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公開番号
2025026257
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023223905
出願日
2023-12-25
発明の名称
アロエベラ葉外皮発酵有機植物成長調整剤
出願人
一般社団法人日本アロエ科学協会
代理人
主分類
C05F
17/00 20200101AFI20250214BHJP(肥料;肥料の製造)
要約
【課題】アロエベラ葉を食用とするためには外皮を除去する必要があるが、葉の全体の約50%の重量が外皮であるため、加工により大量の外皮が残渣として発生することとなる。しかしその残渣は抗菌成分である苦味成分のバルバロインを多く含むため動物の飼料にも適さず、また土壌中に埋めたとしても腐りにくく、肥料化するのは容易ではないと考えられていた。
【解決手段】アロエベラ葉外皮を破砕し、糖分あるいは、糖分および生薬発酵水溶液を添加して通性嫌気性発酵を行なう製造方法を発明した。破砕によりアロエベラ葉外皮のバルバロインは酸化を始め、さらに通性嫌気性発酵によりさらなる酸化が進む。バルバロインは、酸化によりアロエエモジンという水不溶性の成分となり、その濃度が薄くなり、抗菌作用が減少しさらに発酵が容易になる。その結果発酵が進み、アロエベラ葉外皮有機植物成長調整剤となる。
特許請求の範囲
【請求項1】
アロエベラ葉の外皮を破砕したものを原料として、糖分を添加して通性嫌気性発酵を行なうことにより、アロエベラ葉外皮の成分を含有することを特徴とするアロエベラ葉外皮発酵有機植物成長調整剤の製造方法。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
アロエベラ葉の外皮を破砕したものを原料として、糖分および生薬発酵水溶液を添加して通性嫌気性発酵を行なうことにより、アロエベラ葉外皮の成分を含有することを特徴とするアロエベラ葉外皮発酵有機植物成長調整剤の製造方法。
【請求項3】
アロエベラ葉の外皮を破砕したのちに乾燥させたものを原料として、糖分および生薬発酵水溶液を添加して通性嫌気性発酵を行なうことにより、アロエベラ葉外皮の成分を含有することを特徴とするアロエベラ葉外皮発酵有機植物成長調整剤の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はアロエベラ葉の外皮を原料として、糖分あるいは、糖分および生薬発酵水溶液を添加して通性嫌気性発酵を行なうことにより、アロエベラ葉の成分を含有するアロエベラ葉外皮発酵有機植物成長調整剤の製造に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
濃度0.2~2%のアロエ水溶液に、エチレンジアミン酢酸塩、トリ酢酸アミン塩、ポリ燐酸塩から選ばれたキレート化合物を、アロエ純量に対して30~70%添加してなる植物活性剤が発明されている。この発明によりアロエの成分が土壌の活性化を図り、植物の成長を促進させることは公知である(特許文献1)。
【0003】
アロエをミキサーなどで破砕したもの又はアロエの搾液を酵母単独発酵又は乳酸菌と酵母の2段階発酵により、アロエの細胞壁を破壊し、アロエの成分を最大限に抽出したうえ、酵母や乳酸菌の働きで、青臭さのもととなる物質を分解し、苦味を緩和し、酵母や乳酸菌が発酵過程中に生成した多量の酵素類、核酸、ビタミン類、アミノ酸類を含む飲料ができることも公知である(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3534913号公報(段落番号0002~0012)
特許第2804962号公報(段落番号0003~0007)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アロエはアロエ属の植物で様々な種があり、その葉の構造は外皮部分と水分を多く貯蔵する葉肉部分からなる。外皮部分には苦味成分が非常に多く含まれており、その苦味はバルバロインと言う抗菌作用のある成分で、害虫や病原菌を寄せつけない。そのためアロエの栽培には殺虫剤や農薬が不要である。そのバルバロインは人間が摂取した場合は、健胃、緩下、強壮の効果がある。日本でのアロエ属の医薬品としてはケープアロエ、またはこれとアロエアフリカーナやアロエスピカータとの雑種の葉から得られた液汁を乾燥したものがある。
【0006】
一方食用のアロエ属としては、古くから日本ではキダチアロエが知られている。キダチアロエを食用にするときには、葉の外皮部分と葉肉部分を同時に食する。したがって、その場合は苦味成分であるバルバロインも同時に摂取していることとなっている。
【0007】
世界的に食用に利用されているアロエ属はアロエベラである。日本においても、ヨーグルトなどの材料の一部としてよく利用されている。ただしアロエベラ葉を食用にする際には、一部の国を除きほとんどの国では外皮を除去した葉肉部分のみが使われている。日本でも厚生労働省の規定により、アロエベラ葉外皮を食用に用いることはできない。
【0008】
つまりアロエベラ葉を食用とするためには外皮を除去する必要があるが、葉の全体の約50%の重量が外皮であるため、加工により大量の外皮が残渣として発生することとなる。しかしその残渣は抗菌成分である苦味成分のバルバロインを多く含むため動物の飼料にも適さず、また土壌中に埋めたとしても腐りにくく、肥料化するのは容易ではないと考えられていた。
【0009】
またアロエベラ産業の盛んな米国において2002年までは、除去されたアロエベラ外皮からバルバロインを抽出して市販薬の原料としていたが、米国食品医薬品局の措置によりその後は行われていない。また外皮からオイルを絞る試みや、外皮をバイオコークスにする試みもあったが、継続的に大量に発生する外皮の有効な利用方法は提案されていない。
【0010】
日本における先行技術で、発酵されていないアロエのエキスをキレート剤である化学物質とともに散布する提案があるが、化学物質の土壌への負担が考慮されてはいないため現代にはそぐわない。アロエを発酵させて飲料として飲みやすくするという方法が提案されているが、アロエベラ外皮は発酵させたとしても厚生労働省の規定により食品として使うことができないため、アロエベラ外皮の有効利用方法の提案ではない。
(【0011】以降は省略されています)
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