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公開番号2024131937
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042515
出願日2023-03-17
発明の名称建物
出願人ミサワホーム株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/76 20060101AFI20240920BHJP(建築物)
要約【課題】外装仕上げ材と屋内空間との間における熱橋部を極力減らし、建物外周における断熱性を向上させる。
【解決手段】建物1が、建物躯体2と、建物躯体2のうち屋外に沿って設けられる部位の屋外側面に取り付けられ、建物躯体2の外周に沿って配置されて建物1の外周面を形成する外装仕上げ材3と、建物躯体2のうち屋外に沿って設けられる部位の屋内側に離間して配置された断熱材41,42,43によって構成され、内側に屋内空間5が形成される断熱材層4と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建物躯体と、
前記建物躯体のうち屋外に沿って設けられる部位の屋外側面に取り付けられ、前記建物躯体の外周に沿って配置されて建物の外周面を形成する外装仕上げ材と、
前記建物躯体のうち屋外に沿って設けられる前記部位の屋内側に離間して配置された断熱材によって構成され、内側に屋内空間が形成される断熱材層と、を備えていることを特徴とする建物。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の建物において、
前記建物躯体と前記断熱材層は、同一の基礎上に構築されて各々自立し、
前記建物躯体のうち屋外に沿って設けられる前記部位は、前記基礎における立ち上がり部の屋外側に配置され、前記断熱材層は、前記立ち上がり部の屋内側に配置されていることを特徴とする建物。
【請求項3】
請求項1に記載の建物において、
屋外と前記屋内空間とを連通する開口部を更に備え、
前記開口部には、当該開口部を開閉する建具を保持する建具枠が、前記外装仕上げ材と前記断熱材層との間に跨って設けられており、
前記断熱材層は、少なくとも建物外周において、前記建具枠が設けられた箇所を除き、前記建物躯体のうち屋外に沿って設けられる前記部位及び前記外装仕上げ材と連結されていないことを特徴とする建物。
【請求項4】
請求項1に記載の建物において、
前記外装仕上げ材は、外壁用の仕上げ材と、屋根用の仕上げ材と、を含んで構成されていることを特徴とする建物。
【請求項5】
請求項1に記載の建物において、
前記断熱材層は、前記断熱材として、床用の断熱材と、外壁用の断熱材と、屋根用の断熱材と、を含んで構成されていることを特徴とする建物。
【請求項6】
請求項1に記載の建物において、
前記建物躯体は、複数の柱と、前記複数の柱同士を連結する複数の梁と、を有するラーメン構造とされていることを特徴とする建物。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の建物において、
前記断熱材は、断熱パネルによって構成され、
前記断熱パネルは、
縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、前記縦横の框材からなる矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて構成された枠体と、
前記枠体の両面もしくは片面に貼り付けられた面材と、
前記枠体と前記面材とに囲まれた内部中空部に装填された内包断熱材と、を備えることを特徴とする建物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建物躯体を構成する柱や梁と外装仕上げ材との間に断熱材を配置する技術が知られている。特許文献1に記載の建物においては、外装仕上げ材として、軽量気泡コンクリート(ALC;Autoclaved Light-weight Concrete)等のコンクリート系材料からなる仕上げパネルが採用されている。そして、建物躯体側には、外装仕上げ材を支持するアングル材が固定され、このアングル材の周囲を断熱材で被覆することにより、建物の外壁における断熱性を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-156119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、外装仕上げ材を支持するアングル材は建物躯体に固定されている。そして、アングル材には、外装仕上げ材から屋内側に突出する支持ボルトが掛止されるため、アングル材及び支持ボルトが、屋外の熱を屋内側に伝導する熱橋として作用してしまうことは避けられない。また、断熱性の高い外装仕上げ材として、厚さ寸法が大きく、かつ重量のあるものを選択してしまうと、当該外装仕上げ材をより確実に支持するために支持ボルトの使用本数が多くなってしまい、熱橋として作用する部分が増えてしまうことも考えられる。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、外装仕上げ材と屋内空間との間における熱橋部を極力減らし、建物外周における断熱性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、建物1であって、例えば図1~図6に示すように、
建物躯体2と、
前記建物躯体2のうち屋外に沿って設けられる部位の屋外側面に取り付けられ、前記建物躯体2の外周に沿って配置されて建物1の外周面を形成する外装仕上げ材3と、
前記建物躯体2のうち屋外に沿って設けられる前記部位の屋内側に離間して配置された断熱材41,42,43によって構成され、内側に屋内空間5が形成される断熱材層4と、を備えていることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、外装仕上げ材3は、建物躯体2のうち屋外に沿って設けられる部位の屋外側面に取り付けられ、建物躯体2の外周に沿って配置されて建物1の外周面を形成しており、内側に屋内空間5が形成される断熱材層4は、建物躯体2のうち屋外に沿って設けられる部位の屋内側に離間して配置された断熱材41,42,43によって構成されているので、外装仕上げ材3と断熱材層4との間に隙間(隙間6)が形成された状態とすることができる。そのため、外装仕上げ材3と屋内空間5との間における熱橋部を極力減らし、建物外周における断熱性を向上させることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、例えば図1~図3に示すように、請求項1に記載の建物1において、
前記建物躯体2と前記断熱材層4は、同一の基礎10上に構築されて各々自立し、
前記建物躯体2のうち屋外に沿って設けられる前記部位は、前記基礎10における立ち上がり部の屋外側に配置され、前記断熱材層4は、前記立ち上がり部の屋内側に配置されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、建物躯体2と断熱材層4は、同一の基礎10上に構築されて各々自立し、建物躯体2のうち屋外に沿って設けられる部位は、基礎10における立ち上がり部の屋外側に配置され、断熱材層4は、立ち上がり部の屋内側に配置されているので、建物躯体2と断熱材層4が互いに支え合ったり、互いを連結させたりするような構造を採用する必要がない。そのため、外装仕上げ材3と屋内空間5との間における熱橋部を極力減らし、建物外周における断熱性を向上させることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、例えば図3に示すように、請求項1に記載の建物1において、
屋外と前記屋内空間5とを連通する開口部7を更に備え、
前記開口部7には、当該開口部7を開閉する建具70を保持する建具枠71が、前記外装仕上げ材3と前記断熱材層4との間に跨って設けられており、
前記断熱材層4は、少なくとも建物外周において、前記建具枠71が設けられた箇所を除き、前記建物躯体2のうち屋外に沿って設けられる前記部位及び前記外装仕上げ材3と連結されていないことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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