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公開番号
2025090994
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023205928
出願日
2023-12-06
発明の名称
貨物タンク
出願人
株式会社 商船三井
代理人
弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類
F17C
13/00 20060101AFI20250611BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】 管理する温度が異なる2種類の液化ガスを入れ替えるのに適した貨物タンクを提供することにある。
【解決手段】 貨物タンク1は、管理する温度が異なる2種類の液化ガスを入れ替えて収容し、鉛直方向の中央部分が水平方向に最も膨らむように形成された曲面形状の内壁を含む外殻11と、2種類の液化ガスのうち少なくとも1つの液化ガスを外殻11の内部に注入するために設けられ、噴出した液化ガスが内壁の曲面形状に沿って流れるように、外殻11の内部空間の中央部分の高さと最深部の高さとの中間の高さ以上の高さに第1噴出孔が設けられた第1フィリングラインと、2種類の液化ガスのうち少なくとも1つの液化ガスを外殻11の内部に注入するために設けられ、外殻11の底面に液化ガスが噴出するように第2噴出孔が設けられた第2フィリングラインとを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
管理する温度が異なる2種類の液化ガスを入れ替えて収容し、鉛直方向の中央部分が水平方向に最も膨らむように形成された曲面形状の内壁を含む外殻と、
前記2種類の液化ガスのうち少なくとも1つの液化ガスを前記外殻の内部に注入するために設けられ、噴出した液化ガスが前記内壁の前記曲面形状に沿って流れるように、前記外殻の内部空間の前記中央部分の高さと最深部の高さとの中間の高さ以上の高さに第1噴出孔が設けられた第1フィリングラインと、
前記2種類の液化ガスのうち少なくとも1つの液化ガスを前記外殻の内部に注入するために設けられ、前記外殻の底面に液化ガスが噴出するように第2噴出孔が設けられた第2フィリングラインと
を備えることを特徴とする貨物タンク。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記第1噴出孔は、前記外殻の前記内部空間において、最上部の高さを100%とし、前記中央部分の高さを0%とし、前記最深部の高さを-100%とした場合、-20%から20%の範囲の高さに設けられたこと
を特徴とする請求項1に記載の貨物タンク。
【請求項3】
前記2種類の液化ガスのうち少なくとも1つの液化ガスを前記外殻の上部から下向きにスプレーするように第3噴出孔が設けられた第3フィリングライン
を備えることを特徴とする請求項1に記載の貨物タンク。
【請求項4】
前記第1フィリングライン、前記第2フィリングライン及び前記第3フィリングラインのそれぞれに設けられたバルブ
を備えることを特徴とする請求項3に記載の貨物タンク。
【請求項5】
船体と、
前記船体に設けられる貨物タンクとを備え、
前記貨物タンクは、
管理する温度が異なる2種類の液化ガスを入れ替えて収容し、鉛直方向の中央部分が水平方向に最も膨らむように形成された曲面形状の内壁を含む外殻と、
前記2種類の液化ガスのうち少なくとも1つの液化ガスを前記外殻の内部に注入するために設けられ、噴出した液化ガスが前記内壁の前記曲面形状に沿って流れるように、前記外殻の内部空間の前記中央部分の高さと最深部の高さとの中間の高さ以上の高さに第1噴出孔が設けられた第1フィリングラインと、
前記2種類の液化ガスのうち少なくとも1つの液化ガスを前記外殻の内部に注入するために設けられ、前記外殻の底面に液化ガスが噴出するように第2噴出孔が設けられた第2フィリングラインとを備えること
を特徴とする船舶。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、貨物を収容する貨物タンクに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、LNG(liquefied natural gas)等の液化ガスを貨物タンクに積載して輸送する船舶が知られている。例えば、ヒール量を抑えて効率良く貨物タンクを冷却可能なLNG船が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-34665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、液化ガスの種類により管理する温度は異なる。このため、貨物タンクの中身を、管理する温度が異なる別の物質に入れ替えると、問題が生じる場合がある。例えば、管理する温度が低いLNGから管理する温度が高い液化炭酸ガス(二酸化炭素)に入れ替える場合、液化炭酸ガスの貨物タンクへの注入が早過ぎると、液化炭酸ガスが凝固する(ドライアイスになる)。この問題を回避するためには、貨物の入れ替えの前に、貨物タンクを暖気する必要があるが、タンク本体が有する熱容量が大きいため、暖気には時間を要する。
【0005】
本発明の実施形態の目的は、管理する温度が異なる2種類の液化ガスを、より短い時間で入れ替えるのに適した貨物タンクを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の観点に従った貨物タンクは、管理する温度が異なる2種類の液化ガスを入れ替えて収容し、鉛直方向の中央部分が水平方向に最も膨らむように形成された曲面形状の内壁を含む外殻と、前記2種類の液化ガスのうち少なくとも1つの液化ガスを前記外殻の内部に注入するために設けられ、噴出した液化ガスが前記内壁の前記曲面形状に沿って流れるように、前記外殻の内部空間の前記中央部分の高さと最深部の高さとの中間の高さ以上の高さに第1噴出孔が設けられた第1フィリングラインと、前記2種類の液化ガスのうち少なくとも1つの液化ガスを前記外殻の内部に注入するために設けられ、前記外殻の底面に液化ガスが噴出するように第2噴出孔が設けられた第2フィリングラインとを備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、管理する温度が異なる2種類の液化ガスを入れ替えるのに適した貨物タンクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る貨物タンクの構成を示す構成図。
本実施形態に係る第1フィリングラインの配管の位置を簡易的に示す断面図。
本実施形態に係る貨物タンクが適用された船舶の構成を示す構成図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る貨物タンク1の構成を示す構成図である。なお、図面における同一部分には同一符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
【0010】
貨物タンク1は、船舶に実装され、貨物を積載するためのタンクである。貨物タンク1には、管理する温度が異なる少なくとも2種類の液化ガスが入れ替えて収容される。したがって、貨物タンク1の内部は、収容される液化ガスの種類に応じて、管理する温度が変更される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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