TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025035847
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2023143148
出願日
2023-09-04
発明の名称
双方向散乱顕微鏡
出願人
国立大学法人 東京大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
21/00 20060101AFI20250307BHJP(光学)
要約
【課題】前方散乱光による複素振幅画像と、後方散乱光による複素振幅画像とを用いて、観察対象物を一括して観察、測定可能な、広いダイナミックレンジを持つ双方向散乱顕微鏡を提供する。
【解決手段】観察対象物の前方散乱光による第1複素振幅画像と、前記観察対象物の後方散乱光による第2複素振幅画像と、を取得する検出手段と、前記検出手段で得られた前記第1複素振幅画像と前記第2複素振幅画像とを含む複合画像から、前記第1複素振幅画像と前記第2複素振幅画像とを分離する画像分離手段と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
観察対象物の前方散乱光による第1複素振幅画像と、前記観察対象物の後方散乱光による第2複素振幅画像と、を取得する検出手段と、前記検出手段で得られた前記第1複素振幅画像と前記第2複素振幅画像とを含む複合画像から、前記第1複素振幅画像と前記第2複素振幅画像とを分離する画像分離手段と、を有することを特徴とする双方向散乱顕微鏡。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記検出手段は、1つの前記観察対象物に対する前記第1複素振幅画像と前記第2複素振幅画像とを、同一のタイミングで取得することを特徴とする請求項1に記載の双方向散乱顕微鏡。
【請求項3】
前記検出手段は光電変換素子を有し、干渉計測による空間周波数多重化によって、1つの前記光電変換素子によって、前記第1複素振幅画像と前記第2複素振幅画像とを、同一の画像フレームで取得することを特徴とする請求項2に記載の双方向散乱顕微鏡。
【請求項4】
前記観察対象物と前記検出手段との間は、前記前方散乱光の光路と前記後方散乱光の光路とが共通であることを特徴とする請求項1または2に記載の双方向散乱顕微鏡。
【請求項5】
前記観察対象物と前記検出手段との間には、前記前方散乱光を前記検出手段に向けて透過させるとともに、前記後方散乱光を発生させるための観察光を前記観察対象物に向けて反射させるハーフミラーを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の双方向散乱顕微鏡。
【請求項6】
前記画像分離手段は、前記複合画像のデータをフーリエ変換して、前記第1複素振幅画像と前記第2複素振幅画像とを分離するコンピュータであることを特徴とする請求項1または2に記載の双方向散乱顕微鏡。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、前方散乱と後方散乱によって観察対象物を観察可能な双方向散乱顕微鏡に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
散乱顕微鏡は、観察対象物の屈折率分布に由来する散乱光を検出し、明視野顕微鏡ではコントラストの得られない透明試料(例えば、細胞などの生体試料)の観察に広く用いられている(例えば、特許文献1)。その中でも特にマクロな構造物の観察には、観察対象物で生じた前方散乱光の複素振幅画像を取得する定量位相顕微鏡(QPI:Quantitative phase imaging)の開発が進められている(例えば、特許文献2)。
【0003】
更に、生体細胞などを観察するために、上述したQPIを利用して、生体分子の乾燥質量計測による細胞の成長度合いの計測、機械学習による疑似蛍光画像計測、赤外フォトサーマル計測なども利用され始めている。
【0004】
一方、微小構造物に対しては、観察対象物からの後方散乱光を取得する干渉散乱顕微鏡(iSCAT:interferometric scattering microscopy)の開発が進められており、単一のタンパク質やウイルスなどの微小粒子の高感度な観察に用いられている(例えば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-062155号公報
特開2008-292939号公報
特表2019-520612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述したような、前方散乱光を利用した観察装置と、後方散乱光を利用した観察装置とでは、観察(測定)可能な構造物のサイズ範囲が異なり、例えば、100μm~10nmといった幅広い範囲で、観察対象物を一括して観察、測定可能な、広いダイナミックレンジを持つ散乱顕微鏡が求められていた。
【0007】
本発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたものであって、前方散乱光による複素振幅画像と、後方散乱光による複素振幅画像とを用いて、観察対象物を一括して観察、測定可能な、広いダイナミックレンジを持つ双方向散乱顕微鏡を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態の双方向散乱顕微鏡は、以下の構成を提案している。
【0009】
(1)本発明の態様1の双方向散乱顕微鏡は、観察対象物の前方散乱光による第1複素振幅画像と、前記観察対象物の後方散乱光による第2複素振幅画像と、を取得する検出手段と、前記検出手段で得られた前記第1複素振幅画像と前記第2複素振幅画像とを含む複合画像から、前記第1複素振幅画像と前記第2複素振幅画像とを分離する画像分離手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
(2)本発明の態様2は、態様1の双方向散乱顕微鏡において、前記検出手段は、1つの前記観察対象物に対する前記第1複素振幅画像と前記第2複素振幅画像とを、同一のタイミングで取得することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
国立大学法人 東京大学
プロペラ
1か月前
国立大学法人 東京大学
腸管壁保持装置
2か月前
国立大学法人 東京大学
双方向散乱顕微鏡
2か月前
国立大学法人東京農工大学
タンクモジュール
2か月前
国立大学法人 東京大学
化学センサ用基材
22日前
国立大学法人 東京大学
微粒子分離システム
9日前
国立大学法人 東京大学
ソフトエクソスーツ
24日前
国立大学法人 東京大学
てんかんの検出方法
2か月前
国立大学法人 東京大学
アンモニア製造方法
2か月前
国立大学法人 東京大学
振動変換器及び噴霧器
17日前
国立大学法人 東京大学
粘性の測定装置及び方法
2か月前
国立大学法人 東京大学
生分解性ポリマー複合材料
1か月前
国立大学法人 東京大学
制御装置、および制御方法
2か月前
国立大学法人 東京大学
消化管幹細胞活性化用組成物
1か月前
国立大学法人 東京大学
海産魚スクーチカ症予防治療剤
2か月前
国立大学法人 東京大学
炭酸カルシウム結晶の製造方法
1か月前
国立大学法人 東京大学
搬送トレイおよびワーク作業装置
2か月前
国立大学法人 東京大学
血糖制御能力の推定方法及び装置
2か月前
国立大学法人 東京大学
切片作成装置および切片作成方法
2か月前
国立大学法人 東京大学
スピーカー及びオーディオシステム
1か月前
東京瓦斯株式会社
液体肥料の製造方法
2か月前
日本特殊陶業株式会社
超音波発生装置
23日前
住友ゴム工業株式会社
錯体の製造方法
2か月前
一般財団法人電力中央研究所
直流遮断器
12日前
ケミカルグラウト株式会社
地盤改良工法
19日前
国立大学法人 東京大学
腫瘍治療用の医薬組成物および組合せ治療薬
29日前
国立大学法人 東京大学
多孔質構造を有するハイドロゲルの製造方法
22日前
国立大学法人 東京大学
東大式メイクアップ理論による肌年齢推定方法
1か月前
国立大学法人 東京大学
光出力装置、光出力方法及び加工体の製造方法
29日前
国立大学法人 東京大学
伸縮性配線基板及び該伸縮性配線基板の製造方法
2か月前
ダイキン工業株式会社
検知方法および検知装置
2か月前
国立大学法人 東京大学
情報処理システム、プログラム及び情報処理方法
2か月前
国立大学法人 東京大学
情報処理システム、プログラム及び情報処理方法
2か月前
国立大学法人 東京大学
ジエン系高靭性エラストマーおよびその製造方法
2か月前
個人
生体ガスの分析に基づく腸炎の診断補助方法
2か月前
ダイキン工業株式会社
フルオロポリエーテル化合物
17日前
続きを見る
他の特許を見る