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公開番号
2025172985
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-26
出願番号
2025154031,2024148649
出願日
2025-09-17,2021-06-30
発明の名称
タブ用アルミニウム合金塗装板
出願人
株式会社神戸製鋼所
代理人
個人
,
個人
主分類
C22C
21/06 20060101AFI20251118BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】薄肉化しても高い耐タブ裂け性を有するタブ用アルミニウム合金塗装板を提供する。
【解決手段】タブ用アルミニウム合金塗装板は、Si:0.05質量%以上0.40質量%以下、Fe:0.05質量%以上0.50質量%以下、Cu:0.01質量%以上0.30質量%以下、Mn:0.1質量%以上0.6質量%以下、Mg:4.0質量%以上6.0質量%以下を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなるアルミニウム合金板と、樹脂層とを備える。タブ用アルミニウム合金塗装板は、板厚中心から両厚さ方向にそれぞれ50nm厚の領域の組織について圧延面の法線方向から観察した時に、5万倍の透過型電子顕微鏡により撮影される画像において205×10
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m
2
の領域中に総計50個以上のサブグレインを有し、サブグレインの円相当径が50nm以上1000nm以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
Si:0.05質量%以上0.40質量%以下、Fe:0.05質量%以上0.50質量%以下、Cu:0.01質量%以上0.30質量%以下、Mn:0.1質量%以上0.6質量%以下、Mg:4.0質量%以上6.0質量%以下を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなるアルミニウム合金板と、樹脂層とを備え、
板厚中心から両厚さ方向にそれぞれ50nm厚の領域の組織について圧延面の法線方向から観察した時に、5万倍の透過型電子顕微鏡により撮影される画像において205×10
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2
の領域中に総計50個以上のサブグレインを有し、
前記サブグレインの円相当径が50nm以上1000nm以下であるタブ用アルミニウム合金塗装板。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
Si:0.05質量%以上0.40質量%以下、Fe:0.05質量%以上0.50質量%以下、Cu:0.01質量%以上0.30質量%以下、Mn:0.1質量%以上0.6質量%以下、Mg:4.0質量%以上6.0質量%以下を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなるアルミニウム合金板と、樹脂層とを備え、
板厚中心から両厚さ方向にそれぞれ50nm厚の領域の組織について圧延面の法線方向から観察した時に、5万倍の透過型電子顕微鏡により撮影される画像において205×10
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2
の領域中に総計50個以上のサブグレインを有し、
前記アルミニウム合金板は、0.2%耐力が300MPa以上であるタブ用アルミニウム合金塗装板。
【請求項3】
前記アルミニウム合金板は、Cr、Zn、Zr、B、V、Na、Ca、Ni、In、Sn及びGaからなる群から選択される少なくとも1種の含有量が各0.05質量%以下かつ合計0.15質量%以下である請求項1または2に記載のタブ用アルミニウム合金塗装板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タブ用アルミニウム合金塗装板に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
飲料、食品用途に使用される包装容器の1つとして、飲料缶、缶詰等の食品缶が広く流通している。現在、これらの缶の蓋部(エンド)には、缶切り等の器具を使用せずに手で容易に開缶することのできるイージーオープンエンド(EOE)を用いた、いわゆるプルトップ(pull-top)方式が広く用いられており、タブが蓋本体から外れないステイオンタブ式(Stay-on tab,SOT)が、安全性及び環境問題の面から普及している。
【0003】
タブを形成するためのタブ材料には、成形性だけでなく、高い強度、繰り返し曲げ性及び高い耐タブ裂け性が要求される。一方、特に近年では、コストダウンの観点からタブの薄肉化が進められており、タブ折れ強度を確保するために、これまで以上の高い材料強度が必要とされている。また、薄肉化とそれに伴う高強度化により、特に耐タブ裂け性の低下が著しく、耐タブ裂け性の高い材料の要求が高まっている。
【0004】
例えば、特許文献1には、所定量のSi、Fe、Cu、Mn、Mgを含み、FeとMnの含有量が所定の関係を満たし、さらに板厚中央部におけるAl-Fe-Mn系晶出物とMg-Si系晶出物の面積率の総和と、これらの晶出物の最大サイズを規定した包装容器タブ用アルミニウム合金板が記載されている。このようなアルミニウム合金板から成形されるタブは、開缶時にちぎれ及び裂けが発生しないとされている。
【0005】
例えば、特許文献2には、所定量のMg、Cu、Fe、Si、Mnを含み、FeとMnの含有量が所定の関係を満たし、板厚中央部における最大長が1μm以上のAl-Fe-Mn系金属間化合物とMg-Si系金属間化合物の合計面積率を規定した包装容器タブ用アルミニウム合金板が記載されている。このようなアルミニウム合金板から成形されるタブは、薄肉化しても開缶時に裂け難く、繰返し曲げ性に優れるとされている。
【0006】
例えば、特許文献3には、所定量のMg、Cu、Fe、Si、Mn、Crを含み、厚み方向における板中央から板表面までの全範囲においてCube方位密度がランダム方位試料の1.5倍以上の集合組織を有するタブ用アルミニウム合金板が記載されている。このようなアルミニウム合金板は、高い強度と優れた曲げ性を両立できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2005-200754号公報
特開2011-225977号公報
特開2017-66458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし近年ではコストダウン、CO
2
削減、省資源化等の観点から、タブ用アルミニウム合金板の薄肉化は従来よりも更に進んだことにより、繰返し曲げで破断する部分の曲げ部表層にかかる曲げ応力は減少したため、従来課題であった繰返し曲げ性の確保は比較的容易となった。またタブ折れ強度に関しても素材の高強度化で対応可能な範囲である。一方で、薄肉化、高強度化が進んだことで、更なるタブ裂け性の向上が必要とされている。
【0009】
従って、本発明は、薄肉化しても高い耐タブ裂け性を有するタブ用アルミニウム合金塗装板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るタブ用アルミニウム合金塗装板は、Si:0.05質量%以上0.40質量%以下、Fe:0.05質量%以上0.50質量%以下、Cu:0.01質量%以上0.30質量%以下、Mn:0.1質量%以上0.6質量%以下、Mg:4.0質量%以上6.0質量%以下を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなるアルミニウム合金板と、樹脂層とを備える。タブ用アルミニウム合金塗装板は、板厚中心から両厚さ方向にそれぞれ50nm厚の領域の組織について圧延面の法線方向から観察した時に、5万倍の透過型電子顕微鏡により撮影される画像において205×10
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2
の領域中に総計40個以上のサブグレインを有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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