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公開番号2024121388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028466
出願日2023-02-27
発明の名称目地装置
出願人和田装備株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/68 20060101AFI20240830BHJP(建築物)
要約【課題】建物の周囲に設けられる屈曲した溝部に設置可能な新規の目地装置を提供すること。
【解決手段】建物の周囲に設けられる第一及び第二の溝部の間で屈曲した溝角部に設置される目地装置であって、複数の伸縮可能な支持装置と、当該支持装置の端部を躯体に取り付けるための第一及び第二の取付部材と、当該支持装置に固定されて溝部を覆うように保持される目地プレートを有し、当該支持装置は、相互に平行な複数の第一のリンク部材と第二のリンク部材が交差する箇所を回転自在にリンク軸で取り付けることで構成されており、当該目地プレートが、上記第一の溝部内に設置される支持装置に含まれる第一のリンク軸と、上記第二の溝部内に設置される支持装置に含まれる第二のリンク軸とに固定されている目地装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
相互に並進運動が可能な第一の躯体と第二の躯体の間に形成される溝部の溝角部であって、第一の躯体に属する第一の面と第二の躯体に属する第三の面が形成する第一の溝部と、第一の躯体に属する第二の面と第二の躯体に属する第四の面が形成する第二の溝部とが交差することで形成される溝角部に設置される目地装置であって、
複数の伸縮可能な支持装置と、当該支持装置の一端を第一の躯体に取り付けるための第一の取付部材と、当該支持装置の他端を第二の躯体に取り付けるための第二の取付部材と、当該支持装置に固定されて溝部を覆うように保持される目地プレートを有し、
当該支持装置は、相互に平行な複数の第一のリンク部材と、相互に平行な複数の第二のリンク部材を、当該第一及び第二のリンク部材が交差する箇所を回転自在にリンク軸で取り付けることで構成されており、
当該第一及び第二の取付部材は、それぞれ第一の回転軸と第二の回転軸を有し、第一の回転軸は当該支持装置のリンク軸と並行に当該支持装置を構成するリンク部材に回転自在に取り付けられ、第二の回転軸は第一又は第二の躯体と回転自在に取り付けられており、上記第一の溝部内において、当該第一及び第二の取付部材の各第二の回転軸はそれぞれ直線上に配置され、且つ当該直線は相互に並行であり、上記第二の溝部内において、当該第一及び第二の取付部材の各第二の回転軸はそれぞれ直線上に配置され、且つ当該直線は相互に並行であり、
当該目地プレートが、上記第一の溝部内に設置される支持装置に含まれるリンク軸、及び上記第二の溝部内に設置される支持装置に含まれるリンク軸に固定されている目地装置。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
上記目地プレートは、上記第一の溝部内、又は第二の溝部内の少なくとも一方において、複数の支持装置に固定されている請求項1に記載の目地装置。
【請求項3】
上記第一及び第二の溝部の幅方向に複数の上記目地プレートを有する請求項1に記載の目地装置。
【請求項4】
上記支持装置のリンク軸との間に、リンク軸の変位の不均一を吸収するための部材を介して取り付けられた目地プレートを更に有する請求項1に記載の目地装置。
【請求項5】
上記第一及び第二の取付部材が有する第一の回転軸と第二の回転軸の間の距離が50mm以下である請求項1に記載の目地装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、免震床の設置等に伴って設けられる可動躯体と固定躯体等の間の間隙部を覆うための目地装置に係るものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
地震の際の建物の揺れを抑制する目的で、地盤面上に免震装置を設け、当該免震装置の上に建物を建造する構造が一般に使用されている。免震装置は、その地盤側の面と建物側の面との間に水平方向(X方向、Y方向)の自由度、及び垂直方向(Z方向)の自由度を持たせると共に、地盤と建物を弾性的に連結することで、地震によって地盤が振動した際に、当該振動によって建物に生じる加速度を軽減するように作用するものである。
【0003】
上記免震装置の作用に起因して、例えば、地盤側を基準にした場合には、建物が水平方向及び垂直方向に所定の量で変位を生じるため、当該変位を生じた際に建物と地盤が衝突しないように、当該変位量よりも大きな幅で建物と地盤の間に間隙部を設けることが必要とされる。
【0004】
当該間隙部の設け方の一つとして、建物の周囲に堀状の「溝部」を巡らせ、当該溝部を間隙部として、その内部で建物を移動可能とする手法が採られる。当該溝部によって間隙部を構成する際には、当該溝部によって地盤側と建物側との間の人や車等の出入りを妨げないように、当該溝部の上面に蓋状に目地プレートを配置することで地盤側と建物側との橋渡しを行い、人や車等が溝部の存在を認識せず出入り可能とすることが一般的である。
【0005】
上記目地プレートは、平常時には各種の荷重に耐えるように地盤側と建物側との橋渡しとして機能するように設置される一方で、地震の際には、建物の変位を阻害せず、且つ、目地プレート自体の破損を防ぐために、何らかの機構によって目地プレートが変形や移動が可能な状態で設置されることにより、地震の際の緩衝動作を可能とする必要がある。地震の際に目地プレートを変形、移動可能に保持する目地装置として、従来から各種の機構が提案されている。
【0006】
特許文献1には、目地プレートを溝部の上部を跨ぐように設置することで地盤側と建物側との橋渡しを行う際に、当該目地プレートの長さを溝部の幅よりも十分に長くする等によって建物が変位して溝部の幅が拡大した際にも目地プレートが溝部内に落下せず、また、建物が変位して溝部の幅が縮小する際には目地プレートが建物側(又は地盤側)の表面に乗り上げる等して、建物の変位を吸収して緩衝する目地装置が記載されている。
【0007】
また、特許文献2には、伸縮自在のリンク式支持装置を使用し、当該支持装置の両端をそれぞれ地盤側と建物側に固定すると共に、当該支持装置の上部に複数枚の目地プレートを相互に重なり合うように所定の形態で配置することにより、建物が変位して溝部の幅が変化した際に、目地プレート間の重なり合いの形態を変化させることで全体としての目地プレートの幅を変化させて、建物の変位を緩衝する機構を有する目地装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2021-75853号公報
特開2016-132932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
免震装置は地盤と建物との間に水平方向(X方向、Y方向)の自由度を与えることから、上記建物の周囲に設けられる堀状の溝部は、当該X方向とY方向への建物の変位を吸収可能な形態で設けられる必要がある。そして、主に、土木工事や建物の建築を行う際の簡便性の観点から、当該溝部は、直線的な溝部が相互に溝角部で連結することによって、全体として建物を囲う多角形を成すように形成されることが一般的である。
【0010】
このため、当該多角形の形状の溝部を覆う目地装置においては、溝部の直線部の他、溝部が屈曲する溝角部についても良好に覆うことが期待される。一方、当該溝部が屈曲する箇所においては、地震の際に目地プレートに期待される移動の様式が複雑であり、従来提案されていた機構によっては十分な目地プレートの緩衝動作が困難であった。
(【0011】以降は省略されています)

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