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公開番号2024131941
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042521
出願日2023-03-17
発明の名称耐火構造
出願人ミサワホーム株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/94 20060101AFI20240920BHJP(建築物)
要約【課題】燃えしろ層となる木材を固定する際の施工性を向上させる。
【解決手段】建物の耐火構造であって、建物構造体10と、燃えしろ層を形成する燃えしろ材5と、を備え、燃えしろ材5は、建物構造体10の出隅部を被覆する平面視L字状のL型燃えしろ材51を少なくとも含む。また、燃えしろ材5の端部に、切欠部50を設けて、一方の燃えしろ材5の切欠部50と、当該一方の燃えしろ材5に隣接する他方の燃えしろ材5の切欠部50と、によって座彫り部11を形成することが可能である。また、燃えしろ材5を建物構造体10に固定するための固定材6を、切欠部50から建物構造体10を構成する芯材(框材A、補助桟材B、柱材、梁材、調整材3等)に向かって設けることが可能である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
建物の耐火構造であって、
建物構造体と、
燃えしろ層を形成する燃えしろ材と、を備え、
前記燃えしろ材は、前記建物構造体の出隅部を被覆する平面視L字状のL型燃えしろ材を少なくとも含むことを特徴とする耐火構造。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
請求項1に記載の耐火構造において、
前記燃えしろ材の端部には、切欠部が設けられており、
一方の前記燃えしろ材の前記切欠部と、当該一方の燃えしろ材に隣接する他方の前記燃えしろ材の前記切欠部と、によって座彫り部が形成されていることを特徴とする耐火構造。
【請求項3】
請求項2に記載の耐火構造において、
前記燃えしろ材を前記建物構造体に固定するための固定材が、前記切欠部から前記建物構造体を構成する芯材に向かって設けられていることを特徴とする耐火構造。
【請求項4】
請求項3に記載の耐火構造において、
前記L型燃えしろ材は、
前記出隅部を形成する一方の面に対向する第一対向部と、
当該出隅部を形成する他方の面に対向する第二対向部と、を備えており、
前記第二対向部のうち前記切欠部を除く部分の長さは、
前記第一対向部の前記切欠部から設けられる前記固定材の長さと、当該切欠部の厚さと、の差よりも長いことを特徴とする耐火構造。
【請求項5】
請求項2に記載の耐火構造において、
前記座彫り部には、当該座彫り部に嵌る目地カバーが装着されており、
前記目地カバーは、前記燃えしろ材を被覆する化粧材に予め固定されていることを特徴とする耐火構造。
【請求項6】
請求項1に記載の耐火構造において、
前記建物構造体と、前記燃えしろ材と、の間には当該間に隙間を形成するためのスペーサーが設けられていることを特徴とする耐火構造。
【請求項7】
請求項6に記載の耐火構造において、
前記建物構造体は、前記建物の躯体を構成する木製の躯体構造材と、当該躯体を被覆する耐火被覆材と、を備えており、
前記スペーサーは、
不燃性の部材であり、
直交する前記耐火被覆材同士の境目を塞ぐ位置に配設されていることを特徴とする耐火構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の耐火構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、木材からなる荷重支持部と、荷重支持部を被覆する燃えしろ層(燃えしろ層となる木材)と、荷重支持部と燃えしろ層との間に設けられた燃え止まり層(石膏ボード)と、燃え止まり層と燃えしろ層との間に設けられた加熱発泡材と、加熱発泡材が設けられる部分に配設された複数のスペーサーと、を有する木製建築部材が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-066852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、燃えしろ層となる木材が矩形形状を有する板材であり、また、当該木材を位置決めするための部材等も設けられておらず、燃えしろ層となる木材は、矩形棒状のスペーサーを介して燃え止まり層に固定されているだけである。したがって、燃えしろ層となる木材を所定の位置に固定する作業が困難である。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、燃えしろ層となる木材を固定する際の施工性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、例えば図1~図14に示すように、建物の耐火構造であって、
建物構造体10と、
燃えしろ層を形成する燃えしろ材5と、を備え、
前記燃えしろ材5は、前記建物構造体10の出隅部を被覆する平面視L字状のL型燃えしろ材51を少なくとも含むことを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、燃えしろ材5は、建物構造体10の出隅部に当接させるだけで位置決めすることができるL型燃えしろ材51を少なくとも含む。したがって、L型燃えしろ材51を建物構造体10の出隅部に当接(直接当接、あるいはスペーサー9等を介して当接)させた状態で当該L型燃えしろ材51の固定作業を行うだけで、燃えしろ材5を所定の位置に固定できるので、燃えしろ層となる木材(燃えしろ材5)を固定する際の施工性を向上させることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、例えば図1~図14に示すように、請求項1に記載の耐火構造において、
前記燃えしろ材5の端部には、切欠部50が設けられており、
一方の前記燃えしろ材5の前記切欠部50と、当該一方の燃えしろ材5に隣接する他方の前記燃えしろ材5の前記切欠部50と、によって座彫り部11が形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、座彫り加工等を行うことなく、燃えしろ材5の端部に切欠加工を施すだけで、座彫り部11を設けることができるので、容易に座彫り部11を形成できる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、例えば図4、図5、図6、図9、図10、図12、図13、図14に示すように、請求項2に記載の耐火構造において、
前記燃えしろ材5を前記建物構造体10に固定するための固定材6が、前記切欠部50から前記建物構造体10を構成する芯材(框材A、補助桟材B、柱材、梁材、調整材3等)に向かって設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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