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公開番号
2024134491
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-03
出願番号
2023128005
出願日
2023-08-04
発明の名称
気泡による情報表示媒体
出願人
国立大学法人 東京大学
代理人
個人
,
個人
主分類
G09F
19/00 20060101AFI20240926BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約
【課題】簡易な構造で、泡により一定時間安定的に情報を表示できる気泡による情報表示媒体を提供する。
【解決手段】表面に親水性領域12と疎水性領域14とが形成されており、疎水性領域14は任意の形状であり、疎水性領域14の集合により表示されるべき情報の形状が形成されており、表面に二酸化炭素等の気体成分を含有する液体が接した場合に、疎水性領域14に、疎水性領域14と平面視で同じ形状、同じ大きさの気体成分の単一の気泡が発生し、気泡の集合によって情報を表示できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
表面に親水性領域と疎水性領域とが形成されており、前記疎水性領域は任意の形状であり、前記疎水性領域の集合により表示されるべき情報の形状が形成されており、
前記表面に気体成分を含有する液体が接した場合に、前記疎水性領域に、前記疎水性領域と平面視で同じ形状、同じ大きさの前記気体成分の単一の気泡が発生する、気泡による情報表示媒体。
続きを表示(約 210 文字)
【請求項2】
前記疎水性領域が、直径1.0~5.5mmの円形である、請求項1に記載の気泡による情報表示媒体。
【請求項3】
前記疎水性領域が、親水性基材の一部を疎水化して形成されている、請求項1または2に記載の気泡による情報表示媒体。
【請求項4】
前記疎水性領域が、疎水性基材の表面の一部を残して他の領域を親水化して形成されている、請求項1または2に記載の気泡による情報表示媒体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、気泡による情報表示媒体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、泡により文字や画像等の情報を表示する手法が提案されている。これらの手法では、泡を発生させるために、水の電気分解、エアポンプにより空気流を水中に供給する等の方法が使用されていた。また、ビールその他の炭酸飲料等を使用して泡を発生する方法も使用されている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、多数のノズルより液体中に放出される気泡群によって情報を表示する装置が開示されている。また、下記特許文献2には、容器の底面に泡を発生させる泡発生部を設け、容器に注がれた炭酸飲料の表面に、泡発生部とほぼ同形の泡の集合を生じさせる容器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-5166号公報
US2002/0000678A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1の技術は、ノズルを使用し、常時液体中を移動(上昇)する気泡による情報の表示であって、表示媒体の表面に定着した気泡による情報の表示ではない。このため、ノズルから空気を放出するための動力が必要であって、装置が大がかりとなるという問題があった。また、上記特許文献2は、容器の底面で発生した泡が、容器に注がれた液体の表面まで移動して泡の集合を形成するので、泡の集合の形状が崩れやすく不安定であるという問題があった。また、特許文献1、特許文献2は、容器の表面に気泡を定着することにより情報を表示する技術ではなかった。
【0006】
本発明の目的は、簡易な構造で、泡により一定時間安定的に情報を表示できる気泡による情報表示媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は以下の実施態様を含む。
[1]表面に親水性領域と疎水性領域とが形成されており、前記疎水性領域は任意の形状であり、前記疎水性領域の集合により表示されるべき情報の形状が形成されており、前記表面に気体成分を含有する液体が接した場合に、前記疎水性領域に、前記疎水性領域と平面視で同じ形状、同じ大きさの前記気体成分の単一の気泡が発生する、気泡による情報表示媒体。
[2]前記疎水性領域が、直径1.0~5.5mmの円形である、[1]に記載の気泡による情報表示媒体。
[3]前記疎水性領域が、親水性基材の一部を疎水化して形成されている、[1]または[2]に記載の気泡による情報表示媒体。
[4]前記疎水性領域が、疎水性基材の表面の一部を残して他の領域を親水化して形成されている、[1]または[2]に記載の気泡による情報表示媒体。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡易な構造で、泡により一定時間安定的に情報を表示できる気泡による情報表示媒体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態にかかる気泡による情報表示媒体の断面図である。
実施形態にかかる気泡による情報表示媒体として、底面に疎水性領域を形成したガラス容器の断面図である。
実施例にかかるガラス容器の部分平面図である。
実施例にかかるポリスチレン容器の平面図である。
実施例にかかるガラス容器及びポリスチレン容器に炭酸水を注いだ場合の気泡の発生状況の説明図である。
実施例にかかるガラス容器及びポリスチレン容器に炭酸水を注いだ場合に、各底面に現れた情報を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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