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公開番号2025079212
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191762
出願日2023-11-09
発明の名称フルオロポリエーテル化合物
出願人ダイキン工業株式会社,国立大学法人 東京大学
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 65/329 20060101AFI20250514BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】モノマーとの相溶性及び硬化性が十分な化合物の提供。
【解決手段】式(S1)、(S2)又は(S3)[式中:RF1は、それぞれ独立して、フッ素原子を含有する1価の有機基であり、RF2は、それぞれ独立して、フッ素原子を含有する2価の有機基であり、L1は、それぞれ独立して、1価のラジカル生成基を含む基であり、L2は、それぞれ独立して、2価のラジカル生成基を含む基である。]
で表される含フッ素化合物であって、フッ素含有量は、50質量%以上であり、フッ素含有量/酸素含有量比は、2.0~10.0であって、各原子間の結合解離エネルギーの最低値が300kJ/mol以下である、含フッ素化合物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025079212000036.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">47</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">90</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(S1)、(S2)又は(S3):
TIFF
2025079212000029.tif
47
90
[式中:

F1
は、それぞれ独立して、フッ素原子を含有する1価の有機基であり、

F2
は、それぞれ独立して、フッ素原子を含有する2価の有機基であり、


は、それぞれ独立して、1価のラジカル生成基を含む基であり、


は、それぞれ独立して、2価のラジカル生成基を含む基である。]
で表される含フッ素化合物であって、
フッ素含有量は、50質量%以上であり、
フッ素含有量/酸素含有量比は、2.0~10.0であって、
各原子間の結合解離エネルギーの最低値が300kJ/mol以下である、
含フッ素化合物。
続きを表示(約 4,100 文字)【請求項2】


は、それぞれ独立して、-X

-L
R1
であり、


は、単結合、又はアミド結合を有しない2価の基であり、

R1
は、1価のラジカル生成基である、
請求項1に記載の含フッ素化合物。
【請求項3】


は、それぞれ独立して、
単結合、

1-6
アルキレン基、又は
-(CH


z1
-O-(CH


z2

[式中、
z1は、0~6の整数であり、
z2は、0~6の整数であり、
ここに、z1及びz2の少なくとも一方は1以上である。]
である、請求項2に記載の含フッ素化合物。
【請求項4】


は、それぞれ独立して、-X

-L
R1
であり、


は、それぞれ独立して、単結合又は下記式:
-(R
51

p5
-(R
52

q5

[式中:

51
は、単結合、C
1-20
アルキレン基、又はo-、m-若しくはp-フェニレン基であり、

52
は、それぞれ独立して、-O-、-S-、o-、m-若しくはp-フェニレン基、-COO-、-OCO-、-CONR
54
-、-NR
54
CO-、-O-CONR
54
-、-NR
54
CO-O-、及び-NR
54
-からなる群から選択される基であり、

54
は、それぞれ独立して、水素原子、フェニル基、又はC
1-6
アルキル基であり、
p5は、0~6の整数であり、
q5は、0~6の整数であり、
ここに、p5及びq5の少なくとも一方は1以上であり、p5又はq5を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は任意である]
で表される2価の有機基であり、

R1
は、1価のラジカル生成基である、
請求項1に記載の含フッ素化合物。
【請求項5】


は、それぞれ独立して、
単結合、

1-6
アルキレン基、又は
-(CH


z1
-R
53
-(CH


z2

[式中、

53
は、O、-COO-、-OCO-、-CONR
54
-、又は-NR
54
CO-であり、

54
は、それぞれ独立して、水素原子、フェニル基、又はC
1-6
アルキル基であり、
z1は、0~6の整数であり、
z2は、0~6の整数であり、
ここに、z1及びz2の少なくとも一方は1以上である。]
である、請求項4に記載の含フッ素化合物。
【請求項6】


は、-R

-R

-L
R2
-R

-R

-で表される基であり、


は、それぞれ独立して、アルキレン基、酸素原子、-COO-、-OCO-、-CONR
11
-、又は-NR
11
CO-であり、

11
は、水素原子又はC
1-6
アルキル基であり、


は、それぞれ独立して、単結合、又は二価の有機基であり、

R2
は、2価のラジカル生成基である、請求項1に記載の含フッ素化合物。
【請求項7】
前記1価のラジカル生成基は、それぞれ独立して、下記の基:
TIFF
2025079212000030.tif
76
157
[式中:
Yは、単結合又は2価の有機基であり、


は、酸素原子、又はNR
25
であり、


は、OR
25
、又はNR
25

であり、

25
は、それぞれ独立して、水素原子、又は炭化水素基であり、

20
は、水素原子、又は1価の有機基であり、

22
は、それぞれ独立して、水素原子、又は1価の有機基であり、

23
は、それぞれ独立して、水素原子、又は1価の有機基であり、

24
は、それぞれ独立して、水素原子、又は1価の有機基であり、 Ar

は、アリーレン基であり、
Ar

は、アリール基であり、
ただし、式中のR
22
とR
22
、R
23
とR
23
、R
24
とR
24
、R
25
とR
25
、またはAr

とAr

は、リンカーLを介して結合していてもよく、
Lは、単結合、又は、C
1-6
アルキル基により置換されていてもよい、-(C


2s


-(X



-(C


2t


-、フェニレン、もしくはナフチレンであり、


は、O、S、又はNHであり、
sは、1~6の整数であり、
tは、1~6の整数であり、
x、y、及びzは、それぞれ独立して、0又は1であり、
【請求項8】
前記2価のラジカル生成基は、それぞれ独立して、下記の基:
TIFF
2025079212000031.tif
104
147
[式中:
Yは、単結合、又は2価の有機基であり、


は、酸素原子又はNR
25
であり、


は、OR
25
、又はNR
25

であり、

22
は、水素原子、又は1価の有機基であり、

23
は、それぞれ独立して、水素原子、又は1価の有機基であり、あるいは、2つのR
23
は、結合して環を形成してもよく、

24
は、水素原子、又は1価の有機基であり、

25
は、水素原子、酸素原子、又は炭化水素基であり、

26
は、2価の有機基であり、
Ar

は、それぞれ独立して、アリーレン基であり、
ただし、式中のR
23
とR
23
、R
25
とR
25
、またはAr

とAr

は、リンカーLを介して結合していてもよく、
Lは、単結合、又は、C
1-6
アルキル基により置換されていてもよい、-(C


2s


-(X



-(C


2t


-、フェニレン、もしくはナフチレンであり、


は、O、S、又はNHであり、
sは、1~6の整数であり、
tは、1~6の整数であり、
x、y、及びzは、それぞれ独立して、0又は1であり、
ただし、x、y、及びzの少なくとも1つは、1である。]
を含む基である、請求項1に記載の含フッ素化合物。
【請求項9】
前記2価のラジカル生成基は、下記の基:
TIFF
2025079212000032.tif
55
113
[式中:
Ar

は、それぞれ独立して、置換基を有していてもよいフェニル基であり、
Ar

は、それぞれ独立して、置換基を有していてもよいフェニレン基であり、

31
は、それぞれ独立して、C
1-6
炭化水素基であり、

32
は、それぞれ独立して、単結合、又はC
1-6
アルキレン基である。]
である、請求項1に記載の含フッ素化合物。
【請求項10】
前記1価のラジカル生成基及び2価のラジカル生成基は、波長200~500nmの光の照射によりラジカル種を生成する基である、請求項1に記載の含フッ素化合物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、新規なフルオロポリエーテル化合物に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
重合開始剤として、種々の化合物が知られているが、フッ素原子を含有する重合開始剤の例は少ない。例えば、特許文献1は、アミド結合を含むリンカーを介して光によりラジカルを発生する部位を有する重合開始剤を開示している。また、特許文献1には、光によりラジカルが発生する高分子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/229331号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の化合物は、重合開始剤として用いる場合、モノマーとの相溶性及び硬化性が十分とは言えなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の態様を含む。
[1] 式(S1)、(S2)又は(S3):
TIFF
2025079212000001.tif
47
90
[式中:

F1
は、それぞれ独立して、フッ素原子を含有する1価の有機基であり、

F2
は、それぞれ独立して、フッ素原子を含有する2価の有機基であり、


は、それぞれ独立して、1価のラジカル生成基を含む基であり、


は、それぞれ独立して、2価のラジカル生成基を含む基である。]
で表される含フッ素化合物であって、
フッ素含有量は、50質量%以上であり、
フッ素含有量/酸素含有量比は、2.0~10.0であって、
各原子間の結合解離エネルギーの最低値が300kJ/mol以下である、
含フッ素化合物。
[2] L

は、それぞれ独立して、-X

-L
R1
であり、


は、単結合、又はアミド結合を有しない2価の基であり、

R1
は、1価のラジカル生成基である、
上記[1]に記載の含フッ素化合物。
[3] X

は、それぞれ独立して、
単結合、

1-6
アルキレン基、又は
-(CH


z1
-O-(CH


z2

[式中、
z1は、0~6の整数であり、
z2は、0~6の整数であり、
ここに、z1及びz2の少なくとも一方は1以上である。]
である、上記[2]に記載の含フッ素化合物。
[4] L

は、それぞれ独立して、-X

-L
R1
であり、


は、それぞれ独立して、単結合又は下記式:
-(R
51

p5
-(R
52

【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、フッ素系重合性モノマーとの相溶性に優れたフルオロポリエーテル基を含有する新規化合物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において用いられる場合、「一価の有機基」とは、炭素を含有する一価の基を意味する。一価の有機基としては、特記されない限り、炭化水素基またはその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端または分子鎖中に、1つまたはそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ等を有している基を意味する。尚、単に「有機基」と示す場合、一価の有機基を意味する。また、「二価の有機基」とは、炭素を含有する二価の基を意味する。かかる二価の有機基としては、特に限定されないが、一価の有機基からさらに1個の水素原子を脱離させた二価の基が挙げられる。
【0008】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素および水素を含む基であって、炭化水素から1個の水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-20
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状または環状のいずれであってもよく、飽和または不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つまたはそれ以上の環構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、1つまたはそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
【0009】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」の置換基としては、特に限定されないが、例えば、ハロゲン原子、1個またはそれ以上のハロゲン原子により置換されていてもよい、C
1-6
アルキル基、C
2-6
アルケニル基、C
2-6
アルキニル基、C
3-10
シクロアルキル基、C
3-10
不飽和シクロアルキル基、5~10員のヘテロサイクリル基、5~10員の不飽和ヘテロサイクリル基、C
6-10
アリール基および5~10員のヘテロアリール基から選択される1個またはそれ以上の基が挙げられる。
【0010】
(含フッ素化合物)
本開示は、下記式(S1)、(S2)又は(S3):
TIFF
2025079212000008.tif
40
77
[式中:

F1
は、それぞれ独立して、フッ素原子を含有する1価の有機基であり、

F2
は、それぞれ独立して、フッ素原子を含有する2価の有機基であり、


は、それぞれ独立して、1価のラジカル生成基を含む基であり、


は、それぞれ独立して、2価のラジカル生成基を含む基である。]
で表される含フッ素化合物であって、
フッ素含有量は、50質量%以上であり、
フッ素含有量/酸素含有量比は、2.0~10.0であり、
各原子間の結合解離エネルギーの最低値が300kJ/mol以下である、
含フッ素化合物を提供する。L

及びR
F2
は互いの両端と結合し、環状化合物を形成している。
(【0011】以降は省略されています)

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