突出量を低減する技術を提供すること。
【解決手段】ホーム柵2の第1戸袋部11は、非常扉50を、戸袋側面カバー部13のホーム側の側面と非常扉パネル部52のホーム側の側面とが略同一の延長平面を構成する通常位置と、非常扉パネル部52が戸袋側面カバー部13よりもホーム側に位置するオフセット位置との間でオフセット移動可能に支持し、オフセット位置において非常扉50をホーム長手方向にスライド移動可能に支持する。非常扉50は、非常扉上方カバー部54を、非常扉50のスライド移動において戸袋上面カバー部に対して干渉する干渉位置と、干渉しない非干渉位置との間で上下揺動可能にする上下揺動機構56を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
乗降口を開閉するための可動扉と、非常扉とを支持する戸袋部を備えるホーム柵であって、
前記非常扉は、
非常扉パネル部と、
前記非常扉パネル部の上方に設けられた非常扉上方カバー部と、
を有し、
前記戸袋部は、
ホーム側の側面を構成する戸袋側面カバー部と、
上面を構成する戸袋上面カバー部と、
を有し、前記戸袋側面カバー部のホーム側の側面と前記非常扉パネル部のホーム側の側面とが略同一の延長平面を構成する通常位置と、前記非常扉パネル部が前記戸袋側面カバー部よりもホーム側に位置するオフセット位置との間で前記非常扉をオフセット移動可能に支持するとともに、前記オフセット位置において前記非常扉をホーム長手方向にスライド移動可能に支持し、
前記非常扉は、更に、
前記非常扉上方カバー部を、前記非常扉のスライド移動において前記戸袋上面カバー部に対して干渉する干渉位置と、干渉しない非干渉位置との間で上下揺動可能にする上下揺動機構、
を有する、
ホーム柵。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記通常位置に位置する前記非常扉の前記オフセット位置へのオフセット移動を係止し、前記干渉位置に位置する前記非常扉上方カバー部が前記非干渉位置に揺動した場合に当該係止を解除する係止部、
を更に備える請求項1に記載のホーム柵。
【請求項3】
前記上下揺動機構は、前記非常扉上方カバー部の上下揺動に連動して上下動するロッド部を有し、
前記係止部は、前記ロッド部に連係して係止を解除する、
請求項2に記載のホーム柵。
【請求項4】
前記係止部は、
前記戸袋部に開けられた係止穴と、
前記ロッド部に連係して前記係止穴から抜ける係止片と、
を有する、
請求項3に記載のホーム柵。
【請求項5】
前記干渉位置は、前記非常扉上方カバー部が降下した位置であり、
前記非干渉位置は、前記非常扉上方カバー部が上昇した位置であり、
前記非常扉は、前記非干渉位置に位置する前記非常扉上方カバー部が自重によって前記干渉位置に降下することを抑止する抑止部を有する、
請求項1~4の何れか一項に記載のホーム柵。
【請求項6】
前記干渉位置は、前記非常扉上方カバー部が降下した位置であり、
前記非干渉位置は、前記非常扉上方カバー部が上昇した位置であり、
前記非常扉は、前記干渉位置に位置する前記非常扉上方カバー部を前記非干渉位置に揺動する操作の荷重を低減する操作荷重低減部を有する、
請求項1~4の何れか一項に記載のホーム柵。
【請求項7】
前記非常扉は、
長手方向をホーム長手方向に沿って固定されたガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って移動するスライダーと、
を有し、
前記戸袋部は、前記スライダーを支持する平行リンク機構を有し、当該平行リンク機構によって前記非常扉をオフセット移動可能およびスライド移動可能に支持する、
請求項1~4の何れか一項に記載のホーム柵。
【請求項8】
前記平行リンク機構は、一端が前記戸袋部に接続され、他端が前記スライダーに接続された非直線状リンクを、前記非常扉のスライド移動の方向に沿って2つ並列に配置して有する、
請求項7に記載のホーム柵。
【請求項9】
前記戸袋側面カバー部は、前記平行リンク機構の動作時に前記非直線状リンクが前記戸袋部の内方に変位可能とする切欠状の逃げ部を有する、
請求項8に記載のホーム柵。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホーム柵に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ホーム柵は、鉄道の駅等のプラットホームの端にホーム長手方向に沿って設置される安全設備であって「ホームドア」などとも呼ばれ、乗降口を開閉する可動扉を有している。また、一部のホーム柵には、可動扉が閉じたままの状態で列車内の乗客がホーム柵を抜けてプラットホームへ避難することを可能とするための非常扉が設けられているものがある。
【0003】
例えば、特許文献1のホーム柵は、所定の間隔を隔てて配置した2体の固定戸袋部(4)の間に緊急脱出扉(5;非常扉)を有する。緊急脱出扉(5)は、固定戸袋部(4)に横行スライド機構(9)ごと斜行スライド機構(8)で支持されている。非常時、列車の乗客は、斜行スライド機構(8)に支持された緊急脱出扉(5)を2体の固定戸袋部(4)の間からホーム側へ押し出すようにしてオフセット移動させた後、固定戸袋部(4)のホーム側外面に沿って緊急脱出扉(5)を横方向へスライド移動させることで非常口を開くことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-210870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のホーム柵では、非常口を開くために、少なくとも緊急脱出扉(5)の厚さ以上に緊急脱出扉(5)を通常時よりもホーム側へ突出させる必要がある(特許文献1の図4参照)。緊急脱出扉(5)の厚さは、通常時であっても非常口を全開にする非常時であっても変わらない。そのため、緊急脱出扉(5)がホーム側へ突出する量(長さ)が大きかった。しかし、非常時はプラットホームが旅客で混雑していたり、多くの旅客がプラットホーム上を足早に移動する状況にある場合がある。特に、地下鉄のプラットホームには、ホーム上のスペースが狭い場所がある。そのため、プラットホーム上の旅客の邪魔にならないように速やかに非常口を開けるためには、ホーム側への突出量はできるだけ少ないほど好ましい。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、非常扉をホーム側へオフセット移動することによって非常口を開くホーム柵において、ホーム側への突出量を低減する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための第1の発明は、乗降口を開閉するための可動扉と、非常扉とを支持する戸袋部を備えるホーム柵であって、
前記非常扉は、非常扉パネル部と、前記非常扉パネル部の上方に設けられた非常扉上方カバー部と、を有し、
前記戸袋部は、ホーム側の側面を構成する戸袋側面カバー部と、上面を構成する戸袋上面カバー部と、を有し、前記戸袋側面カバー部のホーム側の側面と前記非常扉パネル部のホーム側の側面とが略同一の延長平面を構成する通常位置と、前記非常扉パネル部が前記戸袋側面カバー部よりもホーム側に位置するオフセット位置との間で前記非常扉をオフセット移動可能に支持するとともに、前記オフセット位置において前記非常扉をホーム長手方向にスライド移動可能に支持し、
前記非常扉は、更に、前記非常扉上方カバー部を、前記非常扉のスライド移動において前記戸袋上面カバー部に対して干渉する干渉位置と、干渉しない非干渉位置との間で上下揺動可能にする上下揺動機構、を有するホーム柵である。
【0008】
第1の発明のホーム柵では、非常扉の非常扉上方カバー部は、上下揺動機構によって、スライド移動において戸袋上面カバー部に対して干渉する干渉位置から干渉しない非干渉位置へと移動させることができる。よって、非常口を開くために非常扉をホーム側へ突出させる量を少なくすることができる。よって、非常扉のホーム側への突出量を低減することができる。
【0009】
第2の発明は、上記ホーム柵において、前記通常位置に位置する前記非常扉の前記オフセット位置へのオフセット移動を係止し、前記干渉位置に位置する前記非常扉上方カバー部が前記非干渉位置に揺動した場合に当該係止を解除する係止部、を更に備えるホーム柵である。
【0010】
第2の発明によれば、非常扉上方カバー部を非干渉位置へ揺動させると係止が自動的に解除されるので、非常口を開くための操作が簡易になる。
(【0011】以降は省略されています)

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