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公開番号
2024131932
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023042510
出願日
2023-03-17
発明の名称
建物
出願人
ミサワホーム株式会社
代理人
個人
主分類
E04B
1/76 20060101AFI20240920BHJP(建築物)
要約
【課題】建物の断熱性の向上を図りつつ、外壁に対して付帯機能を持たせて建物の付加価値を高める。
【解決手段】建物本体の外周に設けられて屋内側の部屋に隣接配置された外壁に、窓開口部が形成されるとともに、外壁を構成する壁体P2の屋外側面に、窓開口部を避けて付加断熱パネル10が設けられることで付加断熱構造部が形成され、外壁には、屋内側に位置して壁体P2に固定される窓枠16と、窓枠16よりも屋外側に位置する窓サッシ15が窓開口部の縁部に沿って設けられ、窓枠16は、壁体P2のうち窓開口部の側縁部に相当する部位に固定される側枠16cと、窓開口部の下縁部に相当する部位の上面に固定され、側枠16cよりも屋内側に突出する窓カウンター用の板材20と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
建物本体の外周に設けられて屋内側の部屋に隣接して配置された外壁を備えており、
前記外壁には、屋内と屋外とを連通する窓開口部が形成されるとともに、前記外壁を構成する壁体の屋外側面に、前記窓開口部を避けて付加断熱パネルが設けられることで付加断熱構造部が形成され、
前記外壁には、屋内側に位置して前記壁体に固定される窓枠と、前記窓枠よりも屋外側に位置する窓サッシと、が前記窓開口部の縁部に沿って設けられ、
前記窓枠は、前記壁体のうち、前記窓開口部の側縁部に相当する部位に固定される側枠と、前記窓開口部の下縁部に相当する部位の上面に固定され、前記側枠よりも屋内側に突出する窓カウンター用の板材と、を有していることを特徴とする建物。
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【請求項2】
請求項1に記載の建物において、
前記窓カウンター用の板材は、前記壁体のうち前記窓開口部の下縁部に相当する部位の上面に固定された第一カウンター板と、前記第一カウンター板に連結された第二カウンター板と、を有し、
前記第二カウンター板は、前記第一カウンター板の上面に重ねられた状態から、前記第一カウンター板の突出方向に並んだ状態に移動可能となっていることを特徴とする建物。
【請求項3】
請求項1に記載の建物において、
前記窓カウンター用の板材に付属する収納棚を更に備え、
前記収納棚は、前記窓カウンター用の板材の下面と、前記外壁の屋内側面の双方に固定されていることを特徴とする建物。
【請求項4】
建物本体の外周に設けられて屋内側の部屋に隣接して配置された外壁を備えており、
前記外壁には、屋内と屋外とを連通する窓開口部が形成されるとともに、前記外壁を構成する壁体の屋外側面に、前記窓開口部を避けて付加断熱パネルが設けられることで付加断熱構造部が形成され、
前記外壁には、屋内側に位置して前記壁体に固定される窓枠と、前記窓枠よりも屋外側に位置する窓サッシと、が前記窓開口部の縁部に沿って設けられ、
前記窓枠は、前記壁体のうち、前記窓開口部の側縁部に相当する部位に固定される側枠と、前記窓開口部の下縁部に相当する部位の上面に固定され、前記側枠よりも屋内側に突出するベンチ用の板材と、を有していることを特徴とする建物。
【請求項5】
建物本体の外周に設けられて屋内側の部屋に隣接して配置された外壁を備えており、
前記外壁には、屋内と屋外とを連通する窓開口部が形成されるとともに、前記外壁を構成する壁体の屋外側面又は/及び屋内側面に、前記窓開口部を避けて付加断熱パネルが設けられることで付加断熱構造部が形成され、
前記外壁には、屋内側に位置する窓枠と、前記窓枠よりも屋外側に位置する窓サッシと、が前記窓開口部の縁部に沿って設けられ、
前記外壁は、前記窓枠に隣接して設けられ、室内の温度調節を行う温度調節手段を有していることを特徴とする建物。
【請求項6】
建物本体の外周に設けられて屋内側の部屋に隣接して配置された外壁を備えており、
前記外壁には、屋内と屋外とを連通する窓開口部が形成されるとともに、前記外壁を構成する壁体の屋外側面又は/及び屋内側面に、前記窓開口部を避けて付加断熱パネルが設けられることで付加断熱構造部が形成され、
前記外壁には、屋内側に位置する窓枠と、前記窓枠よりも屋外側に位置する窓サッシと、が前記窓開口部の縁部に沿って設けられ、
前記外壁は、前記窓枠の直下に位置して前記窓枠の下枠が固定される横架材を備え、前記横架材の下方は、室内側に開口する凹部とされていることを特徴とする建物。
【請求項7】
建物本体の外周に設けられて屋内側の部屋に隣接して配置された外壁を備えており、
前記外壁には、屋内と屋外とを連通する窓開口部が形成されるとともに、前記外壁を構成する壁体の屋外側面又は/及び屋内側面に、前記窓開口部を避けて付加断熱パネルが設けられることで付加断熱構造部が形成され、
前記外壁には、屋内側に位置する窓枠と、前記窓枠よりも屋外側に位置する窓サッシと、が前記窓開口部の縁部に沿って設けられ、
前記窓枠は、前記壁体又は前記付加断熱パネルのうち、前記窓開口部の側縁部に相当する部位に固定される側枠と、前記窓開口部の上縁部に相当する部位の下面に固定されるカーテンボックスと、を有していることを特徴とする建物。
【請求項8】
建物本体の外周に設けられて屋内側の部屋に隣接して配置された外壁を備えており、
前記外壁には、屋内と屋外とを連通する窓開口部が形成されるとともに、前記外壁を構成する壁体の屋外側面に、前記窓開口部を避けて付加断熱パネルが設けられることで付加断熱構造部が形成され、
前記外壁には、屋外側に位置して前記窓開口部を閉塞するサッシ障子を有する窓サッシと、前記窓サッシよりも屋内側に位置する窓枠と、が前記窓開口部の縁部に沿って設けられ、
前記サッシ障子は、前記壁体の屋外側面に設けられた前記付加断熱パネルよりも屋内側に配置されていることを特徴とする建物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
住宅等の建物における断熱性能を向上させる目的で設けられる付加断熱構造の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。
特許文献1に記載の付加断熱構造においては、複数のふかし材が、外壁を構成する壁体の構造材に沿って配置されるとともに壁体における屋外側の表面に固定されている。すなわち、ふかし材は、壁体の表面から突出した状態に設けられている。そして、付加断熱パネルが、ふかし材に当接した状態で壁体の表面に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-072190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、付加断熱構造は、壁体の表面に付加断熱パネルが設けられているため、外壁は、少なくとも、ふかし材の突出寸法分又は付加断熱パネルの厚み分以上、屋外側に厚みを増した状態となる。このように外壁の厚みが増すと、外壁の断熱性能が向上し、建物の断熱性を向上させることができる、という利点がある。
さらに、付加断熱構造が形成されて外壁の壁厚が増したことを利用し、外壁に、付帯機能を持たせて建物の付加価値を高めたいという要望がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、建物の断熱性の向上を図りつつ、外壁に対して付帯機能を持たせて建物の付加価値を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、建物であって、例えば図2~図4に示すように、建物本体の外周に設けられて屋内側の部屋に隣接して配置された外壁を備えており、
前記外壁には、屋内と屋外とを連通する窓開口部が形成されるとともに、前記外壁を構成する壁体P2の屋外側面に、前記窓開口部を避けて付加断熱パネル10が設けられることで付加断熱構造部が形成され、
前記外壁には、屋内側に位置して前記壁体P2に固定される窓枠16と、前記窓枠16よりも屋外側に位置する窓サッシ15と、が前記窓開口部の縁部に沿って設けられ、
前記窓枠16は、前記壁体P2のうち、前記窓開口部の側縁部に相当する部位に固定される側枠16cと、前記窓開口部の下縁部に相当する部位の上面に固定され、前記側枠16cよりも屋内側に突出する窓カウンター用の板材20,21,22と、を有していることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、外壁には、付加断熱パネル10が設けられることで付加断熱構造部が形成されているので、外壁の断熱性能が向上し、結果的に、建物の断熱性の向上を図ることができる。その上で、窓カウンター用の板材20,21,22が、壁体P2のうち、窓開口部の下縁部に相当する部位の上面に固定されているので、窓カウンター用の板材20,21,22における設置安定性を向上させることができる。そして、このような窓カウンター用の板材20,21,22は、窓枠16の側枠16cよりも屋内側に突出しているので、窓カウンター用の板材20,21,22の上面を、一時的に物を置いて収納する収納台や、勉強や仕事、テレワーク等に使用できる机などとして機能させることができる。すなわち、付加断熱構造部が形成されて外壁の壁厚が増したことを利用して窓カウンター用の板材20,21,22を設けることができるので、これにより、外壁に、収納台や机としての付帯機能を持たせることができ、建物の付加価値を高めることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、例えば図3,図4に示すように、請求項1に記載の建物において、
前記窓カウンター用の板材21,22は、前記壁体P2のうち前記窓開口部の下縁部に相当する部位の上面に固定された第一カウンター板21a,22aと、前記第一カウンター板21a,22aに連結された第二カウンター板21b,22bと、を有し、
前記第二カウンター板21b,22bは、前記第一カウンター板21a,22aの上面に重ねられた状態から、前記第一カウンター板21a,22aの突出方向に並んだ状態に移動可能となっていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、第二カウンター板21b,22bは、第一カウンター板21a,22aの上面に重ねられた状態から、第一カウンター板21a,22aの突出方向に並んだ状態に移動可能となっているので、窓カウンター用の板材21,22の使用時には、第二カウンター板21b,22bを、第一カウンター板21a,22aの突出方向に並んだ状態に移動させて室内側に大きく突出させることができる。一方、不使用時には、第二カウンター板21b,22bを、第一カウンター板21a,22aの上面に重ねて収納できるので邪魔にならない。
【0010】
請求項3に記載の発明は、例えば図12に示すように、請求項1に記載の建物において、
前記窓カウンター用の板材20に付属する収納棚30を更に備え、
前記収納棚30は、前記窓カウンター用の板材20の下面と、前記外壁の屋内側面の双方に固定されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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