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公開番号
2025016049
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-31
出願番号
2023119059
出願日
2023-07-21
発明の名称
液化水素貯蔵タンク
出願人
川崎重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F17C
13/12 20060101AFI20250124BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】防液堤内部に設けられたポンプ収容室へ液化水素が進入した際の、当該ポンプ収容室の内圧上昇への耐性を高める。
【解決手段】液化水素貯蔵タンク1は、液化水素LHを貯蔵する内槽12と、内槽12との間に保冷層13を介して形成される外槽11と、を含むタンク本体10と、タンク本体10の外周を取り囲むように立設された防液堤2と、内槽2の内槽側板12Sを通して、当該内槽2内の液化水素LHを外部へ払い出すポンプ3と、ポンプ3を収容する収容室51と、を備える。防液堤2は、径方向外側に突出する 突条部23を含み、収容室51は突条部23の外周面と内槽側板12との間の内部に位置し、収容室51の水平断面が円形である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
液化水素を貯蔵する内槽と、前記内槽との間に保冷層を介して形成される外槽と、を含むタンク本体と、
前記タンク本体の外周を取り囲むように立設された防液堤と、
前記内槽の側板を通して、当該内槽内の液化水素を外部へ払い出すポンプと、
前記ポンプを収容する収容室と、を備え、
前記防液堤は、径方向外側に突出する 突条部を含み、
前記収容室は前記突条部の外周面と前記内槽の側板との間に位置し、前記収容室の水平断面が円形である、液化水素貯蔵タンク。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の液化水素貯蔵タンクにおいて、
前記突条部の外周面が水平方向において円弧面を有する、液化水素貯蔵タンク。
【請求項3】
請求項1または2に記載の液化水素貯蔵タンクにおいて、
前記収容室を区画する壁面に内側部材が設けられている、液化水素貯蔵タンク。
【請求項4】
請求項3に記載の液化水素貯蔵タンクにおいて、
前記突条部はプレストレストコンクリート製であり、
前記内側部材は耐低温性を有する、液化水素貯蔵タンク。
【請求項5】
請求項3に記載の液化水素貯蔵タンクにおいて、
前記突条部はコンクリート製であり、
前記内側部材は、耐低温性および前記収容室に生じる内圧に耐える強度を有する、液化水素貯蔵タンク。
【請求項6】
請求項3に記載の液化水素貯蔵タンクにおいて、
前記内側部材は金属製の部材からなり、
前記内側部材の内側もしくは外側に配設される断熱層をさらに備える、液化水素貯蔵タンク。
【請求項7】
請求項1に記載の液化水素貯蔵タンクにおいて、
前記収容室は、下方に凸のドーム形状を有する底壁を含む、液化水素貯蔵タンク。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、液化水素を貯蔵するタンクに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
液化水素や液化天然ガスなどの低温の液化ガスの貯蔵施設として、前記液化ガスを貯蔵する平底のタンク本体と、このタンク本体の外周を取り囲む防液堤とを備えた液化ガス貯蔵タンクが知られている。前記防液堤は、万が一、タンク本体に損傷等が生じた際に、貯留している液化ガスのタンク周囲への流出防止を目的として建造される。液化ガス貯蔵タンクでは、タンク本体内の液化ガスの払い出し用のポンプが付設される(例えば特許文献1)。
【0003】
貯留する液化ガスが液化水素である場合は、メンテナンス作業の困難性等からタンク本体の内槽内への前記ポンプの設置が難しい場合がある。この場合、タンク本体および防液堤を貫通する配管を設けるともに、防液堤の内部にポンプの収容室を設置する構造が考えられる。前記配管と前記収容室のポンプとを接続し、前記ポンプの動作により、前記配管を通してタンク本体に貯蔵された液化水素の払い出しを行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-132619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のタンク構造を採用した場合、何らかの要因で、内槽から防液堤内のポンプ収容室への液化水素の漏出が起こり得る。漏出した液化水素は、ポンプ収容室に閉じ込めることが可能であり、大気中への拡散は防止できる。しかし、漏出した液化水素がポンプ収容室に溜まることに伴う当該ポンプ収容室の内圧上昇への対策が必要となる。
【0006】
本開示の目的は、防液堤内部に設けられたポンプ収容室へ液化水素が進入した際の、当該ポンプ収容室の内圧上昇への耐性を高めることができる液化水素貯蔵タンクを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一局面に係る液化水素貯蔵タンクは、液化水素を貯蔵する内槽と、前記内槽との間に保冷層を介して形成される外槽と、を含むタンク本体と、前記タンク本体の外周を取り囲むように立設された防液堤と、前記内槽の側板を通して、当該内槽内の液化水素を外部へ払い出すポンプと、前記ポンプを収容する収容室と、を備え、前記防液堤は、径方向外側に突出する突条部を含み、前記収容室は前記突条部の外周面と前記内槽の側板との間に位置し、前記収容室の水平断面が円形である。
【発明の効果】
【0008】
本開示の液化水素貯蔵タンクによれば、防液堤内部に設けられたポンプ収容室へ液化水素が進入した際の、当該ポンプ収容室の内圧上昇への耐性を高めることができる液化水素貯蔵タンクを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本開示の実施形態に係る液化水素貯蔵タンクを示す断面図である。
図2は、図1のII-II線断面図である。
図3(A)、(B)は、防液堤の突条部の変形例を示す部分断面図である。
図4は、内側部材を有するポンプ収容室を示す断面図である。
図5は、断熱層を有するポンプ収容室を示す断面図である。
図6は、ドーム形状の底壁を有するポンプ収容室を示す断面図である。
図7は、防液堤の突条部のさらなる変形例を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[タンクの全体構造]
以下、図面を参照して、本開示に係る液化水素貯蔵タンクの実施形態を詳細に説明する。図1は、本開示の実施形態に係る液化水素貯蔵タンク1を示す断面図、図2は、図1のII-II線断面図である。液化水素貯蔵タンク1は、液化水素LHを貯留する多重殻タンクである。液化水素貯蔵タンク1は、多重殻構造を備えたタンク本体10と、タンク本体10の外周を取り囲むように立設された防液堤2と、タンク本体10内の液化水素LHを外部へ払い出すポンプ3と、防液堤2の躯体内に配置されたポンプ3の収容室51とを含む。図1では、多重殻タンクとして、二重殻タンクを例示している。
(【0011】以降は省略されています)
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