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公開番号
2024131984
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023042600
出願日
2023-03-17
発明の名称
建物
出願人
ミサワホーム株式会社
代理人
個人
主分類
E04B
1/76 20060101AFI20240920BHJP(建築物)
要約
【課題】外張断熱構造とされた外壁と基礎との間に形成される段差を極力目立たなくし、建物の見栄えを向上させる。
【解決手段】基礎1と、基礎1の上に設けられた外壁P2(壁パネルP2)と、外壁P2の屋外側面に形成された外張断熱構造部と、を備える建物において、外張断熱構造部の屋外側面6aと基礎1の屋外側面1aとの間に生じた段差に隣接して外壁P2の屋外側面よりも基礎1側に位置する空間S1に、当該空間S1を補填するための空間補填部が配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
基礎と、
前記基礎の上に設けられた外壁と、
前記外壁の屋外側面に形成された外張断熱構造部と、を備える建物において、
前記外張断熱構造部の屋外側面と前記基礎の屋外側面との間に生じた段差に隣接して前記外壁の屋外側面よりも前記基礎側に位置する空間に、当該空間を補填するための空間補填部が配置されていることを特徴とする建物。
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【請求項2】
請求項1に記載の建物において、
前記空間補填部は、前記基礎の屋外側面に接した状態で設けられて固定されていることを特徴とする建物。
【請求項3】
請求項2に記載の建物において、
前記基礎は鉄筋コンクリート構造とされており、
前記空間補填部は、鉄筋コンクリート構造とされた板状の付加基礎部材であり、
前記付加基礎部材は、連結部材によって前記基礎に連結されて固定されていることを特徴とする建物。
【請求項4】
請求項2に記載の建物において、
前記外張断熱構造部は、前記建物における外周の前記外壁に設けられており、
前記基礎は鉄筋コンクリート構造とされており、
前記空間補填部は、鉄筋コンクリート構造とされた板状の付加基礎部材であり、
前記付加基礎部材は、前記建物における外周の前記基礎の屋外側面に接した状態に設けられ、前記付加基礎部材の周囲には、補強繊維材が、前記付加基礎部材の屋外側面に密着した状態で巻き回されていることを特徴とする建物。
【請求項5】
請求項2に記載の建物において、
前記外張断熱構造部は、当該外張断熱構造部のうち最も屋外側に設けられて、当該外張断熱構造部の屋外側面を構成する外装材を有しており、
前記空間補填部は、板状に形成された付加断熱パネルとされ、
前記付加断熱パネルは、
本体である板状断熱材と、
前記板状断熱材の屋外側面に設けられていて、前記外張断熱構造部の前記外装材と同一の種類とされた基礎用外装材と、を備えることを特徴とする建物。
【請求項6】
請求項2に記載の建物において、
前記外張断熱構造部は、当該外張断熱構造部のうち最も屋外側に設けられて、当該外張断熱構造部の屋外側面を構成する外装材を有し、
前記外装材は、下端部が下方に延出して形成されており、
前記空間補填部は、板状に形成された付加断熱パネルとされ、
前記付加断熱パネルの屋外側面は、前記外装材の下端部によって被覆されていることを特徴とする建物。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の建物において、
前記付加断熱パネルの下端部は、防蟻材によって保護された状態で地面に埋められていることを特徴とする建物。
【請求項8】
請求項2に記載の建物において、
前記空間補填部は、前記基礎の屋外側面から屋外側に離間した位置に設けられたカバー材とされ、当該カバー材には、複数の通気孔が形成されていることを特徴とする建物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、外壁の屋外側面に形成された外張断熱構造部を備える建物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
住宅等の建物における断熱性能を向上させる目的で設けられる外張断熱構造の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。
特許文献1に記載の外張断熱構造においては、複数のふかし材が、外壁を構成する壁体の構造材に沿って配置されるとともに壁体における屋外側の表面に固定されている。すなわち、ふかし材は、壁体の表面から突出した状態に設けられている。そして、外張断熱材が、ふかし材に当接した状態で壁体の表面に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-072190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、外張断熱構造は、壁体の表面に外張断熱材が設けられているため、外壁は、少なくとも、ふかし材の突出寸法分又は外張断熱材の厚み分以上、屋外側に厚みを増した状態となる。このように外壁の厚みが増すと、外壁の断熱性能が向上し、建物の断熱性を向上させることができる、という利点がある。
ところが、外壁の厚みが増してしまうと、その分だけ基礎の屋外側面との間に大きな段差が生じてしまうため、この段差を極力目立たなくしたいという要望があった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、外張断熱構造とされた外壁と基礎との間に形成される段差を極力目立たなくし、建物の見栄えを向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、例えば図1~図9に示すように、
基礎1と、
前記基礎1の上に設けられた外壁P2(壁パネルP2)と、
前記外壁P2の屋外側面に形成された外張断熱構造部と、を備える建物において、
前記外張断熱構造部の屋外側面6aと前記基礎1の屋外側面1aとの間に生じた段差に隣接して前記外壁P2の屋外側面よりも前記基礎1側に位置する空間S1に、当該空間S1を補填するための空間補填部が配置されていることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、外張断熱構造部の屋外側面6aと基礎1の屋外側面1aとの間に生じた段差に隣接して外壁P2の屋外側面よりも基礎1側に位置する空間S1に、当該空間S1を補填するための空間補填部が配置されているので、この空間補填部によって空間S1を満たすか、又は満たすように見せることができる。これにより、外張断熱構造部の屋外側面6aと基礎1の屋外側面1aとの間に生じた段差を極力目立たなくし、建物の見栄えを向上させることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、例えば図1~図8に示すように、請求項1に記載の建物において、
前記空間補填部は、前記基礎1の屋外側面1aに接した状態で設けられて固定されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、空間補填部は、基礎1の屋外側面1aに接した状態で設けられて固定されているので、空間補填部を安定した状態で空間S1内に配置し、強固な設置状態とすることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、例えば図2に示すように、請求項2に記載の建物において、
前記基礎1は鉄筋コンクリート構造とされており、
前記空間補填部は、鉄筋コンクリート構造とされた板状の付加基礎部材10であり、
前記付加基礎部材10は、連結部材11によって前記基礎1に連結されて固定されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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