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公開番号
2024149244
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2023063008
出願日
2023-04-07
発明の名称
貼付装置及び貼付方法
出願人
株式会社タカトリ
代理人
個人
主分類
G09F
9/00 20060101AFI20241010BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約
【課題】貼付ローラによるローラ貼り及び押圧治具による押圧貼りを選択できる貼付装置を提供する。
【解決手段】貼付装置1は、回転軸周りに回転する貼付ユニット20と、被着体2を支持する貼付テーブル10とを備え、貼付ユニット20は、第一貼付部22と、第一貼付部22と異なる側に設けられた第二貼付部30とを備え、第一貼付部22は、貼付部材の保持部23と、貼付部材の貼付ローラ24とを備え、第二貼付部30は、貼付部材を保持すると共に、貼付部材を押圧する押圧治具を備え、第一貼付部22及び第二貼付部30は、貼付ユニット20を回転軸周りに回転させることで、貼付テーブル10と対向する貼付側方向、及び貼付側方向と異なる非貼付側方向に方向付けするものであり、貼付側方向に方向付けられた第一貼付部22及び第二貼付部30のいずれかによって、被着体2に貼付部材を貼り付ける。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被着体と貼付部材とを貼り合わせる貼付装置であって、
所定の回転軸周りに回転できる貼付ユニットと、
前記被着体を支持する貼付テーブルと、
を備え、
前記貼付ユニット及び前記貼付テーブルは、相対的に接近離反動可能に構成され、
前記貼付ユニットは、
一方面側に設けられた第一貼付部と、
前記第一貼付部と異なる他方面側に設けられた第二貼付部と、
の少なくとも2つの貼付部を備え、
前記第一貼付部は、
前記貼付部材を保持する保持部と、
前記貼付部材の裏面側を転動しながら押圧することで、前記貼付部材を前記被着体に貼り付ける貼付ローラと、
を備えており、
前記第二貼付部は、
前記貼付部材を直接的又は間接的に保持すると共に、前記貼付テーブルに対する相対的な接近によって、前記貼付部材を裏面側から一体的に押圧することで、前記貼付部材を前記被着体に貼り付ける押圧治具を備えており、
前記第一貼付部及び前記第二貼付部は、
前記貼付ユニットを前記回転軸周りに回転させることにより、前記貼付テーブルと対向する貼付側方向、及び前記貼付側方向とは異なる非貼付側方向に方向付けできるものであり、
前記貼付側方向に方向付けられた前記第一貼付部及び前記第二貼付部のいずれか一方によって、前記被着体に前記貼付部材を貼り付けること、を特徴とする貼付装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記貼付ユニットを収容する上チャンバと、
前記貼付テーブルを収容する下チャンバと、
を備えており、
前記上チャンバは、前記第一貼付部と前記第二貼付部との間で互いに仕切られており、
前記第一貼付部又は前記第二貼付部が、前記貼付側方向に方向付けられた際に、前記上チャンバ及び前記下チャンバが互いに結合することで、チャンバ室が形成されること、を特徴とする請求項1に記載の貼付装置。
【請求項3】
前記貼付ユニットを回転させる回転駆動部と、
前記回転駆動部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部によって、前記第一貼付部及び前記第二貼付部を、前記貼付側方向及び前記非貼付側方向のいずれかに方向付ける回転制御が行われること、を特徴とする請求項1又は2に記載の貼付装置。
【請求項4】
前記貼付テーブルに、複数の前記被着体が支持された状態で、
前記第一貼付部及び前記第二貼付部のいずれか一方又は双方により、複数の前記被着体に一体的に前記貼付部材が貼り付けられること、を特徴とする請求項1又は2に記載の貼付装置。
【請求項5】
前記第一貼付部及び前記第二貼付部が、互いに180度反転させた位置に配置されると共に、前記第一貼付部及び前記第二貼付部のそれぞれが、前記貼付側方向に対して、270度回転させた方向に方向付けできるものであること、を特徴とする請求項1又は2に記載の貼付装置。
【請求項6】
前記第一貼付部又は前記第二貼付部が、前記貼付側方向に方向付けられた状態において、
前記保持部又は前記押圧治具に保持された前記貼付部材の貼付部材側角部、又は貼付部材側アライメントマークを下方側から認識する少なくとも1つの貼付部材側認識カメラと、
前記貼付テーブルに支持された少なくとも1つの前記被着体の被着体側角部又は被着体側アライメントマークを上方側から認識する少なくとも1つの被着体側認識カメラと、
を備えること、を特徴とする請求項1又は2に記載の貼付装置。
【請求項7】
前記貼付部材側認識カメラ及び前記被着体側認識カメラが、カメラ支持部に一体的に支持されており、
前記カメラ支持部が、少なくとも前記回転軸の軸線方向に沿って移動自在であり、
前記貼付部材側認識カメラ及び前記被着体側認識カメラのいずれか一方により、前記貼付部材及び前記被着体のいずれか一方を認識した後、前記貼付部材及び前記被着体の他方を認識すること、を特徴とする請求項6に記載の貼付装置。
【請求項8】
前記貼付テーブルが、少なくとも前記貼付ユニットと対向する貼付位置、及び前記貼付位置から外れた非貼付位置の間で、前記貼付ユニットに対して相対的に移動できること、を特徴とする請求項1又は2に記載の貼付装置。
【請求項9】
前記チャンバ室の内部を、真空状態、大気圧状態、又は不活性ガスの導入状態のいずれかの状態とした後、前記第一貼付部又は前記第二貼付部による前記被着体への前記貼付部材の貼り付けが行われること、を特徴とする請求項2に記載の貼付装置。
【請求項10】
前記第一貼付部における前記被着体が、シート材で構成されると共に、前記第一貼付部における前記貼付部材が、両面に粘着性を有する保持シート材で構成されており、
前記第一貼付部は、前記シート材及び前記保持シート材を仮貼り付けすることにより、仮貼付シート材を形成するものであり、
前記第二貼付部における前記被着体が、板状部材で構成されると共に、前記第二貼付部における前記貼付部材が、前記第一貼付部において形成された前記仮貼付シート材で構成されており、
前記第二貼付部は、前記押圧治具の表面に、前記保持シート材を介して前記仮貼付シート材を保持すると共に、前記貼付テーブルに対する相対的な接近によって前記仮貼付シート材を前記板状部材に押圧することにより、前記板状部材に前記シート材を貼り付けること、を特徴とする請求項1又は2に記載の貼付装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、貼付部材を被着体に貼り付ける貼付装置及び貼付方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の形成において、偏光板やOCA(Optical Clear Adhesive:光学用透明粘着シート)等の光学シートと、液晶パネルや有機ELパネル等の被着体と、を貼り付ける貼付装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-62544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1に記載の発明は、光学シートを液晶パネル等に貼り付けるに際し、貼付ローラを用いて貼り付ける方法(ローラ貼りと称する)と押圧治具を用いて貼り付ける方法(押圧貼りと称する)の二通りの方法を開示している。
【0005】
ところで、上述した特許文献1に記載の発明において、前者のローラ貼りと後者の押圧貼りとの切り替えは、貼付ローラや押圧治具を搭載する貼付ユニットを交換する必要がある。しかしながら、両者の切り替えは、段取り替えに多くの時間(例えば、1日程度)が掛かる問題があった。また、両者の切り替えの段取り替えには、貼付ユニット等の重量物の交換が必要となるため、別途、交換作業用のリフトやクレーン等の準備も必要となる問題があった。さらに、1台の装置では、両者を切り替える段取り替え行わない限り、ローラ貼り及び押圧貼りのいずれか一方の貼り方しかできない問題があった。そのため、貼付装置を利用するユーザーにおいては、複数の装置を購入するか、時間を掛けて段取り替え行う必要があり、ユーザーの負担が大きくなる問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、被着体への貼付部材の貼り付けに際し、貼付ローラによるローラ貼り及び押圧治具による押圧貼りを選択的に行うことができる貼付装置及び貼付方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明の貼付装置は、被着体と貼付部材とを貼り合わせる貼付装置であって、所定の回転軸周りに回転できる貼付ユニットと、前記被着体を支持する貼付テーブルと、を備え、前記貼付ユニット及び前記貼付テーブルは、相対的に接近離反動可能に構成され、前記貼付ユニットは、一方面側に設けられた第一貼付部と、前記第一貼付部と異なる他方面側に設けられた第二貼付部と、の少なくとも2つの貼付部を備え、前記第一貼付部は、前記貼付部材を保持する保持部と、前記貼付部材の裏面側を転動しながら押圧することで、前記貼付部材を前記被着体に貼り付ける貼付ローラと、を備えており、前記第二貼付部は、前記貼付部材を直接的又は間接的に保持すると共に、前記貼付テーブルに対する相対的な接近によって、前記貼付部材を裏面側から一体的に押圧することで、前記貼付部材を前記被着体に貼り付ける押圧治具を備えており、前記第一貼付部及び前記第二貼付部は、前記貼付ユニットを前記回転軸周りに回転させることにより、前記貼付テーブルと対向する貼付側方向、及び前記貼付側方向とは異なる非貼付側方向に方向付けできるものであり、前記貼付側方向に方向付けられた前記第一貼付部及び前記第二貼付部のいずれか一方によって、前記被着体に前記貼付部材を貼り付けること、を特徴とするものである。
【0008】
上述した貼付装置は、貼付ユニットを所定の回転軸周りに回転させることにより、貼付ユニットにおける第一貼付部及び第二貼付部のいずれか一方を貼付テーブルに対向する貼付側方向に方向付けできる。すなわち、上述した貼付装置は、第一貼付部におけるローラ貼りと、第二貼付部における押圧貼りと、の少なくとも2種類の貼り付け方法を選択的に行うことができる。そのため、上述した貼付装置は、1台の貼付装置において、貼付部材の貼り付けられた被着体(完成被着体とも称する)を生産することができる。これにより、上述した貼付装置は、作業者の段取り替えによる手間やコストを低減できる。また、上述した貼付装置を利用するユーザーの利便性向上や装置導入のコスト低減が期待できる。
【0009】
(2)上述した本発明の貼付装置は、前記貼付ユニットを収容する上チャンバと、前記貼付テーブルを収容する下チャンバと、を備えており、前記上チャンバは、前記第一貼付部と前記第二貼付部との間で互いに仕切られており、前記第一貼付部又は前記第二貼付部が、前記貼付側方向に方向付けられた際に、前記上チャンバ及び前記下チャンバが互いに結合することで、チャンバ室が形成されること、を特徴とするとよい。
【0010】
上述した貼付装置は、かかる構成とすることにより、チャンバ室内で被着体と貼付部材との貼り付けを行うことができるので、多彩な貼り付け方法に利用できる。そのため、上述した貼付装置によれば、汎用性が向上する。
(【0011】以降は省略されています)
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