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公開番号2024131989
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042607
出願日2023-03-17
発明の名称耐火構造
出願人ミサワホーム株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/94 20060101AFI20240920BHJP(建築物)
要約【課題】燃えしろ層を形成する際の施工性を向上させる。
【解決手段】建物の耐火構造であって、建物構造体10と、燃えしろ層を形成する燃えしろ材5と、を備え、建物構造体10の出隅部に、切欠部11を設けて、燃えしろ材5を、出隅部を被覆するコーナー用燃えしろ材51を少なくとも含むものとし、コーナー用燃えしろ材51を、少なくとも一部が切欠部11内に配置されるものとする。さらに、燃えしろ材5を、建物構造体10の出隅部以外の部分を被覆する平面用燃えしろ材52,53を含むものとし、平面用燃えしろ材52,53を、二つのコーナー用燃えしろ材51の間に配置する。さらに、コーナー用燃えしろ材51に、コーナー側嵌合部51e,51fを設けるとともに、平面用燃えしろ材52,53に、コーナー側嵌合部51e,51fと嵌合可能な平面側嵌合部52a,53aを設ける。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
建物の耐火構造であって、
建物構造体と、
燃えしろ層を形成する燃えしろ材と、を備え、
前記建物構造体の出隅部には、切欠部が設けられており、
前記燃えしろ材は、前記出隅部を被覆するコーナー用燃えしろ材を少なくとも含み、
前記コーナー用燃えしろ材は、少なくとも一部が前記切欠部内に配置されていることを特徴とする耐火構造。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
請求項1に記載の耐火構造であって、
前記燃えしろ材は、前記建物構造体の前記出隅部以外の部分を被覆する平面用燃えしろ材を含み、
前記平面用燃えしろ材は、二つの前記コーナー用燃えしろ材の間に配置されていることを特徴とする耐火構造。
【請求項3】
請求項2に記載の耐火構造であって、
前記コーナー用燃えしろ材には、コーナー側嵌合部が設けられており、
前記平面用燃えしろ材には、前記コーナー側嵌合部と嵌合可能な平面側嵌合部が設けられていることを特徴とする耐火構造。
【請求項4】
請求項1に記載の耐火構造であって、
前記建物構造体は、第一面と当該第一面に直交する第二面とにより形成される前記出隅部と、前記第一面と当該第一面に直交する第三面とにより形成される前記出隅部と、を有しており、
前記コーナー用燃えしろ材は、前記第一面を被覆する平面被覆部と、当該平面被覆部の両端部に設けられ、少なくとも一部が前記切欠部内に配置される突出部と、を備えていることを特徴とする耐火構造。
【請求項5】
請求項1に記載の耐火構造であって、
前記建物構造体は、前記建物の躯体を構成する木製の躯体構造材と、当該躯体を被覆する第一耐火被覆材と、当該第一耐火被覆材の表面に接する第二耐火被覆材と、を備えており、
前記コーナー用燃えしろ材は、第一被覆部と、当該第一被覆部に直交する第二被覆部と、を備えており、
前記第一被覆部は、端部が、所定方向に対して平行な前記第一耐火被覆材の前記表面に接しているとともに、当該端部の端面が、当該表面に接する前記第二耐火被覆材の端面に対向しており、
前記第二被覆部は、端部が、前記所定方向に対して垂直な前記第一耐火被覆材の前記表面に接しているとともに、当該端部の端面が、当該表面に接する前記第二耐火被覆材の端面に対向していることを特徴とする耐火構造。
【請求項6】
請求項1に記載の耐火構造であって、
前記燃えしろ材の寸法は、当該燃えしろ材によって形成される燃えしろ層と、前記建物構造体と、の間に隙間が形成される寸法に設定されていることを特徴とする耐火構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の耐火構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、木材からなる荷重支持部と、荷重支持部を被覆する燃えしろ層(燃えしろ層となる木材)と、荷重支持部と燃えしろ層との間に設けられた燃え止まり層(石膏ボード)と、燃え止まり層と燃えしろ層との間に設けられた加熱発泡材と、加熱発泡材が設けられる部分に配設された複数のスペーサーと、を有する木製建築部材が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-066852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、燃えしろ層となる木材が矩形形状を有する板材であり、また、当該木材を位置決めするための部材等も設けられておらず、燃えしろ層となる木材は、矩形棒状のスペーサーを介して燃え止まり層に固定されているだけである。したがって、燃えしろ層となる木材を所定の位置に固定する作業、すなわち燃えしろ層を形成する作業が困難である。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、燃えしろ層を形成する際の施工性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、例えば図1~図3、図5~図10、図12~図14に示すように、建物の耐火構造であって、
建物構造体10と、
燃えしろ層を形成する燃えしろ材5と、を備え、
前記建物構造体10の出隅部には、切欠部11が設けられており、
前記燃えしろ材5は、前記出隅部を被覆するコーナー用燃えしろ材51,54,56を少なくとも含み、
前記コーナー用燃えしろ材51,54,56は、少なくとも一部が前記切欠部11内に配置されていることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、燃えしろ材5は、建物構造体10の出隅部に設けられている切欠部11内に、少なくとも一部が配置されるコーナー用燃えしろ材51,54,56を含むので、建物構造体10の出隅部に設けられている切欠部11と、コーナー用燃えしろ材51,54,56と、によって燃えしろ層におけるコーナー部分を位置決めすることができる。したがって、燃えしろ材5の位置決めが容易であるので、燃えしろ層を形成する際の施工性を向上させることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、例えば図1~図3、図5、図6に示すように、請求項1に記載の耐火構造であって、
前記燃えしろ材5は、前記建物構造体10の前記出隅部以外の部分を被覆する平面用燃えしろ材52,53を含み、
前記平面用燃えしろ材52,53は、二つの前記コーナー用燃えしろ材51の間に配置されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、燃えしろ材5は、コーナー用燃えしろ材51と、建物構造体10の出隅部以外の部分を被覆する燃えしろ材であって、二つのコーナー用燃えしろ材51の間に配置される燃えしろ材である平面用燃えしろ材52,53と、を少なくとも含んでいる。
したがって、建物構造体10の出隅部に設けられている切欠部11と、コーナー用燃えしろ材51と、によって燃えしろ層におけるコーナー部分の位置(おおよその位置)を決めた後に、二つのコーナー用燃えしろ材51を平面用燃えしろ材52,53で連結するだけで、コーナー用燃えしろ材51及び平面用燃えしろ材52,53を位置決めすることができる。すなわち、燃えしろ材5の位置決めが容易であるので、複数種類の燃えしろ材5を組み立てて燃えしろ層を形成する際の施工性を向上させることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、例えば図5、図6に示すように、請求項2に記載の耐火構造であって、
前記コーナー用燃えしろ材51には、コーナー側嵌合部51e,51fが設けられており、
前記平面用燃えしろ材52,53には、前記コーナー側嵌合部51e,51fと嵌合可能な平面側嵌合部52a,53aが設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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