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公開番号2025015106
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023118258
出願日2023-07-20
発明の名称容器の廃棄処理方法
出願人DOWAエコシステム株式会社
代理人個人,個人
主分類F17C 13/12 20060101AFI20250123BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】禁水性または自然発火性の物質が収容されていた容器を、安全かつ簡便に廃棄処理できる方法を提供する。
【解決手段】禁水性または自然発火性の物質が収容されていた容器の廃棄処理方法であって、容器のバルブ口に、一定以上の温度または圧力によって開放状態となる栓を取り付ける工程と、栓を取り付けた状態で、バルブ口を開放する工程と、栓を取り付け、バルブ口を開放した状態で、容器を加熱炉に投入して加熱する工程と、を有する容器の廃棄処理方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
禁水性または自然発火性の物質が収容されていた容器の廃棄処理方法であって、
前記容器のバルブ口に、一定以上の温度または圧力によって開放状態となる栓を取り付ける工程と、
前記栓を取り付けた状態で、前記バルブ口を開放する工程と、
前記栓を取り付け、前記バルブ口を開放した状態で、前記容器を加熱炉に投入して加熱する工程と、を有する容器の廃棄処理方法。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記栓は、内部に充填された低融点金属が溶けることによって開放状態となる溶解栓である、請求項1に記載の容器の廃棄処理方法。
【請求項3】
前記加熱する工程は、
前記低融点金属が溶ける温度まで加熱し、前記溶解栓を開放状態とする第1加熱工程と、
前記第1加熱工程よりも高い温度まで加熱し、前記容器に残存する前記物質を除去する第2加熱工程と、を有する、請求項2に記載の容器の廃棄処理方法。
【請求項4】
前記低融点金属の融点は、60℃以上110℃以下である、請求項2に記載の容器の廃棄処理方法。
【請求項5】
前記溶解栓の最高使用圧力は、前記容器の耐圧試験圧力よりも低い、請求項2に記載の容器の廃棄処理方法。
【請求項6】
前記第1加熱工程では、前記第2加熱工程よりも昇温速度を遅くする、請求項3に記載の容器の廃棄処理方法。
【請求項7】
前記物質は、第3類危険物である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の容器の廃棄処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の廃棄処理方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
空気や水に触れると発火し、爆発の危険性がある禁水性または自然発火性の物質が収容された容器においては、わずかな量の空気や水の混入も許されない。例えば、特許文献1には、バルブから配管内への空気の漏れ込みを防止して自然発火性物質を安全に取り扱うことができる自然発火性物質の取り扱い方法、およびこれに用いるバルブ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-232291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような禁水性または自然発火性の物質が収容されていた容器(廃ボンベ等)を焼却により廃棄処理する際は、爆発を防止するために、密閉状態を開放してから焼却炉に容器を入れる必要があるが、開放作業時に発火や有毒ガスの発生リスクがあり、非常に難しい作業となっていた。
【0005】
その一方で、禁水性または自然発火性の物質が収容されていた容器の廃棄処理ニーズは高まっており、ユーザーが処理先を確保するのは難しい状況となっている。このため、長期保存による容器の腐食等が発生する恐れがあった。
【0006】
本発明の一実施形態は、禁水性または自然発火性の物質が収容されていた容器を、安全かつ簡便に廃棄処理できる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様は、
禁水性または自然発火性の物質が収容されていた容器の廃棄処理方法であって、
前記容器のバルブ口に、一定以上の温度または圧力によって開放状態となる栓を取り付ける工程と、
前記栓を取り付け、前記バルブ口を開放した状態で、前記バルブ口を開放する工程と、
前記栓を取り付けた状態で、前記容器を加熱炉に投入して加熱する工程と、を有する容器の廃棄処理方法である。
【0008】
本発明の第2の態様は、
前記栓は、内部に充填された低融点金属が溶けることによって開放状態となる溶解栓である、上記第1の態様に記載の容器の廃棄処理方法である。
【0009】
本発明の第3の態様は、
前記加熱する工程は、
前記低融点金属が溶ける温度まで加熱し、前記溶解栓を開放状態とする第1加熱工程と、
前記第1加熱工程よりも高い温度まで加熱し、前記容器に残存する前記物質を除去する第2加熱工程と、を有する、上記第2の態様に記載の容器の廃棄処理方法である。
【0010】
本発明の第4の態様は、
前記低融点金属の融点は、60℃以上110℃以下である、上記第2の態様に記載の容器の廃棄処理方法である。
(【0011】以降は省略されています)

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