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公開番号2024101450
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-29
出願番号2023005435
出願日2023-01-17
発明の名称木製部材
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/94 20060101AFI20240722BHJP(建築物)
要約【課題】内部の耐火処理を容易に行うことのできる木製部材等を提供する。
【解決手段】木梁1は、木製の荷重支持部11の両側面および下面に木製の燃え止まり層12を設けたものであり、木梁1の両側面の間を貫通する貫通孔10を有する。貫通孔10の延伸方向の両端部には耐火処理部Rが設けられ、木梁1の内部の荷重支持部11が、貫通孔10の内面に露出する。耐火処理部Rは、貫通孔10の延伸方向の両端部の燃え止まり層12に対応する位置で、環状の充填材15、耐火層14、および熱発泡材13を貫通孔10の内面から内側に順次設けたものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
貫通孔を有する木製部材であって、
少なくとも両側面に木製の燃え止まり層が設けられ、
前記貫通孔は、木製部材の両側面の間を貫通するように設けられ、
前記貫通孔の延伸方向の両端部に耐火処理部が設けられ、
前記木製部材の前記燃え止まり層の間の内部が、前記貫通孔の内面に露出することを特徴とする木製部材。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記貫通孔の延伸方向の両端部の前記燃え止まり層に対応する位置で、前記耐火処理部として、環状の充填材、耐火層、および熱発泡材が前記貫通孔の内面から内側に順次配置されたことを特徴とする請求項1記載の木製部材。
【請求項3】
前記熱発泡材が、前記貫通孔を貫通する貫通材の周囲に、前記貫通孔の全長に亘って設けられたことを特徴とする請求項2記載の木製部材。
【請求項4】
前記貫通孔の延伸方向の両端部が拡径し、当該拡径部の深さが前記燃え止まり層の厚さ未満であり、前記充填材、耐火層、および熱発泡材が前記拡径部に設けられたことを特徴とする請求項2記載の木製部材。
【請求項5】
環状の前記耐火層が、当該耐火層を半割した半割部を組み合わせて形成されることを特徴とする請求項2に記載の木製部材。
【請求項6】
前記貫通孔の延伸方向の両端部の前記燃え止まり層に対応する位置で、前記耐火処理部として、環状の充填材、耐火層が前記貫通孔の内面から内側に順次配置され、
前記耐火層が、前記貫通孔の全長に亘って設けられたことを特徴とする請求項1記載の木製部材。
【請求項7】
前記木製部材の両側面において、前記貫通孔を塞ぐように、前記耐火処理部として面状の熱発泡材が設けられたことを特徴とする請求項1記載の木製部材。
【請求項8】
前記木製部材の前記内部に位置する前記貫通孔の延伸方向の中間部が、拡径することを特徴とする請求項1記載の木製部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、配管等の貫通孔を有する木製部材に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、カーボンニュートラルやウェルネスなどといった観点から、梁や壁等に木製部材を使用する例が増加している。一般的に、これらの木製部材は所定の耐火性能を有している必要があり、木製部材の外側には、石膏ボードなどの不燃材や難燃薬剤等の注入による燃え止まり層が設けられることが多い。
【0003】
こうした木製部材の耐火性能において問題となるのが、配管等の貫通孔である。すなわち、木製部材の貫通孔は、燃え止まり層の無い木製部材の内部も貫通するため、当該内部の耐火性能も確保する必要が生じる。
【0004】
特許文献1には、荷重支持部の両側面に燃え止まり層と燃え代層を設けた木梁において、当該両側面の間を貫通する貫通孔を設ける場合に荷重支持部の耐火性能を確保する方法として、荷重支持部に位置する貫通孔の内面を、不燃性を有する筒状の燃え止まり部で被覆することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許6014320号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1は、木梁の内部の荷重支持部を筒状の燃え止まり部で直接被覆することで、当該荷重支持部の耐火性能を確保するという技術思想であるが、筒状の燃え止まり部は木梁の内部に位置し、且つ荷重支持部の内面に接するように配置しなければならないことから、施工に手間がかかるという問題がある。
【0007】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、内部の耐火処理を容易に行うことのできる木製部材等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための本発明は、貫通孔を有する木製部材であって、少なくとも両側面に木製の燃え止まり層が設けられ、前記貫通孔は、木製部材の両側面の間を貫通するように設けられ、前記貫通孔の延伸方向の両端部に耐火処理部が設けられ、前記木製部材の前記燃え止まり層の間の内部が、前記貫通孔の内面に露出することを特徴とする木製部材である。
【0009】
本発明は、木製部材の貫通孔の両端部に耐火処理部を設けることにより、木製部材の内部の耐火性能を確保するという技術思想に基づくものである。係る構成によれば、木製部材の内部を直接被覆する必要が無く、耐火処理に係る構成が簡易になり、施工も容易になる。
【0010】
前記貫通孔の延伸方向の両端部の前記燃え止まり層に対応する位置で、前記耐火処理部として、環状の充填材、耐火層、および熱発泡材が前記貫通孔の内面から内側に順次配置されることが望ましい。
これにより、貫通孔の両端部の耐火処理を好適に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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