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公開番号2024155415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070108
出願日2023-04-21
発明の名称車両用フード
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類B62D 25/10 20060101AFI20241024BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】軽量化を図りつつ、十分な張り剛性が確保され、しかも、良好な歩行者保護性能が確保されて安全性が向上された車両用フードを提供する。
【解決手段】車両に取り付けられる車両用フード100であって、車両の外側を構成するアウタパネル11と、アウタパネル11の内側に設けられるインナパネル13と、インナパネル13に設けられ、車両の前部に設けられたロック機構に係合されるロック部材15と、インナパネル13に設けられ、インナパネル13におけるロック部材15が取り付けられたロック部30を補強するロック補強材17と、を備え、ロック補強材17は、アウタパネル11に接合する支持部51A,51Bを有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両に取り付けられる車両用フードであって、
前記車両の外側を構成するアウタパネルと、
前記アウタパネルの内側に設けられるインナパネルと、
前記インナパネルに設けられ、前記車両の前部に設けられたロック機構に係合されるロック部材と、
前記インナパネルに設けられ、前記インナパネルにおける前記ロック部材が取り付けられたロック部を補強するロック補強材と、
を備え、
前記ロック補強材は、前記アウタパネルに接合する支持部を有する、
車両用フード。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記ロック補強材は、前記ロック部材が配置される底壁部と、前記車両の前後方向において前記底壁部の前端に連設された前端壁部及び後端に連設された後端壁部と、を有し、
前記前端壁部及び前記後端壁部は、前記アウタパネルへ向かって切り起こされて前記アウタパネルに接合する切り起こし部を有する、
請求項1に記載の車両用フード。
【請求項3】
前記ロック補強材は、異なる厚さの部位を有する板材から形成され、
前記支持部は、前記板材の薄肉の領域に形成されている、
請求項1又は2に記載の車両用フード。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用フードに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両における乗員の安全性向上が求められており、係る目的のために車体の強度を向上させてきた。他方、地球温暖化問題等の深刻化を背景に、自動車の燃費改善の動きが加速している。燃費改善には車体の軽量化が有効であることが知られている。
【0003】
自動車等の車両の前部に配置される車両用フードでは、フード前側の張り剛性を高めるために、デント補強材を設けている。例えば、特許文献1には、フードを構成するアウタパネルとインナパネルとの間に、フードの開閉時などにアウタパネルに入力する荷重をインナパネルに伝達させて分散する支持部材を設けることが開示されている。また、特許文献2には、アウタパネルの内側に、アウタパネルを補強しつつ歩行者保護性能を向上させるためのアウタパネル補強材を取り付けた車両用フードが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-128169号公報
特開2021-116018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、デント補強材によって幅広い領域の張り剛性を確保する場合には、デント補強材を大型化する必要があり、さらに、フードを薄肉化する際には、張り剛性を確保するためにデント補強材を厚肉にする必要がある。
【0006】
一方、車両の軽量化に対応するため、車両用フードでは、薄肉化とともに、デント補強材の小型化や省略が検討されている。しかし、デント補強材を省略すると、フードの張り剛性が極端に低下し、洗車時やフードを閉じる際などにフード前側に手をついた際の荷重によってアウタパネルが凹むおそれがある。また、単に、デント補強材を省略した場合、衝突時における変形抵抗が小さくなり、頭部障害値(HIC値)を低く抑えることが難しい。
【0007】
そこで本発明は、軽量化を図りつつ、十分な張り剛性が確保され、しかも、良好な歩行者保護性能が確保されて安全性が向上された車両用フードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は下記の構成からなる。
車両に取り付けられる車両用フードであって、
前記車両の外側を構成するアウタパネルと、
前記アウタパネルの内側に設けられるインナパネルと、
前記インナパネルに設けられ、前記車両の前部に設けられたロック機構に係合されるロック部材と、
前記インナパネルに設けられ、前記インナパネルにおける前記ロック部材が取り付けられたロック部を補強するロック補強材と、
を備え、
前記ロック補強材は、前記アウタパネルに接合する支持部を有する、
車両用フード。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、車両用フードの軽量化を図りつつ、十分な張り剛性を確保し、しかも、良好な歩行者保護性能を確保して安全性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施形態に係る車両用フードの分解斜視図である。
図2は、アウタパネルを装着した状態の車両用フードの図1におけるII-II線に沿った断面図である。
図3は、図2におけるフード前側の拡大図である。
図4は、アウタパネルを装着した状態の車両用フードの図1におけるIV-IV線に沿った断面図である。
図5は、ロック補強材の斜視図である。
図6は、テーラードブランク材を用いたロック補強材の斜視図である。
図7は、他の形状のロック補強材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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