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公開番号2025072100
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182626
出願日2023-10-24
発明の名称光出力装置、光出力方法及び加工体の製造方法
出願人国立大学法人 東京大学
代理人弁理士法人IPX
主分類H01S 3/23 20060101AFI20250430BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】光出力装置、光出力方法及び加工体の製造方法に関し、迅速に接合処理を行うことが可能な上、2つの被接合部材の間に間隙が存在しても、適正に接合を行う。
【解決手段】光出力装置1は、合成部31と、増幅部32とを備える。合成部31は、第1のレーザ装置から発振されるパルスレーザである第1のレーザL1と、第2のレーザ装置から発振される第2のレーザL2とを合成することにより、第1のレーザの成分と第2のレーザの成分とを含む合成光を出力するように構成される。増幅部32は、合成光を伝搬させることにより、合成光に含まれる第1のレーザの成分と第2のレーザの成分とをともに増幅するように構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光出力装置であって、
合成部と、増幅部とを備え、
前記合成部は、第1のレーザ装置から発振されるパルスレーザである第1のレーザと、第2のレーザ装置から発振される第2のレーザとを合成することにより、前記第1のレーザの成分と前記第2のレーザの成分とを含む合成光を出力するように構成され、
前記増幅部は、前記合成光を伝搬させることにより、前記合成光に含まれる前記第1のレーザの成分と前記第2のレーザの成分とをともに増幅するように構成される、光出力装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の光出力装置において、
さらに、前記第1のレーザ装置と、検出部と、生成部と、前記第2のレーザ装置とを備え、
前記第1のレーザ装置は、前記第1のレーザを発振させるように構成され、前記第1のレーザは、第1のパルス幅を有するパルスレーザであり、
前記検出部は、前記第1のレーザを検出するように構成され、
前記生成部は、前記第1のレーザの検出タイミングに応じて所定の駆動信号を生成するように構成され、
前記第2のレーザ装置は、前記駆動信号に基づき、前記第1のレーザの発振タイミングと同期されたタイミングで前記第2のレーザを発振させるように構成され、前記第2のレーザは、第2のパルス幅を有するパルスレーザである、光出力装置。
【請求項3】
請求項2に記載の光出力装置において、
前記検出部は、前記増幅部による増幅前の前記第1のレーザを検出するように構成される、光出力装置。
【請求項4】
請求項2に記載の光出力装置において、
さらにシャッター部を備え、
前記シャッター部は、前記合成部による合成前の前記第1のレーザのうちの少なくとも一部を吸収、回折、又は反射することにより、前記合成部に伝搬される前記第1のレーザのパルスの数を減らすように構成され、
前記検出部は、発振後、前記シャッター部へと伝搬される前記第1のレーザを検出するように構成される、光出力装置。
【請求項5】
請求項2に記載の光出力装置において、
さらに照射部を備え、
前記照射部は、前記合成光を照射体に照射するように構成され、
前記第1のレーザは、前記照射体によって吸収されるように構成され、これにより前記照射体による前記第1のレーザの吸収から励起期間の経過まで、前記照射体による前記第2のレーザの吸収態様を変化させ、
前記生成部は、前記合成光のうち前記第1のレーザのパルスの成分を含む部分が出力されたタイミング以後、前記励起期間の経過前に、前記合成光に含まれる前記第2のレーザのパルスの成分が出力されるように、前記駆動信号を生成するように構成される、光出力装置。
【請求項6】
請求項5に記載の光出力装置において、
前記生成部は、前記合成光のうち前記第1のレーザのパルスの成分を含む部分が出力されたタイミング以後、前記励起期間の経過前に、前記合成光に含まれる前記第2のレーザのパルスの成分が出力されるように前記駆動信号を生成し、これにより前記励起期間の経過まで前記第2のレーザを前記照射体に吸収させることにより、前記照射体に対するレーザ加工を行うように構成される、光出力装置。
【請求項7】
請求項1に記載の光出力装置において、
前記増幅部は、前記合成光が伝搬するように構成される、少なくとも1つの光ファイバアンプを含む、光出力装置。
【請求項8】
請求項7に記載の光出力装置において、
前記第1のレーザの波長と前記2のレーザの波長とは実質的に同一である、光出力装置。
【請求項9】
請求項1に記載の光出力装置において、
単位時間あたりに出力される前記第1のレーザのパルスの数は、前記単位時間あたりに出力される前記第2のレーザのパルスの数に比べて多い、光出力装置。
【請求項10】
光出力方法であって、
合成ステップと、増幅ステップとを含み、
前記合成ステップでは、第1のレーザ装置から発振されるパルスレーザである第1のレーザと、第2のレーザ装置から発振される第2のレーザとを合成することにより、前記第1のレーザの成分と前記第2のレーザの成分とを含む合成光を出力し、
前記増幅ステップでは、前記合成光を少なくとも1つの光ファイバアンプ中で伝搬させることにより、前記合成光に含まれる前記第1のレーザの成分と前記第2のレーザの成分とをともに増幅する、光出力方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光出力装置、光出力方法及び加工体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、迅速に接合処理を行うことが可能な上、2つの被接合部材の間に間隙が存在しても、適正に接合を行うことが可能な接合方法が開示されている。
【0003】
特許文献1に記載の接合方法は、第1の被接合部材と第2の被接合部材とを配置して、組立体を構成する工程と、前記組立体に第1及び第2のレーザを照射する工程であって、第1のレーザは、第1の被接合部材又は第2の被接合部材の表面に、加工起点となる光吸収性の領域を形成し、第2のレーザは、前記加工起点となる位置を含むように照射され、これにより、光吸収性の領域から溶融物が生成される工程と、第2のレーザの照射を継続する工程であって、前記溶融物の内部にガスが発生し、前記ガスの圧力により、前記溶融物を介して、第1の被接合部材と第2の被接合部材が接合される、工程と、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-133390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記方法には、さらに改良の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、光出力装置が提供される。この光出力装置は、合成部と、増幅部とを備える。合成部は、第1のレーザ装置から発振されるパルスレーザである第1のレーザと、第2のレーザ装置から発振される第2のレーザとを合成することにより、第1のレーザの成分と第2のレーザの成分とを含む合成光を出力するように構成される。増幅部は、合成光を伝搬させることにより、合成光に含まれる第1のレーザの成分と第2のレーザの成分とをともに増幅するように構成される。
【0007】
このような構成によれば、よりよい技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
光出力装置1の概要の一例を示す図である。
図1に示す光出力装置1の具体的構成の一例を示す図である。
合成光L3の波形と励起電子数との関係の一例を示す図である。
第1のレーザと第2のレーザの同期タイミングと励起電子数との関係の別例を示す図である。
第1のレーザと第2のレーザの同期タイミングと励起電子数との関係の別例を示す図である。
光出力装置1に係る光出力方法等の流れの一例を示すアクティビティ図である。
光出力装置1の変形例を示す図である。
光出力装置1の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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