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公開番号
2025009141
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023111938
出願日
2023-07-07
発明の名称
再液化装置
出願人
川崎重工業株式会社
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
F17C
13/00 20060101AFI20250110BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】タンクの上下方向の高さがそれほど大きくない場合でもボイルオフガスを十分に再液化することができる再液化装置を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る、液化ガスを貯留するタンク1用の再液化装置2Aは、タンク1内の気層の圧力における飽和温度未満の液化ガスを循環させる、ポンプ4が設けられた循環路3と、ポンプ4よりも下流側で循環路3に設けられた撹拌装置5を含む。さらに、再液化装置2Aは、タンク1内で発生したボイルオフガスを撹拌装置5へ導くボイルオフガス処理路6と、ボイルオフガス処理路6に設けられた、撹拌装置5内へのボイルオフガスの送り込みを可能とする圧縮機7を含む。撹拌装置5は、ボイルオフガスと液化ガスとを撹拌することでボイルオフガスを凝縮させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
液化ガスを貯留するタンク用の再液化装置であって、
前記タンク内の気層の圧力における飽和温度未満の液化ガスを循環させる、ポンプが設けられた循環路と、
前記ポンプよりも下流側で前記循環路に設けられた撹拌装置と、
前記タンク内で発生したボイルオフガスを前記撹拌装置へ導くボイルオフガス処理路と、
前記ボイルオフガス処理路に設けられた、前記撹拌装置内への前記ボイルオフガスの送り込みを可能とする圧縮機と、を備え、
前記撹拌装置は、前記ボイルオフガスと前記液化ガスとを撹拌することで前記ボイルオフガスを凝縮させる、再液化装置。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記ポンプ、前記撹拌装置および前記圧縮機は前記タンク外に配置される、請求項1に記載の再液化装置。
【請求項3】
前記撹拌装置は前記タンク内に配置され、前記ポンプおよび前記圧縮機は前記タンク外に配置される、請求項1に記載の再液化装置。
【請求項4】
前記ポンプおよび前記撹拌装置は前記タンク内に配置され、前記圧縮機は前記タンク外に配置される、請求項1に記載の再液化装置。
【請求項5】
前記液化ガスは液化水素である、請求項1乃至4の何れか一項に記載の再液化装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、液化ガスを貯留するタンク用の再液化装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、液化ガスを貯留するタンク内で発生するボイルオフガスを再液化する再液化装置が知られている。例えば、特許文献1には、ボイルオフガスをタンク内で液化ガス中に気泡として噴出することで、ボイルオフガスを再液化する再液化装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-46295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の再液化装置では気泡が液化ガス中を上昇する途中で再液化するため、タンクの上下方向の高さがそれほど大きくない場合にはボイルオフガスの再液化が不十分となるおそれがある。
【0005】
そこで、本開示は、タンクの上下方向の高さがそれほど大きくない場合でもボイルオフガスを十分に再液化することができる再液化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、液化ガスを貯留するタンク用の再液化装置であって、前記タンク内の気層の圧力における飽和温度未満の液化ガスを循環させる、ポンプが設けられた循環路と、前記ポンプよりも下流側で前記循環路に設けられた撹拌装置と、前記タンク内で発生したボイルオフガスを前記撹拌装置へ導くボイルオフガス処理路と、前記ボイルオフガス処理路に設けられた、前記撹拌装置内への前記ボイルオフガスの送り込みを可能とする圧縮機と、を備え、前記撹拌装置は、前記ボイルオフガスと前記液化ガスとを撹拌することで前記ボイルオフガスを凝縮させる、再液化装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、タンクの上下方向の高さがそれほど大きくない場合でもボイルオフガスを十分に再液化することができる再液化装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係る再液化装置の概略構成図である。
変形例の再液化装置の概略構成図である。
別の変形例の再液化装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1に、一実施形態に係る、液化ガスを貯留するタンク1用の再液化装置2Aを示す。本実施形態では、タンク1および再液化装置2Aが、液化ガスを燃料とする船舶に搭載される。たたし、タンク1および再液化装置2Aは陸上に設置されてもよい。また、本実施形態では、液化ガスが液化水素である。ただし、液化ガスはLNG(Liquefied Natural Gas)やLPG(Liquefied Petroleum Gas)などであってもよい。
【0010】
本実施形態では、タンク1が、内槽11と外槽12を含む二重殻タンクである。内槽11と外槽12の間には真空層が形成される。ただし、タンク1は、断熱材で覆われた一重殻タンクであってもよい。また、本実施形態では、タンク1が横向き円筒状である。ただし、タンク1は縦向き円筒状であってもよい。あるいは、タンク1は、球状であってもよいし、略直方体状であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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