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公開番号2024154488
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068305
出願日2023-04-19
発明の名称地中埋設型シェルター及びその構築方法
出願人日本ヒューム株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04H 9/14 20060101AFI20241024BHJP(建築物)
要約【課題】構築が容易で安価な地中埋設型シェルターを得る。
【解決手段】このシェルター1は、x方向の両側にそれぞれ離間して設けられた側壁部10A、10Bと、上側でこれらの間に設置された頂版11が、y方向で複数組組み合わせて形成される。底部における側壁部10Aと側壁部10Bの間には底版12が形成される。側壁部10A(10B)、頂版11は、施工現場とは別の工場で型枠を用いて製造されたコンクリートブロック(プレキャストブロック)として製造される。図1(a)ではこれらが6組用いられているが、この数は任意であり、シェルター1を、この数が大きな場合にはy方向において長く、この数が小さな場合にはy方向において短くすることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
地下に設置される地中埋設型シェルターであって、
前記地中埋設型シェルターの内部の空間は、鉛直方向と垂直な第1の方向、及び、鉛直方向及び前記第1の方向と垂直な第2の方向、において広がり、
前記第2の方向において、互いに離間して一方の端部側、他方の端部側で地中にそれぞれ設けられた側壁部と、
前記一方の端部側の前記側壁部と前記他方の端部側の前記側壁部の上側を連結するように設けられた頂版と、
の組み合わせが、前記第1の方向に沿って複数組連結されて構成されたことを特徴とする地中埋設型シェルター
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記頂版は重量コンクリートで構成されたことを特徴とする請求項1に記載の地中埋設型シェルター。
【請求項3】
前記第1の方向に沿って複数の前記側壁部、又は複数の前記頂版を貫通する緊張材が固定されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の地中埋設型シェルター。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の地中埋設型シェルターの構築方法であって、
前記側壁部及び前記頂版をプレキャストブロックとして製造し、
地面を切削した後の底面において、前記第1の方向に沿って、前記組み合わせにおける前記一方の端部側の前記側壁部と前記他方の端部側の前記側壁部を、前記第2の方向において離間させた形態で複数組配置する側壁部配置工程と、
前記組み合わせの各々における前記一方の端部側の前記側壁部と前記他方の端部側の前記側壁部の上側に、対応する前記頂版の各々を設置して固定する頂版固定工程と、
前記一方の端部側の前記側壁部と前記他方の端部側の前記側壁部の間の底部に底版を設置する底版設置工程と、
を具備することを特徴とする、地中埋設型シェルターの構築方法。
【請求項5】
前記頂版固定工程の後に、
複数の前記側壁部又は複数の前記頂版に対して、前記第1の方向に沿って複数の前記側壁部、又は複数の前記頂版を貫通する緊張材を設置した後に、前記緊張材を介して前記第1の方向に沿ったプレストレスを複数の前記側壁部又は複数の前記頂版に付与する緊張工程を具備することを特徴とする請求項4に記載の、地中埋設型シェルターの構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、避難用に地中に設けられる建築物である地中埋設型シェルター、及びその構築方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
津波等の自然災害や核兵器等による放射能被曝被害を防ぐために各種の構造のシェルターが提案されている。このうち、放射能等の遮蔽という観点からは、このようなシェルターを地下に設けることが有効である。また、一般的に建築物を構成する材料として用いられるコンクリートは、建築物として要求される機械的強度を有すると共に、中性子に対して一定の遮蔽能力もあるため、シェルターを構成する主材料としても好ましい。このような構造のシェルターは、例えば特許文献1、2等に記載されている。更に、特許文献3に記載されるように、放射線遮蔽用のコンクリートとして、γ線等の遮蔽能力を高めた重量コンクリートも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-346478号公報
特開2007-297898号公報
特開2014-231450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなシェルターを、公共の大型施設としてではなく、特に一般家屋に対応させて設ける場合、すなわち、個人の住宅に付随して小型のシェルターを設ける場合には、これを安価に構築できることが要求される。これに対して、例えば特許文献1、2に記載の技術においては、基本構造が一般的な建築物とは大きく異なる複雑な構造を地中に設けるために、その構築は容易ではなく、これを安価に構築することは困難であった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記の問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、地下に設置される地中埋設型シェルターであって、前記地中埋設型シェルターの内部の空間は、鉛直方向と垂直な第1の方向、及び、鉛直方向及び前記第1の方向と垂直な第2の方向、において広がり、前記第2の方向において、互いに離間して一方の端部側、他方の端部側で地中にそれぞれ設けられた側壁部と、前記一方の端部側の前記側壁部と前記他方の端部側の前記側壁部の上側を連結するように設けられた頂版と、の組み合わせが、前記第1の方向に沿って複数組連結されて構成されたことを特徴とする。
本発明において、前記頂版は重量コンクリートで構成されたことを特徴とする。
本発明は、前記第1の方向に沿って複数の前記側壁部、又は複数の前記頂版を貫通する緊張材が固定されたことを特徴とする。
本発明は、前記地中埋設型シェルターの構築方法であって、前記側壁部及び前記頂版をプレキャストブロックとして製造し、地面を切削した後の底面において、前記第1の方向に沿って、前記組み合わせにおける前記一方の端部側の前記側壁部と前記他方の端部側の前記側壁部を、前記第2の方向において離間させた形態で複数組配置する側壁部配置工程と、前記組み合わせの各々における前記一方の端部側の前記側壁部と前記他方の端部側の前記側壁部の上側に、対応する前記頂版の各々を設置して固定する頂版固定工程と、前記一方の端部側の前記側壁部と前記他方の端部側の前記側壁部の間の底部に底版を設置する底版設置工程と、を具備することを特徴とする。
本発明は、前記頂版固定工程の後に、複数の前記側壁部又は複数の前記頂版に対して、前記第1の方向に沿って複数の前記側壁部、又は複数の前記頂版を貫通する緊張材を設置した後に、前記緊張材を介して前記第1の方向に沿ったプレストレスを複数の前記側壁部又は複数の前記頂版に付与する緊張工程を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、構築が容易で安価な地中埋設型シェルターを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態に係る地中埋設型シェルターの斜視図(a)、断面図(b)である。
本発明の実施の形態に係る地中埋設型シェルターを構成する部材の斜視図である。
本発明の実施の形態に係る地中埋設型シェルターの構築方法を示す斜視図である。
本発明の実施の形態に係る地中埋設型シェルターの構築方法を示す断面図である。
本発明の実施の形態に係る地中埋設型シェルターの構築方法における緊張材周辺の構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施の形態に係る地中埋設型シェルターについて説明する。図1は、この地中埋設型シェルター(シェルター)1の斜視図(a)、及び断面図(b)を示す。ここで、斜視図(a)においては、シェルター1のみが示されており、断面図(b)においては、そのy方向(第1の方向)に垂直な断面の地盤G中における形態が示されている。鉛直方向はz方向とされる。
【0010】
図1(a)に示されるように、このシェルター1は、x方向(第2の方向)の両側にそれぞれ離間して設けられた側壁部10A、10Bと、上側でこれらの間に設置された頂版11が、y方向で複数組組み合わせて形成される。底部における側壁部10Aと側壁部10Bの間には底版12が形成される。ここでは、側壁部10A、10B、頂版11が6組用いられているが、実際には、シェルター1の内部空間のy方向における長さに対応し、この数は適宜設定される。図1(b)に示されるように、側壁部10A、10Bと頂版11は連結具20によって連結される。
(【0011】以降は省略されています)

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