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公開番号
2024150981
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-24
出願番号
2023064067
出願日
2023-04-11
発明の名称
パッド押え治具、この治具を用いたロータ持ち上げ方法
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
17/03 20060101AFI20241017BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ロータの持ち上げ過程で、ロータのバランスが崩れて、ロータが傾くことを回避する。
【解決手段】パッド押え治具は、回転機械を分解する過程で、上半ハウジングが下半ハウジングから外されている状態で、ロータを持ち上げる際に用いられる。このパッド押え治具は、軸受装置における軸受パッドの周方向端面に接触可能な接触面を有するパッド押えと、前記パッド押えを支持する支持部材74と、前記支持部材に取り付けられ、軸受装置における下半ハウジングに形成されている下ボルト孔に挿通されて下半ハウジングに取り付け可能な取付ボルトと、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
水平方向に延びる軸線を中心として回転可能なロータと、前記ロータを回転可能に支持する軸受装置と、を備え、
前記軸受装置は、前記ロータの外周面に対向可能な軸受パッドと、前記軸受パッドを覆う軸受ハウジングと、を有し、
前記軸受ハウジングは、前記軸線よりも上側の部分を形成し、前記軸線に対して垂直な断面が半円弧状を成す上半ハウジングと、前記軸線よりも下側の部分を形成し、前記軸線に対して垂直な断面が半円弧状を成す下半ハウジングと、前記上半ハウジングと前記下半ハウジングとを接続するハウジング接続ボルトを含むハウジング接続具と、を有し、
前記下半ハウジングは、前記軸線に対する周方向の端に形成され前記軸線に対する径方向であって水平方向に広がり、上を向いている下継ぎ手面と、前記下継ぎ手面から下方に延び、前記ハウジング接続ボルトが挿通される下孔と、を有し、
前記軸受パッドは、前記軸線に対して垂直な断面が円弧状を成し、前記下半ハウジング内に配置され、
前記軸受パッドは、前記径方向における径方向内側と径方向外側とのうちで前記径方向内側を向いて前記ロータの外周面に対向可能なロータ対向面と、前記径方向外側を向き前記ロータ対向面と背合わせの関係にある外周面と、前記ロータ対向面における前記周方向の端と前記外周面における前記周方向の端とを接続する周方向端面と、を有する、
回転機械を分解する過程で、前記上半ハウジングが前記下半ハウジングから外されている状態で、前記ロータを持ち上げる際に用いるパッド押え治具において、
前記軸受パッドの前記周方向端面に接触可能な接触面を有するパッド押えと、
前記パッド押えを支持する支持部材と、
前記支持部材に取り付けられ、前記下孔に挿通されて前記下半ハウジングに取り付け可能な取付ボルトを含む取付具と、
を備える、
パッド押え治具。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のパッド押え治具において、
前記パッド押えの前記接触面は、前記軸受パッドの前記周方向端面に接触可能な端接触面と、前記端接触面が広がっている方向に対して交差する方向に広がって、前記軸受パッドの前記外周面に接触可能な外周接触面と、を有する、
パッド押え治具。
【請求項3】
請求項1に記載のパッド押え治具において、
前記パッド押えは、前記接触面を含む部分が銅又は銅を主成分とする金属で形成されている、
パッド押え治具。
【請求項4】
請求項1に記載のパッド押え治具において、
前記パッド押えは、前記接触面を有する接触部材と、前記接触部材を前記支持部材に連結する連結部材と、を有する、
パッド押え治具。
【請求項5】
請求項4に記載のパッド押え治具において、
前記連結部材は、雄ネジが形成されているジャッキボルトであり、
前記接触部材は、前記ジャッキボルトの長手方向における、前記ジャッキボルトの先端部に取り付けられ、
前記支持部材は、前記ジャッキボルトの前記雄ネジが捩込可能な雌ネジ孔を有する、
パッド押え治具。
【請求項6】
請求項5に記載のパッド押え治具において、
前記接触部材は、前記ジャッキボルトに対して前記長手方向に相対移動不能で且つ前記ジャッキボルトの中心軸を中心として相対回転可能に、前記ジャッキボルトに取り付けられている、
パッド押え治具。
【請求項7】
請求項1に記載のパッド押え治具において、
前記パッド押えを複数備え、
前記支持部材は、複数の前記パッド押えを支持する、
パッド押え治具。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載のパッド押え治具を用いて、前記ロータを持ち上げるロータ持ち上げ方法において、
前記上半ハウジングが前記下半ハウジングから外されている状態で、前記支持部材に取り付けられている前記取付具を前記下半ハウジングに取り付けると共に、前記パッド押えを前記軸受パッドの前記周方向端面に接触させる治具配置工程と、
前記治具配置工程後で、前記パッド押えが前記軸受パッドに接触している状態で、前記ロータを持ち上げる持ち上げ工程と、
を実行するロータ持ち上げ方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、軸受装置における軸受パッドを押えることができるパッド押え治具、及びこの治具を用いたロータ持ち上げ方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
以下の特許文献1には、ロータ、及びこのロータを回転可能に支持する軸受を備える回転機械が開示されている。
【0003】
軸受装置は、ロータの外周面に対向可能な軸受パッドと、軸受パッドを覆う軸受ハウジングと、を有する。軸受ハウジングは、半円弧状で軸線よりも上側の部分を形成する上半ハウジングと、半円弧状で軸線よりも下側の部分を形成する下半ハウジングと、を有する。軸受パッドは、円弧状を成し、下半ハウジング内に配置されている。この軸受パッドは、油膜を介して、ロータを支持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-142313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
回転機械を分解する過程で、上半ハウジングが下半ハウジングから外されている状態で、ロータを持ち上げる工程が実行される。ロータを持ち上げる際には、例えば、ロータに吊り帯等をまわして、この吊り帯等をクレーンやチェーンブロックにおける吊りフックに掛ける。そして、この吊りフックを上昇させて、ロータを持ち上げる。
【0006】
ところで、上記特許文献1に記載の軸受装置では、軸受パッドとロータとの間に存在する油により、軸受パッドがロータに吸着する力が作用する。このため、ロータを持ち上げると、ロータと共に軸受パッドが持ち上がることがある。さらに、ロータを持ち上げている途中で、ロータに付いていた軸受パッドが落下することもある。このように、ロータを持ち上げている途中で、ロータに付いていた軸受パッドが落下すると、クレーン等で吊っているロータのバランスが崩れ、ロータが傾くことになる。ロータが突然傾くと、このロータが回転機械中の他部品等に接触して、ロータが損傷する虞がある。
【0007】
そこで、本開示は、ロータを持ち上げている過程で、このロータが傾くことを回避できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するための一態様としてのパッド押え治具は、以下の回転機械における軸受パッドを押えることができる。
この回転機械は、水平方向に延びる軸線を中心として回転可能なロータと、前記ロータを回転可能に支持する軸受装置と、を備える。前記軸受装置は、前記ロータの外周面に対向可能な軸受パッドと、前記軸受パッドを覆う軸受ハウジングと、を有する。前記軸受ハウジングは、前記軸線よりも上側の部分を形成し、前記軸線に対して垂直な断面が半円弧状を成す上半ハウジングと、前記軸線よりも下側の部分を形成し、前記軸線に対して垂直な断面が半円弧状を成す下半ハウジングと、前記上半ハウジングと前記下半ハウジングとを接続するハウジング接続ボルトを含むハウジング接続具と、を有する。前記下半ハウジングは、前記軸線に対する周方向の端に形成され前記前記軸線に対する径方向であって水平方向に広がり、上を向いている下継ぎ手面と、前記下継ぎ手面から下方に延び、前記上ボルト孔と上下方向で対向し、前記ハウジング接続ボルトが挿通される下孔と、を有する。前記軸受パッドは、前記軸線に対して垂直な断面が円弧状を成し、前記下半ハウジング内に配置されている。前記軸受パッドは、前記径方向における径方向内側と径方向外側とのうちで前記径方向内側を向いて前記ロータの外周面に対向可能なロータ対向面と、前記径方向外側を向き前記ロータ対向面と背合わせの関係にある外周面と、前記ロータ対向面における前記周方向の端と前記外周面における前記周方向の端とを接続する周方向端面と、を有する。
パッド押え治具は、回転機械を分解する過程で、前記上半ハウジングが前記下半ハウジングから外されている状態で、前記ロータを持ち上げる際に用いられる。
パッド押え治具は、前記軸受パッドの前記周方向端面に接触可能な接触面を有するパッド押えと、前記パッド押えを支持する支持部材と、前記支持部材に取り付けられ、前記下孔に挿通されて前記下半ハウジングに取り付け可能な取付ボルトを含む取付具と、を備える。
【0009】
本態様のパッド押え治具を用いて、ロータを持ち上げる際には、まず、支持部材に取り付けられている取付具を下半ハウジングに取り付けると共に、パッド押えを軸受パッドの周方向端面に接触させる。次に、パッド押えが軸受パッドに接触している状態で、ロータを持ち上げる。
【0010】
軸受装置では、軸受パッドとロータとの間に存在する油により、軸受パッドがロータに吸着する力が作用する。このため、ロータを単に持ち上げると、ロータと共に軸受パッドが持ち上がることがある。さらに、ロータを持ち上げている途中で、ロータに付いていた軸受パッドが落下することもある。このように、ロータを持ち上げている途中で、ロータに付いていた軸受パッドが落下すると、クレーン等で吊っているロータのバランスが崩れ、ロータが傾くことになる。
(【0011】以降は省略されています)
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