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公開番号
2024137028
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023048378
出願日
2023-03-24
発明の名称
セキュリティラベルの製造方法
出願人
株式会社共和
代理人
個人
主分類
G09F
3/03 20060101AFI20240927BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約
【課題】 セロハンからなる基材を使用した場合でも、被着体からラベル部材が引き剥がされる際に剥離層が基材から確実に剥離し、不正な引き剥がしを確実に検知することが可能なセキュリティラベルの製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明のセキュリティラベルの製造方法は、セロハンからなるシート状の基材5の一方の面に、被着体Hからの引き剥がしを検知するための引き剥がし検知層6が印刷されることにより、ラベル部材2が作製されるラベル部材作製工程S1と、セパレータ4の一方の面に粘着剤が塗布されることにより、粘着剤層3が形成される粘着剤層形成工程S2と、粘着剤層3が所定の乾燥温度で乾燥される粘着剤層乾燥工程S3と、引き剥がし検知層6と粘着剤層3とが貼り合わされることにより、ラベル部材2とセパレータ4とが一体化される貼り合わせ工程S4と、を含んでいる。
【選択図】 図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ラベル部材とセパレータとが粘着剤層を介して一体化されてなるセキュリティラベルの製造方法であって、
セロハンからなるシート状の基材の一方の面に、被着体からの引き剥がしを検知するための引き剥がし検知層が印刷されることにより、前記ラベル部材が作製される第一工程と、
前記セパレータの一方の面に粘着剤が塗布されることにより、前記粘着剤層が形成される第二工程と、
前記粘着剤層が所定の乾燥温度で乾燥される第三工程と、
前記引き剥がし検知層と前記粘着剤層とが貼り合わされることにより、前記ラベル部材と前記セパレータとが一体化される第四工程と、
を含むことを特徴とするセキュリティラベルの製造方法。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記第一工程が、
前記引き剥がし検知層を構成する剥離層が、前記基材の一方の面の一部に印刷される第五工程と、
前記引き剥がし検知層を構成するインク層が、前記基材の一方の面の残部に印刷される第六工程と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のセキュリティラベルの製造方法。
【請求項3】
前記インク層が、前記剥離層を覆って、前記基材の一方の面の残部に印刷されることを特徴とする請求項2に記載のセキュリティラベルの製造方法。
【請求項4】
前記第三工程における乾燥温度が、50℃以上であって130℃以下であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のセキュリティラベルの製造方法。
【請求項5】
前記第三工程における乾燥温度が、130℃を超えることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のセキュリティラベルの製造方法。
【請求項6】
前記粘着剤層は、その坪量が18.3g/m
2
以下であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のセキュリティラベルの製造方法。
【請求項7】
前記粘着剤層は、その坪量が8.7g/m
2
以下であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のセキュリティラベルの製造方法。
【請求項8】
前記剥離層を組成するインクは、ザーンカップNo.3で測定される粘度が、15秒以上であって19秒以下であり、前記インク層を組成するインクは、ザーンカップNo.4で測定される粘度が、34秒以上であって36秒以下であることを特徴とする請求項2又は3に記載のセキュリティラベルの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、開口部の封止等のために被着体に貼付されて不正な引き剥がしを検知可能なセキュリティラベルの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
箱や容器等の被着体の開口部を封止する手段として、或いは被着体の属性情報を表示する手段として、粘着可能なラベルを被着体に貼付する方法が広く用いられている。しかし、通常のラベルでは、内容物の窃取や属性情報の偽装といった不正な目的を持つ者によって被着体から一旦引き剥がされた後に貼り直された時に、その外観から不正が行われたことを検知することが難しい。そこで、引き剥がされた痕跡を被着体に残すことによって不正を検知することが可能な、いわゆるセキュリティラベルが従来提唱されている。そして、このセキュリティラベルを構成するシート状の基材は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂で形成するのが一般的であるが、天然由来のセロハンで形成することも知られている(例えば、特許文献1の明細書段落番号[0013]を参照)。
【0003】
このセキュリティラベルは、ラベル部材とセパレータ(剥離紙)とが貼り合わされることにより製造される。詳細には、まず基材の裏面に、引き剥がしを検知するための引き剥がし検知層が印刷される。次に、この引き剥がし検知層を覆って粘着剤が塗布されて乾燥されることにより、粘着剤層が形成される。これにより、ラベル部材が作製される。次に、このラベル部材の粘着剤層にセパレータが貼り合わされることにより、ラベル部材とセパレータとが一体化される。これにより、セキュリティラベルが完成する。
【0004】
このセキュリティラベルの使用時には、ラベル部材が、粘着剤層と共にセパレータから剥離されて、被着体に貼り付けられる。そうすると、不正な目的を持つ者により被着体からラベル部材が引き剥がされると、引き剥がし検知層を構成する剥離層は、基材から剥離して被着体の表面に残存する。ユーザは、この剥離層を視認することにより、ラベル部材が不正に引き剥がされたことを検知することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-40946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来のセキュリティラベルの製造方法では、セロハンからなる基材を使用した場合、製造されたセキュリティラベルは、引き剥がし検知層を構成する剥離層の基材からの剥離が不十分になる場合がある。この場合、被着体の表面に残存すべき剥離層が基材に伴って被着体から離隔することにより、不正な引き剥がしを確実に検知することができないという問題が生じる。
【0007】
そこで本発明は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、セロハンからなる基材を使用した場合でも、被着体からラベル部材が引き剥がされる際に剥離層が基材から確実に剥離し、不正な引き剥がしを確実に検知することが可能なセキュリティラベルの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一の態様に係るセキュリティラベルの製造方法は、ラベル部材とセパレータとが粘着剤層を介して一体化されてなるセキュリティラベルの製造方法であって、セロハンからなるシート状の基材の一方の面に、被着体からの引き剥がしを検知するための引き剥がし検知層が印刷されることにより、前記ラベル部材が作製される第一工程と、前記セパレータの一方の面に粘着剤が塗布されることにより、前記粘着剤層が形成される第二工程と、前記粘着剤層が所定の乾燥温度で乾燥される第三工程と、前記引き剥がし検知層と前記粘着剤層とが貼り合わされることにより、前記ラベル部材と前記セパレータとが一体化される第四工程と、を含んでいる。
【0009】
なお、本発明の一の態様に係るセキュリティラベルの製造方法においては、前記第一工程が、前記引き剥がし検知層を構成する剥離層が、前記基材の一方の面の一部に印刷される第五工程と、前記引き剥がし検知層を構成するインク層が、前記基材の一方の面の残部に印刷される第六工程と、を含んでもよい。
【0010】
また、本発明の一の態様に係るセキュリティラベルの製造方法においては、前記インク層が、前記剥離層を覆って、前記基材の一方の面の残部に印刷されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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