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公開番号2025079827
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2025014225
出願日2025-01-30
発明の名称低温液体貯蔵システム
出願人東京瓦斯株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類F17C 9/02 20060101AFI20250515BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】加圧レス式システムにおいて、安定したガス供給を行うことができる低温液体貯蔵システムを提供する。
【解決手段】低温液体貯蔵システム10は、低温液体を貯蔵し、低温液体が気化した気体が滞留する気相部20Aを有する貯蔵タンク20と、前記気相部の圧力によって前記貯蔵タンクから前記低温液体を送出する液体送出ラインと、前記気相部と連通とされ、前記気相部の圧力に応じて前記気体を物理的に吸脱着する吸着材を有する吸着部と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
低温液体を貯蔵し、前記低温液体が気化した気体が滞留する気相部を有する貯蔵タンクと、
前記気相部の圧力によって前記貯蔵タンクから前記低温液体を送出する液体送出ラインと、
前記気相部と連通され、前記気相部の圧力に応じて前記気体を物理的に吸脱着する吸着材を有する吸着部と、
を備えた、低温液体貯蔵システム。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記吸着部は、前記貯蔵タンクの外に設けられ、前記気相部と調整ラインを介して接続されている、
請求項1に記載の低温液体貯蔵システム。
【請求項3】
前記調整ラインには、前記気相部が通常設定圧を超えた場合に前記気体を排気する排気弁が設けられ、
前記吸着部は、前記排気弁よりも前記気相部に近い上流側で前記調整ラインと接続されている、
請求項2に記載の低温液体貯蔵システム。
【請求項4】
前記調整ラインには、前記気相部が前記通常設定圧よりも高い安全設定圧を超えた場合に前記気体を排気する安全弁が設けられている、
請求項3に記載の低温液体貯蔵システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願の開示する技術は、低温液体貯蔵システムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、LNGサテライトシステムにおいて、加圧蒸発器によってLNG貯槽内を加圧してLNGを払い出す加圧式システムと、加圧蒸発器で加圧せずにLNG貯槽内の気体圧力でLNGを払い出す加圧レス式システム(特許文献1参照)と、が採用されている。
【0003】
加圧式システムでは、急激にガス使用量が増加して高負荷運転となった場合でも、加圧蒸発器によってLNG貯槽内の圧力が維持できるため、安定したガス供給が可能である。しかしながら、加圧式システムの場合は加圧蒸発器の能力によっては高圧ガス保安法による保安係員の選任が必要であり、運用面でのデメリットとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許5296574号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、加圧レス式システムでは、高圧ガス保安法による保安係員の選任が不要であり、運用面でのメリットがある。しかしながら、急激にガス使用量が増加して高負荷状態が継続すると、LNG貯槽内の圧力が徐々に低下し、最終的にLNGの気化がガス消費量に追従できなくなってガス供給に支障を及ぼすことがある。また、工場の休日稼働停止などでガス使用量が少ない、あるいはゼロの際は、徐々にLNG貯槽圧力が上昇する。このため、LNG貯槽保護のために放散弁などで所定圧力を超えた場合に大気に放散することが行われるが、LNGのロスにつながる。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、加圧レス式システムにおいて、安定したガス供給を行うことができる低温液体貯蔵システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様の低温液体貯蔵システムは、低温液体を貯蔵し、前記低温液体が気化した気体が滞留する気相部を有する貯蔵タンクと、前記気相部の圧力によって前記貯蔵タンクから前記低温液体を送出する液体送出ラインと、前記気相部と連通とされ、前記気相部の圧力に応じて前記気体を物理的に吸脱着する吸着材を有する吸着部と、を備えている。
【0008】
第1態様の低温液体貯蔵システムには、貯蔵タンク内の気相部と連通とされた吸着部が備えられている。この吸着部は、気相部の圧力に応じて気体を物理的に吸脱着する吸着材を有しているので、気相部の圧力が高くなると、当該圧力に応じて吸着材に気体が吸着され、気相部の圧力が低くなると、吸着していた気体が脱着される。
【0009】
したがって、ガス使用量が少ない、あるいはガス使用量ゼロ等により、LNG貯槽内の圧力が上昇した場合には、吸着部で気体を吸着することにより、LNG貯槽内の圧力上昇を緩和することができる。また、急激にガス使用量が増加する高負荷状態が継続して、LNG貯槽内の圧力が低下した場合には、吸着部から気体を脱着することにより、LNG貯槽内の圧力下降を緩和することができる。これにより、安定したガス供給を行うことができる。
【0010】
第2態様の低温液体貯蔵システムは、前記吸着部は、前記貯蔵タンクの外に設けられ、前記気相部と調整ラインを介して接続されている。
(【0011】以降は省略されています)

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