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公開番号2025112867
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024007382
出願日2024-01-22
発明の名称水素吸蔵合金容器
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人個人,個人,個人
主分類F17C 11/00 20060101AFI20250725BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】本開示は、有効な水素吸蔵量が大きい水素吸蔵合金であっても、低コストで活性化処理が可能であり、高純度の水素ガスを大量に安定供給することができる水素吸蔵合金容器の提供を目的とする。
【解決手段】本開示の一態様に係る水素吸蔵合金容器は、水素の吸蔵および放出を行う水素吸蔵合金容器であって、水素吸蔵合金粉末およびNi微粉末が混合された充填層を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水素の吸蔵および放出を行う水素吸蔵合金容器であって、
水素吸蔵合金粉末およびNi微粉末が混合された充填層を備える水素吸蔵合金容器。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
上記水素吸蔵合金粉末に対するNi微粉末の質量比が、0.0004以上0.002以下である請求項1に記載の水素吸蔵合金容器。
【請求項3】
上記水素吸蔵合金粉末の質量が、10kg以上である請求項1または請求項2に記載の水素吸蔵合金容器。
【請求項4】
上記Ni微粉末の平均粒径が、上記水素吸蔵合金粉末の平均粒径より小さい請求項1または請求項2に記載の水素吸蔵合金容器。
【請求項5】
上記水素吸蔵合金粉末の平均粒径に対する上記Ni微粉末の平均粒径の比が0.01以上0.2以下である請求項4に記載の水素吸蔵合金容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水素吸蔵合金容器に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境を考慮して、水素を発電や自動車等の燃料として用いることが考えられており、水素の需要が増大している。例えば、燃料電池自動車をはじめとするモビリティ用燃料として水素を使用する場合、モビリティ内に水素ガスを容器に貯蔵することが必要となる。また、水素を供給する水素ステーションなどでも、水素を一時的に貯留するシステムが必要となる。
【0003】
水素ガスの貯蔵方法としては、100℃以下の低温、10気圧以下の低圧で貯蔵可能であり、装置の小型化が容易である水素吸蔵合金法が挙げられる(例えば特開2014-125385号公報参照)。この方法は、水素吸蔵合金に水素含有ガス中の水素のみを選択的に吸蔵させて不純物ガスと分離し、水素吸蔵合金から水素のみを放出させることによって高純度水素を得る方法である。この水素吸蔵合金法は、水素吸蔵合金が選択的に水素を吸蔵できるため、水素回収率の向上が期待できる。また、水素吸蔵合金法の方が水素PSA法よりも水素の回収率が高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-125385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水素吸蔵合金は水素貯蔵用途で使用する前に、活性化処理が必要となる。この活性化処理により、水素吸蔵合金の表面に付着しているガス成分や酸化物を除去し、水素吸蔵合金の表面を水素化・脱水素化反応が容易な表面とする。活性化処理の一般的な手順は、加熱・真空引きによる表面に付着したガスを除去する工程、水素吸蔵合金に水素平衡圧よりも高い圧力で水素を供給することにより水素を吸蔵させる工程からなり、これらを繰り返すことにより、活性化が行われる。
【0006】
一方、水素ガスが貯蔵される容器には、使用可能な設計圧力・温度範囲があるため、活性化処理を、通常の水素ガス供給時等の使用条件よりも大きな圧力、温度で行うものとすると、容器設計自体を活性化処理の条件に合わせて設計する必要が生じ、大きなコストアップ要因となってしまう。このため、通常の使用条件内で活性化処理を行うことが必要である。
【0007】
ところで、水素平衡圧が高い水素吸蔵合金ほど、また有効な水素吸蔵量が大きい水素吸蔵合金ほど活性化処理が進みにくい傾向にあり、活性化処理の圧力や温度を低くすると、上述の工程の繰り返し回数が増えるため、活性化処理の工程時間、水素使用量の両面からコストアップにつながる。
【0008】
本開示は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、有効な水素吸蔵量が大きい水素吸蔵合金であっても、低コストで活性化処理が可能であり、高純度の水素ガスを大量に安定供給することができる水素吸蔵合金容器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係る水素吸蔵合金容器は、水素の吸蔵および放出を行う水素吸蔵合金容器であって、水素吸蔵合金粉末およびNi微粉末が混合された充填層を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示の水素吸蔵合金容器は、有効な水素吸蔵量が大きい水素吸蔵合金であっても、低コストで活性化処理が可能であり、高純度の水素ガスを大量に安定供給することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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