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公開番号2024117486
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-29
出願番号2023023613
出願日2023-02-17
発明の名称耐力壁
出願人積水ハウス株式会社
代理人個人
主分類E04B 2/56 20060101AFI20240822BHJP(建築物)
要約【課題】より強度を有する耐力壁を提供すること。
【解決手段】複数の横綴孔17を有する2本の縦フレーム材12と、2本の横フレーム材22と、が矩形に組まれ形成されるフレーム9を備える耐力壁であって、縦フレーム材12は複数の横綴孔17のうち最も下方及び上方に位置する第一横綴孔18が設けられる位置に外側に向かって突出する当接部21を有し、フレーム9は複数の固定孔58を有する被固定縦材5、57に当接部21が当接するように配置され、貫通孔41を有するスペーサー40が、縦フレーム材12の複数の横綴孔17のうち第一横綴孔18の次に下方及び上方に位置する第二横綴孔19に貫通孔41が重なるように、縦フレーム材12と、被固定縦材5、57と、の間に配置され、横綴孔17と、固定孔58と、に挿入される固定具69、70によって被固定縦材5、57に固定されることを特徴とする耐力壁。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
鉛直方向に長尺で上端付近から下端付近までに互いに間隔を空けて水平方向に貫通する複数の横綴孔を有する2本の縦フレーム材と、水平方向に長尺な2本の横フレーム材と、が矩形に組まれ形成されるフレームを内部に備える耐力壁であって、
前記縦フレーム材は複数の前記横綴孔のうち最も下方及び上方に位置する前記横綴孔である第一横綴孔が設けられる位置に前記フレームの外側に向かって突出する当接部を有し、
前記フレームは複数の前記横綴孔に対応する複数の固定孔を有する鉛直方向に長尺な被固定縦材に前記当接部が当接するように配置され、
板状で貫通孔を有するスペーサーが、前記縦フレーム材の複数の前記横綴孔のうち前記第一横綴孔の次に下方及び上方に位置する前記横綴孔である第二横綴孔に当該スペーサーの前記貫通孔が重なるように、前記縦フレーム材と、前記被固定縦材と、の間に配置され、
前記フレームは前記横綴孔と、前記固定孔と、に挿入される固定具によって前記被固定縦材に固定されることを特徴とする耐力壁。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
水平せん断力を緩和するダンパーが、前記縦フレーム材の前記第一横綴孔及び前記第二横綴孔以外の複数の前記横綴孔である第三横綴孔が設けられる位置と、前記被固定縦材の前記第三横綴孔に対応する前記固定孔が設けられる位置と、の間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の耐力壁。
【請求項3】
前記縦フレーム材の下端には前記フレームを当該フレームの下方に位置する構造躯体に固定するための板状で貫通孔を有するベースプレートが配置され、
前記ベースプレートは、その上面と、前記耐力壁の厚み方向に面する前記縦フレーム材の二つの側面の下端及び前記フレームの外側に面する前記縦フレーム材の一つの側面の下端の三つの辺と、が溶接され、前記縦フレーム材に固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の耐力壁。
【請求項4】
前記フレームの内側に斜めに架かる長尺なブレースを有し、
前記縦フレーム材と下方の前記横フレーム材とが成す入隅に固定されるブレースは、前記ベースプレートの上面と同じ高さ且つ前記縦フレーム材と前記被固定縦材との間の中心の位置が当該ブレースの延長線上に位置するように固定されることを特徴とする請求項3に記載の耐力壁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の壁の一部として配置される耐力壁において、より強度を増すことを目的とした耐力壁に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
昨今、既存の建築物においてリフォームを行うことが盛んであり、壁に大開口窓などの開口部を新たに設けることや、屋内の間仕切り壁を撤去して既存の室内空間を広げることを要望する顧客がいる。しかし、開口部を新たに設けたい壁又は撤去したい壁が耐力壁である場合、その耐力壁が担っていた強度を他で補う必要があり、建築物の構造によっては上記内容のリフォームに対して制限が掛かり顧客の要望に対して十分な対応ができないことがある。
【0003】
そこで、開口部を新たに設けたい壁又は撤去したい壁が耐力壁であっても、他の既存の耐力壁の強度を向上させることで開口部を新たに設ける壁又は撤去する壁が担っていた強度を補い、建築物の構造による制限を受けることなく顧客の要望に対して十分な対応を行うことが考えられる。
【0004】
従来、耐力壁の強度を向上させる技術として特許文献1に記載されるように、土台上に基端を固定した離間する一対の柱の上端に、梁を横架して四角形の壁枠を形成し、この壁枠に四角形の面材の各辺部を複数の釘にて固定した耐力壁の構造であって、金属帯板の長手方向に複数の固定穴を穿設して補強プレートを形成し、一対の補強プレートを、面材の平行な二辺部の長手方向一部分に、釘頭部の少なくとも一部分に重ね、固定穴に挿通して面材を貫通し柱に到達させた木ねじにて固定することで既存の耐力壁の強度を向上させることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-231889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載される耐力壁の構造は、補強プレートを面材に重ねて固定するため、耐力壁の補強によって厚みが増加するため、既存の耐力壁に当該耐力壁の構造を適応すると、当該耐力壁以外の壁を含めて壁内部の納まりについて調整が必要となる。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、既存の他の壁の調整や加工を必要とせずに既存の耐力壁に容易に適応可能であり、強度を向上させることができる耐力壁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明に掛かる耐力壁は、鉛直方向に長尺で上端付近から下端付近までに互いに間隔を空けて水平方向に貫通する複数の横綴孔を有する2本の縦フレーム材と、水平方向に長尺な2本の横フレーム材と、が矩形に組まれ形成されるフレームを内部に備える耐力壁であって、前記縦フレーム材は複数の前記横綴孔のうち最も下方及び上方に位置する前記横綴孔である第一横綴孔が設けられる位置に前記フレームの外側に向かって突出する当接部を有し、前記フレームは複数の前記横綴孔に対応する複数の固定孔を有する鉛直方向に長尺な被固定縦材に前記当接部が当接するように配置され、板状で貫通孔を有するスペーサーが、前記縦フレーム材の複数の前記横綴孔のうち前記第一横綴孔の次に下方及び上方に位置する前記横綴孔である第二横綴孔に当該スペーサーの前記貫通孔が重なるように、前記縦フレーム材と、前記被固定縦材と、の間に配置され、前記フレームは前記横綴孔と、前記固定孔と、に挿入される固定具によって前記被固定縦材に固定されることを特徴とする。
【0009】
さらに、水平せん断力を緩和するダンパーが、前記縦フレーム材の前記第一横綴孔及び前記第二横綴孔以外の複数の前記横綴孔である第三横綴孔が設けられる位置と、前記被固定縦材の前記第三横綴孔に対応する前記固定孔が設けられる位置と、の間に配置されることを特徴とする。
【0010】
さらに、前記縦フレーム材の下端には前記フレームを建築物の構造躯体に固定するための板状のベースプレートが配置され、前記ベースプレートは、その上面と、前記耐力壁の厚み方向に面する前記縦フレーム材の二つの側面の下端及び前記フレームの外側に面する前記縦フレーム材の一つの側面の下端の三つの辺と、が溶接され、前記縦フレーム材に固定されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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