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公開番号2024150075
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063307
出願日2023-04-10
発明の名称剥離検知ラベル及び剥離検知方法
出願人リンテック株式会社
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類G09F 3/03 20060101AFI20241016BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】剥離されたことの検知が容易であり、かつ、剥離後には、被着体から容易に剥がすことができない剥離検知ラベルを提供する。
【解決手段】本発明は、剥離検知ラベル100であって、第1ラベル10と、第1ラベル10の上に設けられた第2ラベル20とを備えてなり、第1ラベル10側の表面が第1主面10aを構成し、第2ラベル20側の表面が第2主面20aを構成し、第1ラベル10が、第1主面10a側から、永久接着タイプ粘着剤層11、及び脆質性フィルム基材12をこの順に備え、第2ラベル20が、第2主面20a側から、少なくとも、支持体31、支持体31の表面31aの一部に形成されたパターン層32、基材層(Y)34、及び再剥離タイプ粘着剤層(X)33をこの順に備える剥離検知ラベルである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
剥離検知ラベルであって、
第1ラベルと、該第1ラベルの上に設けられた第2ラベルとを備えてなり、前記第1ラベル側の表面が第1主面を構成し、前記第2ラベル側の表面が第2主面を構成し、
前記第1ラベルが、前記第1主面側から、永久接着タイプ粘着剤層、及び脆質性フィルム基材をこの順に備え、
前記第2ラベルが、前記第2主面側から、少なくとも、支持体、該支持体の表面の一部に形成されたパターン層、基材層(Y)、及び再剥離タイプ粘着剤層(X)をこの順に備える剥離検知ラベル。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記脆質性フィルム基材が、製膜方向(MD)に対してJIS Z0237:2009に準拠して測定される引張破断伸度が20%以下である請求項1記載の剥離検知ラベル。
【請求項3】
前記脆質性フィルム基材が、製膜方向(MD)に対してJIS Z0237:2009に準拠して測定される引張破断強度が100N/15mm以下である請求項1記載の剥離検知ラベル。
【請求項4】
前記永久接着タイプ粘着剤層の粘着力が、5N/25mm以上40.0N/25mm以下であり、
前記再剥離タイプ粘着剤層(X)の粘着力が、0.1N/25mm以上30.0N/25mm以下であり、
前記永久接着タイプ粘着剤層の粘着力が、再剥離タイプ粘着剤層(X)の粘着力より大きい請求項1記載の剥離検知ラベル。
【請求項5】
前記第2ラベルが、前記パターン層と、前記基材層(Y)との間に、第1の粘着剤層を有し、
前記永久接着タイプ粘着剤層の粘着力が、5N/25mm以上40.0N/25mm以下であり、
前記再剥離タイプ粘着剤層(X)の粘着力が、0.1N/25mm以上30.0N/25mm以下であり、
前記永久接着タイプ粘着剤層の粘着力が、再剥離タイプ粘着剤層(X)の粘着力より大きく、かつ、前記第1の粘着剤層の粘着力が、前記再剥離タイプ粘着剤層(X)の粘着力より大きい請求項1記載の剥離検知ラベル。
【請求項6】
前記第1ラベルが、前記脆質性フィルム基材の前記第2ラベル側に第1ベタ印刷層を有し、
前記第2ラベルが、前記支持体と前記再剥離タイプ粘着層(X)の間に第2ベタ印刷層を有する請求項1記載の請求項1記載の剥離検知ラベル。
【請求項7】
前記第1ラベルの前記第1主面側に、剥離材を有する請求項1記載の剥離検知ラベル。
【請求項8】
前記第2ラベルの前記第2主面側に、印刷コート層を有する請求項1記載の剥離検知ラベル。
【請求項9】
剥離検知ラベルが剥離されたことを検知する方法であって、
前記剥離検知ラベルが、第1ラベルと、該第1ラベルの上に設けられた第2ラベルとを備えてなり、前記第1ラベル側の表面が第1主面を構成し、前記第2ラベル側の表面が第2主面を構成し、
前記第1ラベルが、前記第1主面側から、永久接着タイプ粘着剤層、及び脆質性フィルム基材をこの順に備え、
前記第2ラベルが、前記第2主面側から、支持体、該支持体の表面の一部に形成されたパターン層、基材層(Y)、及び再剥離タイプ粘着剤層(X)を、この順に備え、
前記剥離検知ラベルは、前記第1ラベルの前記第1主面が被着体に貼付され、
前記剥離検知ラベルを剥離しようとした場合に、前記第2ラベルのみが剥離され、前記第2ラベルの剥離前後で、前記第2ラベルに、前記パターン層のパターンが発現するとともに、前記第1ラベルは前記被着体に残存することにより、不正に前記剥離検知ラベルが剥離されたことを検知する剥離検知方法。
【請求項10】
前記第2ラベルの剥離前後で、前記剥離検知ラベル全体の色から、前記第1ラベル及び前記第2ラベルに固有の色が発現することにより、不正に前記剥離検知ラベルが剥離されたことを検知する請求項9記載の剥離検知方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、剥離検知ラベル及び剥離検知方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
製品に貼ることでセキュリティ性能を付与できるラベル素材はVOID(ボイド)ラベルとして広く知られている。
例えば、文字パターンを有する粘着層と基材シートとからなる改ざん防止ラベルであって、粘着層側を被着体に貼付した後、ラベルを剥がすと、粘着層の文字が被着体に転写される文字転写タイプの改ざん防止ラベルが知られている。このタイプの改ざん防止ラベルは、高価な電子機器、精密機械部品のコーションラベル、封印用に用いられる。
また、ラベルを剥がすと、ラベルに文字が浮き出て、被着体には痕跡が残らない非転着タイプの改ざん防止ラベルも知られている。このタイプの改ざん防止ラベルは、ラベルに文字が浮き出ることで、ラベルの再利用ができないため、薬品、化粧箱等の不正開封を防止する目的、正規製品のラベルを剥がして別の製品に貼付する模倣手段に用いられることを防止する目的等で用いられる。また、このタイプの改ざん防止ラベルは、ラベルが被着体に残らないため、高価な容器を再利用したい場合に有用である。
またさらに、バーコード等を記したシールでは、基材が容易に破壊されるタイプの改ざん防止ラベルが用いられている。このタイプの改ざん防止ラベルは、正規製品のバーコードラベルを剥がして別の製品に貼付する模倣手段に用いられることを防止する目的で用いられる。
【0003】
特許文献1には、被着体から不正に剥離されたことを検知できながらも使用後に被着体からきれいに剥離することができることを目的とした剥離検知ラベルが開示されている。この剥離検知ラベルは、第1のシートと第2のシートとが貼着され、第2のシートの第1のシートとの貼着面とは反対側の面に積層された粘着層によって被着体に貼着された後、第1のシートと第2のシートとが剥離されることで被着体からの剥離を検知可能な剥離検知ラベルであって、第2のシートは、分割線によって2つの領域に分割され、該2つの領域のそれぞれは、被着体への貼着面のうち分割線の少なくとも一部に沿う領域が、被着体に貼着されない非貼着部となっているものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特願2014-215350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載のような剥離検知ラベルでは、被着体に貼着されている側のシートが、被着体から綺麗に剥がれることで、改ざん防止ラベル自体が元々貼付されていたかどうかの判断ができない場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、剥離されたことの検知が容易であり、かつ、剥離後には、被着体から容易に剥がすことができない剥離検知ラベル及び剥離検知方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討の結果、上層のシートを剥離することで、剥離したシートに文字等が発現して、剥離されたことの検知ができる第2ラベルと、被着体に貼着できるが、第2ラベルを剥離する際には、被着体から剥がれることがないよう、粘着力が高く、かつ脆質な基材を備えた第1のラベルとを備えることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。
【0007】
すなわち、本発明は、剥離検知ラベルであって、第1ラベルと、第1ラベルの上に設けられた第2ラベルとを備えてなり、第1ラベル側の表面が第1主面を構成し、第2ラベル側の表面が第2主面を構成し、第1ラベルが、第1主面側から、永久接着タイプ粘着剤層、及び脆質性フィルム基材をこの順に備え、第2ラベルが、第2主面側から、少なくとも、支持体、支持体の表面の一部に形成されたパターン層、基材層(Y)、及び再剥離タイプ粘着剤層(X)をこの順に備える剥離検知ラベルである。
【0008】
脆質性フィルム基材は、製膜方向(MD)に対してJIS Z0237:2009に準拠して測定される引張破断伸度が20%以下であることが好ましい。
【0009】
脆質性フィルム基材は、製膜方向(MD)に対してJIS Z0237:2009に準拠して測定される引張破断強度が100N/15mm以下であることが好ましい。
【0010】
永久接着タイプ粘着剤層の粘着力は、5N/25mm以上40.0N/25mm以下であり、再剥離タイプ粘着剤層(X)の粘着力は、0.1N/25mm以上30.0N/25mm以下であり、永久接着タイプ粘着剤層の粘着力は、再剥離タイプ粘着剤層(X)の粘着力より大きいことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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