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公開番号
2025035064
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023141841
出願日
2023-08-31
発明の名称
液体肥料の製造方法
出願人
東京瓦斯株式会社
,
国立大学法人 東京大学
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C05F
17/00 20200101AFI20250306BHJP(肥料;肥料の製造)
要約
【課題】高窒素濃度の液体肥料の製造方法を提供すること。
【解決手段】有機性廃棄物を嫌気性微生物が配置されたメタン発酵槽に供給する工程と、供給された有機性廃棄物と、嫌気性微生物と、を撹拌混合する工程と、撹拌混合された有機性廃棄物を含むメタン発酵液のpHを測定する工程と、測定されたpHの値に基づき、酸をメタン発酵槽に供給してpHが6.50~7.30となるよう調整する工程と、を含む、液体肥料の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
有機性廃棄物を嫌気性微生物が配置されたメタン発酵槽に供給する工程と、
供給された有機性廃棄物と、嫌気性微生物と、を撹拌混合する工程と、
撹拌混合された有機性廃棄物を含むメタン発酵液のpHを測定する工程と、
測定されたpHの値に基づき、酸をメタン発酵槽に供給してpHが6.50~7.30となるよう調整する工程と、
を含む、液体肥料の製造方法。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
メタン発酵槽からメタンガスを含む混合ガスを取り出す工程を更に含む、請求項1に記載の液体肥料の製造方法。
【請求項3】
メタン発酵液の全アンモニア態窒素(TAN:Total Ammonium Nitrogen)濃度が3,000mgL
-1
~15,000mgL
-1
である、請求項1又は請求項2に記載の液体肥料の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体肥料の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、生ごみ、家畜のふん尿、下水汚泥といった有機性廃棄物から、メタン発酵によりメタンガス及び液体肥料(液肥)を得る技術が知られている。この技術は、廃棄物処理、資源の有効活用、カーボンニュートラル等の観点から有用であり、多くの検討がなされている。
【0003】
メタン発酵では、有機性廃棄物は、嫌気性微生物の働きにより、メタンガスと二酸化炭素ガスとを主として含む混合ガス(バイオガス)と、消化液(発酵残渣)とに分解される。発酵プロセスにあるメタン発酵液、及び発酵プロセスを経て混合ガスが取り出されたメタン発酵消化液は、有機性廃棄物由来の窒素分(アンモニア態窒素)を多く含み、特に消化液は液体肥料として有用である。
【0004】
特許文献1には、「有機性廃棄物から液肥を製造する方法において、前記有機性廃棄物を含む廃液をメタン醗酵処理するメタン発酵工程と、前記メタン醗酵後の廃液中のアンモニア性窒素を硝化細菌により亜硝酸性窒素又は硝酸性窒素に硝化する硝化工程と、前記硝化後の廃液を脱窒微生物により脱窒する脱窒工程と、を備えたことを特徴とする液肥の製造方法。」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-23890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来のメタン発酵法では、有機性廃棄物の処理速度の向上に焦点が置かれており、原料の有機性廃棄物を過剰投入して、発酵プロセスで生成する有機酸(酢酸、酪酸、プロピオン酸等)が蓄積する、いわゆる酸敗の問題があった。酸敗が生じると、メタン発酵は停止するため、大量の水で希釈するか又は塩基を投入する等の処置が講じられてきた。
【0007】
一方、これとは別に、原料を過剰投入しないでも、発酵に伴って発酵液中のアンモニア態窒素濃度が増加し、メタン発酵が停止する、アンモニア阻害の問題がある。この場合も、酸敗と同様、大量の水で希釈する等の処置を講じる必要がある。
【0008】
肥料として実用に供するには、メタン発酵消化液は、高窒素濃度であることが望ましい。しかしながら、現実には上記アンモニア阻害の問題があり、高窒素濃度の液体肥料を製造する上での障害となっていた。
【0009】
本発明の一実施形態が解決しようとする課題は、高窒素濃度の液体肥料の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための手段には、以下の態様が含まれる。
<1>
有機性廃棄物を嫌気性微生物が配置されたメタン発酵槽に供給する工程と、供給された有機性廃棄物と、嫌気性微生物と、を撹拌混合する工程と、撹拌混合された有機性廃棄物を含むメタン発酵液のpHを測定する工程と、測定されたpHの値に基づき、酸をメタン発酵槽に供給してpHが6.50~7.30となるよう調整する工程と、を含む、液体肥料の製造方法。
<2>
メタン発酵槽からメタンガスを含む混合ガスを取り出す工程を更に含む、<1>に記載の液体肥料の製造方法。
<3>
メタン発酵液の全アンモニア態窒素(TAN:Total Ammonium Nitrogen)濃度が3,000mgL
-1
~15,000mgL
-1
である、<1>又は<2>に記載の液体肥料の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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