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公開番号
2025034268
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023140557
出願日
2023-08-30
発明の名称
水素貯蔵システム
出願人
株式会社竹中工務店
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
F17C
11/00 20060101AFI20250306BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】水素を速やかに利用できる水素貯蔵システムを提供する。
【解決手段】水素貯蔵システム20は、内蔵された水素吸蔵物質に水素を貯蔵可能な複数の水素貯蔵部(タンク30A、30B、30C及び30D)と、水素貯蔵部に貯蔵されている水素の残量を検出する残量検出手段と、水素の残量が所定量以下となった水素貯蔵部から、別の水素貯蔵部へ、水素を移動させる水素移替手段(温度調整装置50A、50B、50C及び50D)と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内蔵された水素吸蔵物質に水素を貯蔵可能な複数の水素貯蔵部と、
前記水素貯蔵部に貯蔵されている水素の残量を検出する残量検出手段と、
水素の残量が所定量以下となった前記水素貯蔵部から、別の前記水素貯蔵部へ、水素を移動させる水素移替手段と、
を備えた水素貯蔵システム。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
前記水素移替手段は、
前記水素貯蔵部毎に設けられ、前記水素貯蔵部を加温または冷却して前記水素貯蔵部間に圧力差を生じさせることが可能な温度調整装置である、
請求項1に記載の水素貯蔵システム。
【請求項3】
前記温度調整装置の熱源として外気を用いることができる、
請求項2に記載の水素貯蔵システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水素貯蔵システムに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、カードルの水素を水素吸蔵合金タンクへ移動させ、水素吸蔵合金タンクから水素を供給する水素供給施設が開示されている。水素吸蔵合金タンクは冷却されることで水素を吸蔵し、加熱されることで水素を放出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-219152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の技術では、カードル内に残留する水素の量を低減できる。しかし、水素吸蔵合金タンクにおける水素量が少ない状況下では、水素吸蔵合金タンクの内圧が低く、水素を放出できる内圧を得るまでに、長時間の加温が必要となる。この場合、水素を速やかに利用することが難しい。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、水素を速やかに利用できる水素貯蔵システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の水素貯蔵システムは、内蔵された水素吸蔵物質に水素を貯蔵可能な複数の水素貯蔵部と、前記水素貯蔵部に貯蔵されている水素の残量を検出する残量検出手段と、水素の残量が所定量以下となった前記水素貯蔵部から、別の前記水素貯蔵部へ、水素を移動させる水素移替手段と、を備える。
【0007】
水素吸蔵物質から水素を放出させる方法の一つとして、水素貯蔵部を加温して内圧を高める方法がある。しかしながら、水素貯蔵部内の水素の残量が少ない状況下では内圧が低く、水素を放出できる内圧を得るまでに、長時間の加温が必要となる。
【0008】
そこで、請求項1の水素貯蔵システムは、複数の水素貯蔵部を備え、水素の残量が所定量以下となった水素貯蔵部から、別の水素貯蔵部へ、水素を移動させる。すなわち、水素の残量が所定量以下となった水素貯蔵部の水素は、需要設備へ送られる前に別の水素貯蔵部へ移し替えられる。
【0009】
このため、水素を需要設備へ送る際には、水素の残量が少ない水素貯蔵部を長時間加温する必要がなく、水素が補充されて水素の残量が多い水素貯蔵部を短時間加温すればよい。これにより、水素を速やかに利用できる。
【0010】
請求項2の水素貯蔵システムは、請求項1に記載の水素貯蔵システムにおいて、前記水素移替手段は、前記水素貯蔵部毎に設けられ、前記水素貯蔵部を加温または冷却して前記水素貯蔵部間に圧力差を生じさせることが可能な温度調整装置である。
(【0011】以降は省略されています)
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