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公開番号2024154640
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068573
出願日2023-04-19
発明の名称サーマルプリンタ
出願人東芝テック株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類B41J 2/355 20060101AFI20241024BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】 コモンモード・ノイズを小さく抑える。
【解決手段】 実施形態のサーマルプリンタは、サーマルヘッド、駆動データ生成部、クロック生成部及び駆動データ供給部を備える。サーマルヘッドは、複数ブロックに分けられた多数の発熱素子を搭載し、多数の発熱素子を駆動するための駆動データを、複数のブロックに関してそれぞれ異なる複数の第1のクロック信号に同期して並列に入力する。駆動データ生成部は、プリントデータから複数のブロックに関して複数の駆動データを生成し、当該の複数の駆動データを、複数の第2のクロック信号に同期して出力する。クロック生成部は、互いに位相のずれた複数の第1のクロック信号を生成する。駆動データ供給部は、生成部から出力された複数の駆動データを、複数の第2のクロック信号に同期して取り込み、複数の第1のクロック信号に同期してサーマルヘッドへと供給する。
【選択図】 図2

特許請求の範囲【請求項1】
複数のブロックに分けられた多数の発熱素子を搭載し、前記多数の発熱素子を駆動するための駆動データを、前記複数のブロックのそれぞれに関してそれぞれ異なる複数の第1のクロック信号に同期して並列に入力するサーマルヘッドと、
プリントデータから前記複数のブロックのそれぞれに関して複数の駆動データを生成し、当該の複数の駆動データを、複数の第2のクロック信号に同期して出力する駆動データ生成部と、
互いに位相のずれた複数のクロック信号を前記第1のクロック信号として生成するクロック生成部と、
前記駆動データ生成部から出力された複数の駆動データを、前記複数の第2のクロック信号に同期して取り込み、前記クロック生成部により生成された複数の第1のクロック信号に同期して前記サーマルヘッドへと供給する駆動データ供給部と、
を具備するサーマルプリンタ。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
前記サーマルヘッドは、前記多数の発熱素子をn(nは整数)ブロックに分けて搭載しており、
前記クロック生成部は、位相が360/n度ずつ異なるn本の第1のクロック信号を生成する、
請求項1に記載のサーマルプリンタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、サーマルプリンタに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
搭載する多数の発熱素子をブロック分けしており、駆動データをブロック毎に並列に入力する構成としたサーマルヘッドは知られている。
そしてこのような構成のサーマルヘッドを用いたサーマルプリンタでは、各ブロックの発熱素子を駆動するための駆動データを、同じクロック信号に同期してサーマルヘッドに入力している。
このため、サーマルヘッドに供給される複数の駆動データの変化タイミングが一致する場合があり、コモンモード・ノイズの増大を来して、EMI(electromagnetic interference)に関して問題となる恐れがあった。
このような事情から、コモンモード・ノイズを小さく抑えられることが望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-279683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、コモンモード・ノイズを小さく抑えられるサーマルプリンタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のサーマルプリンタは、サーマルヘッド、駆動データ生成部、クロック生成部及び駆動データ供給部を備える。サーマルヘッドは、複数のブロックに分けられた多数の発熱素子を搭載し、多数の発熱素子を駆動するための駆動データを、複数のブロックのそれぞれに関してそれぞれ異なる複数の第1のクロック信号に同期して並列に入力する。駆動データ生成部は、プリントデータから複数のブロックのそれぞれに関して複数の駆動データを生成し、当該の複数の駆動データを、複数の第2のクロック信号に同期して出力する。クロック生成部は、互いに位相のずれた複数のクロック信号を第1のクロック信号として生成する。駆動データ供給部は、駆動データ生成部から出力された複数の駆動データを、複数の第2のクロック信号に同期して取り込み、クロック生成部により生成された複数の第1のクロック信号に同期してサーマルヘッドへと供給する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
一実施形態に係るサーマルプリンタの要部回路構成を示すブロック図。
図1中のCPLDの出力のタイミング図。
本実施形態でのクロック信号の変動に伴う電源電流の変動の様子を表す図。
クロック信号が同じタイミングで変動する場合における電源電流の変動の様子を表す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施の形態の一例について図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係るサーマルプリンタ1の要部回路構成を示すブロック図である。
サーマルプリンタ1は、サーマルヘッド10、モータ群20、モータドライバ30、センサ素子群40、センサ回路50、クロック生成回路60、入力ポート70、CPU(central processing unit)80、ROM(read-only memory)90、RAM(random-access memory)100及びCPLD(complex programmable logic device)110を備える。
【0008】
サーマルヘッド10は、多数の発熱素子11と4つの駆動回路12とを含む。多数の発熱素子11はいずれも、通電により発熱する。多数の発熱素子11は、例えば等間隔で1列に配列されている。ただし多数の発熱素子11は、複数列に、あるいは千鳥状に配列されていても構わない。多数の発熱素子11は、4つにグループ分けされている。4つの駆動回路12は、発熱素子11の4つのグループにそれぞれ対応する。駆動回路12には、対応するグループに属する発熱素子11が接続されている。駆動回路12は、対応するグループに属する発熱素子11のそれぞれへの通電を制御する。
【0009】
モータ群20は、複数のモータを含む。モータ群20に含まれるモータは、プリント用紙の搬送などのための動力源である。
モータドライバ30は、モータ群20に含まれるモータを、CPU80からの制御の下に駆動する。
【0010】
センサ素子群40は、サーマルプリンタ1の動作状態を検出するための各種のセンサ素子を含む。
センサ回路50は、センサ素子群40に含まれるセンサ素子のそれぞれの状態に基づきサーマルプリンタ1の動作状態を判定する。
(【0011】以降は省略されています)

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