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公開番号
2025063771
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-16
出願番号
2023173229
出願日
2023-10-04
発明の名称
低温タンクの揚液装置
出願人
株式会社石井鐵工所
代理人
主分類
F17C
9/00 20060101AFI20250409BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】
ポンプコラム内に収納されたサブマージドポンプを引き抜いてメンテナンスする際に、ポンプコラム内への貯蔵液の流入を確実に防止することができる低温タンクの揚液装置を提供する。
【解決手段】
サブマージドポンプ4を下方に降ろすと、サブマージドポンプ4の重量にてフート弁6を下方に開放し、サブマージドポンプ4を上方に上げると、フート弁6をバネ17の力で閉止する低温タンク1の揚液装置において、フート弁6を閉止した状態で、加圧用配管14によりシリンダー15内部の空間21に加圧ガス22を供給する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
低温タンクの屋根部を貫通して立設した筒体状のポンプコラムと、
前記ポンプコラムの上部開口部を閉塞するヘッドプレートと、
前記ポンプコラム内に降昇可能に収納されたサブマージドポンプと、
前記サブマージドポンプと前記低温タンクの内殻底部との間にあって、前記サブマージドポンプの降昇により開閉するフート弁と、
前記ポンプコラムの下部に接続され、前記フート弁を開閉動作可能な状態で支持するフート弁アダプタ部と、ここで、該フート弁アダプタ部は前記フート弁と接する下縁部を有しており、
前記フート弁アダプタ部の下部に取付けたシリンダーと、
第1端と第2端を有する軸部材であって、第1端が拡幅してピストン状になっており、反対側の第2端に前記フート弁が接続され、前記第1端が前記シリンダー内において摺動可能に配設されている軸部材と、
前記シリンダーの上壁面と前記軸部材の前記第1端との間に設けたバネと、
前記シリンダーの内部において前記軸部材の前記第1端と前記シリンダーの底面との間の空間に加圧ガスを供給する加圧用配管とを有しており、
前記サブマージドポンプを下方に降ろすと、該サブマージドポンプの重量にて前記フート弁を下方に開放し、前記サブマージドポンプを上方に上げると、前記フート弁を前記バネの力で閉止する前記低温タンクの揚液装置において、
前記フート弁を閉止した状態で、前記加圧用配管により前記シリンダー内部の前記空間に前記加圧ガスを供給し、前記フート弁を閉止する方向に更に力を付加する、低温タンクの揚液装置。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記加圧用配管が前記シリンダーに接続され、前記シリンダー内部の前記空間内に前記加圧ガスを供給する、請求項1に記載の低温タンクの揚液装置。
【請求項3】
前記シリンダー内部の前記空間にベローがあり、
前記加圧用配管が前記ベローに接続され、前記ベロー内に前記加圧ガスを供給する、請求項1に記載の低温タンクの揚液装置。
【請求項4】
前記シリンダーの前記空間にドーナツ形を呈する中空の袋体があり、
前記加圧用配管が前記袋体に接続され、前記袋体内に前記加圧ガスを供給する、請求項1に記載の低温タンクの揚液装置。
【請求項5】
前記加圧用配管が供給する前記加圧ガスは、
前記ポンプコラム内をパージする加圧ガスと同じ種類のガスである、
請求項1ないし4のいずれかに記載の低温タンクの揚液装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、低温タンクに使用する揚液装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
アンモニア等の低温液体を貯蔵する低温タンクには、貯蔵液を払い出すための揚液装置が組み込まれている。
【0003】
揚液装置は、低温タンクの屋根部上方と底部近傍とにそれぞれ開口部を有する筒形状のポンプコラムと、ポンプコラム内に収納する低温タンク内の貯蔵液を払い出すサブマージドポンプにより構成される。
ポンプコラムの上部には、ヘッドプレートが設けられ、ヘッドプレートから延びるサポートケーブルがサブマージドポンプに接続されており、このサポートケーブルにより、サブマージドポンプをポンプコラム内で巻き降ろし、巻き上げると降昇することができるようになっている。
ポンプコラムの下部には、サブマージドポンプの降昇により開閉するフート弁が設けられ、このフート弁を開閉動作可能な状態で支持するフート弁アダプタ部が接続されている。
サブマージドポンプに接続されたサポートケーブルを巻き降ろし、サブマージドポンプをフート弁アダプタ部内の着座部まで下降させると、サブマージドポンプの先端部がフート弁上部の突起部に載置され、フート弁の上方にあるバネの力に抗してフート弁が開き、フート弁アダプタ部の下部にある液吸込口が開放し、ポンプコラム内に貯蔵液を流入させてサブマージドポンプによる揚液を可能にする。また、揚液終了後は、サブマージドポンプに接続されたサポートケーブルを巻き上げ、ポンプコラム内の着座部から離脱させると、フート弁がバネの力により閉じて、逆止弁として働き、液吸込口が閉止し、ポンプコラム内に低温タンク内の貯蔵液が流入しなくなるようになる。
【0004】
サブマージドポンプをポンプコラム内から引き抜いてメンテナンスする際は、まずポンプコラム内に残留した貯蔵液の気化ガスがタンク外に漏洩しないように、ポンプコラム内への液吸込口をフート弁で閉止した状態で、ポンプコラム内をN
2
ガス等の加圧ガスでパージする。N
2
ガスによるパージは、ポンプコラムに接続されたパージ用配管により、ポンプコラム内にN
2
ガスを封入し、N
2
ガスの圧力によりフート弁を強制的に開き、ポンプコラム内に残っている貯蔵液を低温タンク内に排出する。
ポンプコラム内にN
2
ガスが充満し、低温タンク内にN
2
ガスが排出される音が聞こえる状態となったら、N
2
ガスの封入を止め、ポンプコラム内の圧力を開放する。
【0005】
次に、ポンプコラム上部開口部を閉塞しているヘッドプレートを取り外して、ヘッドプレートに吊り下げられているリフトケーブルをホイスト等の巻上げ装置に接続し、巻上げ装置を操作してリフトケーブルに吊り下げられているサブマージドポンプをポンプコラム内から引き抜く。
なお、サブマージドポンプをメンテナンスする際は、低温タンク外にタンクの貯蔵液の気化ガスが漏洩しないように、ポンプコラム内がN
2
ガスでパージされた状態で行う。
特に、低温タンクがアンモニアを貯蔵している場合は、アンモニアが空気より軽く、可燃性かつ毒性を有しているため、メンテナンス時にタンク外に漏洩しないように注意が必要である。
【0006】
サブマージドポンプのメンテナンスは、ポンプコラム下部に取付けたフート弁アダプタ部の液吸込口をフート弁で閉止した状態で行うが、フート弁で完全に閉止されていない場合、フート弁アダプタ部の下端面とフート弁の上端面の隙間から低温タンクの貯蔵液がポンプコラム内に流入し、ヘッドプレートを開放した際に、ポンプコラム内に流入した貯蔵液の気化ガスが低温タンク外へ漏洩する原因となる。
【0007】
このようなサブマージドポンプをメンテナンスする際の低温タンクの貯蔵液の気化ガスの漏洩防止が課題となっており、それを解決する低温タンクの揚液装置の構造が求められている。
【0008】
これまで、低温タンクの揚液装置の従来技術(特許文献1、2)が開示されている。
【0009】
特許文献1には、貯槽内に垂直に挿入したポンプバレルの下端開口部にフート弁を取り付け、ポンプバレル下縁上に流体圧作動装置を取り付けると共にこの流体圧作動装置の可動部とフート弁とをスピンドルにより連結した低温液体貯槽に於ける揚液装置が開示されている。
【0010】
特許文献2には、貯槽内に垂直に装入したポンプバレルの下端開口部にフート弁を取付けると共にポンプバレルの下縁上にスプリングを取り付け、このスプリングとフート弁間をスピンドルにて連結すると共にポンプバレルの下縁上に流体圧作動装置を取り付け、この流体圧作動装置によりフート弁を閉方向に作動するために、流体圧作動装置の可動部とフート弁をスピンドルにて連結して成る低温液体貯槽に於ける揚液装置が開示されている。
(【0011】以降は省略されています)
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