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公開番号2024143464
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056170
出願日2023-03-30
発明の名称表示体
出願人リンテック株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G09F 9/00 20060101AFI20241003BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】視認角度の違いによる輝度の変化が良好に均一化した表示体を提供する。
【解決手段】屈折率が相対的に低い領域中に屈折率が相対的に高い複数の領域を備えた規則的内部構造を有するとともに、光拡散微粒子を含有する、少なくとも一層の光拡散制御層11と、光拡散制御層11の片面側に積層された表示装置12とを備える表示体1であって、表示装置12を点灯させた状態において、表示体1における光拡散制御層11側の面から0.3cmの位置にて、前記面に対して垂直な方向を0°として-70°から70°の範囲で測定される輝度分布における、輝度の角度に対する傾きの最大値(最大傾き)の、前記面に対して垂直な方向に出射する光の輝度に対する割合(最大傾き/0°輝度)が、0.01以上、0.35以下である表示体1。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
屈折率が相対的に低い領域中に屈折率が相対的に高い複数の領域を備えた規則的内部構造を有するとともに、光拡散微粒子を含有する、少なくとも一層の光拡散制御層と、
前記光拡散制御層の片面側に積層された表示装置と
を備える表示体であって、
前記表示装置を点灯させた状態において、前記表示体における前記光拡散制御層側の面から0.3cmの位置にて、前記面に対して垂直な方向を0°として-70°から70°の範囲で測定される輝度分布における、輝度の角度に対する傾きの最大値(最大傾き)の、前記面に対して垂直な方向に出射する光の輝度に対する割合(最大傾き/0°輝度)が、0.01以上、0.35以下である
ことを特徴とする表示体。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記規則的内部構造は、屈折率が異なる複数の板状領域をシート面に沿った任意の一方向に交互に配置してなるルーバー構造であることを特徴とする請求項1に記載の表示体。
【請求項3】
前記板状領域における長手方向と直交する方向は、前記光拡散制御層の厚さ方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の表示体。
【請求項4】
前記表示体は、前記光拡散制御層を二層以上備えており、
前記板状領域の傾斜の方向は、複数の前記光拡散制御層同士において異なっている
ことを特徴とする請求項3に記載の表示体。
【請求項5】
前記表示装置を点灯させた状態において、前記表示体における前記光拡散制御層側の面から0.3cmの位置にて測定される輝度について、前記面に対して垂直な方向に出射する光の輝度に対する、前記面に対して45°の方向に出射する光の輝度の割合(45°輝度/0°輝度)は、50%以上、99%以下であることを特徴とする請求項1に記載の表示体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、表示体に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年の表示体(ディスプレイ)、例えば、テレビ、パソコン用モニター、デジタルサイネージ、スマートフォン、タブレット端末等の表示体は、一般的に、液晶表示装置や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)装置等の表示装置を備えるものとなっている。
【0003】
上述した表示装置は、通常、正面方向(表示面に対して垂直な方向)から見たときの明るさに比べて、斜め方向から見たときの明るさが低下する傾向にある。
【0004】
このような視認角度の違いによる明るさの違いを均一化する目的で、光の入射角度によって光の拡散および透過を制御できる光学部材を使用した表示体が検討されている(例えば、特許文献1)。当該表示体では、表示装置の表示面に上記光学部材が積層されており、当該光学部材が、表示装置からの光を斜め方向にも拡散させ、その結果、視認者は、斜め方向から見た場合も所定の明るさで表示内容を視認することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-115421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示される表示体は、表示面を見る角度を、正面方向から斜め方向に徐々に変化させていったときに、ある角度で明るさが大きく低下するものであった。特許文献1に開示される表示体は、この点で、視認角度の違いによる輝度の変化の均一化が不十分であった。
【0007】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、視認角度の違いによる輝度の変化が良好に均一化した表示体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、第1に本発明は、屈折率が相対的に低い領域中に屈折率が相対的に高い複数の領域を備えた規則的内部構造を有するとともに、光拡散微粒子を含有する、少なくとも一層の光拡散制御層と、前記光拡散制御層の片面側に積層された表示装置とを備える表示体であって、前記表示装置を点灯させた状態において、前記表示体における前記光拡散制御層側の面から0.3cmの位置にて、前記面に対して垂直な方向を0°として-70°から70°の範囲で測定される輝度分布における、輝度の角度に対する傾きの最大値(最大傾き)の、前記面に対して垂直な方向に出射する光の輝度に対する割合(最大傾き/0°輝度)が、0.01以上、0.35以下であることを特徴とする表示体を提供する(発明1)。
【0009】
上記発明(発明1)において、前記規則的内部構造は、屈折率が異なる複数の板状領域をシート面に沿った任意の一方向に交互に配置してなるルーバー構造であることが好ましい(発明2)。
【0010】
上記発明(発明2)において、前記板状領域における長手方向と直交する方向は、前記光拡散制御層の厚さ方向に対して傾斜していることが好ましい(発明3)。
(【0011】以降は省略されています)

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