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公開番号2024131401
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041638
出願日2023-03-16
発明の名称表示装置
出願人アルプスアルパイン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G09G 3/36 20060101AFI20240920BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】グランドノイズによる誤作動の発生を抑制できる「表示装置」を提供する。
【解決手段】金属製の筐体101に、プリント基板102、LCDパネル1を備えた表示パネル103、プリント基板102とLCDパネル1を接続するFPC104を収容し、プリント基板102のEH電源1021とEL電源1022から、LCDパネル1の画素電極113の駆動に用いられる電源をFPC104経由で供給する。プリント基板102に直列LC回路とコンデンサC4/C5を設け、直列LC回路の一端をグランドに、他端をコンデンサC4/C5を介して電源の供給配線に接続する。直列LC回路とコンデンサC4/C5のインピーダンス特性は、予測されるグランドノイズの周波数帯においてインピーダンスが充分に小さくなり、他の周波数帯においてインピーダンスが大きくなるように設定する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
グランドレベルを基準とする電位が印加される共通電極と液晶と画素電極を積層した構造を有するLCDパネルと、前記LCDパネルの画素電極を駆動するディスプレイドライバとを備えた表示装置であって、
前記ディスプレイドライバが前記画素電極の駆動に用いる電源を供給する電源部と、
前記電源部と前記表示装置の間の前記電源の配線に一端が接続するコンデンサと、
前記コンデンサの他端と当該表示装置のグランドの間に設けられたインピーダンスデバイスとを備え、
前記コンデンサと前記インピーダンスデバイスは、直流成分を遮断すると共に、グランドノイズが発生する周波数帯として設定した所定の周波数帯でインピーダンスが小さくなるインピーダンス特性を備えていることを特徴とする表示装置。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
グランドレベルを基準とする電位が印加される共通電極と液晶と画素電極を積層した構造を有する、インセル型のLCDパネルと、前記LCDパネルの画素電極を駆動するディスプレイドライバと、LCDパネルの共通電極に交流信号を印加してタッチを検出するタッチパネルコントローラとを備えた表示装置であって、
前記ディスプレイドライバが前記画素電極の駆動に用いる電源を供給する電源部と、
第1のコンデンサと、
第2のコンデンサと、
インピーダンスデバイスとを備え、
前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサは、それぞれ、前記タッチパネルコントローラから前記交流信号が印加される配線である交流信号用配線に一端が接続し、前記電源部と前記ディスプレイドライバの間の前記電源の配線である電源用配線に他端が接続しており、
前記インピーダンスデバイスは、前記交流信号用配線に一端が接続し、前記表示装置のグランドに他端が接続しており、
前記第1のコンデンサを介して、前記交流信号が前記電源に重畳され、
前記第2のコンデンサと前記インピーダンスデバイスは、直流成分を遮断すると共に、前記交流信号の周波数帯でインピーダンスが大きくなり、グランドノイズが発生する周波数帯として設定した所定の周波数帯でインピーダンスが小さくなるインピーダンス特性を備えていることを特徴とする表示装置。
【請求項3】
グランドレベルを基準とする電位が印加される共通電極と液晶と画素電極を積層した構造を有する、インセル型のLCDパネルと、前記LCDパネルの画素電極を駆動するディスプレイドライバと、LCDパネルの共通電極に交流信号を印加してタッチを検出するタッチパネルコントローラとを備えた表示装置であって、
前記LCDパネルは、ドレインが前記画素電極に接続し、ソースに前記ディスプレイドライバから画素値に応じたソース電圧が印加され、前記ディスプレイドライバからゲートに印加されるゲート電圧によってオン/オフが制御されるTFTを備え、
当該表示装置は、
前記ディスプレイドライバが前記画素電極に接続したTFTをオンとする際にゲート電圧として用いる電圧の電源である第1電源を供給する第1の電源部と、
前記ディスプレイドライバが前記画素電極に接続したTFTをオフとする際にゲート電圧として用いる電圧の電源である第2電源を供給する第2の電源部と、
第1のコンデンサと、
第2のコンデンサと、
第3のコンデンサと、
第4のコンデンサと、
インピーダンスデバイスとを備え、
前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサは、それぞれ、前記タッチパネルコントローラから前記交流信号が印加される配線である交流信号用配線に一端が接続し、前記第1の電源部と前記ディスプレイドライバの間の前記第1電源の配線である第1電源用配線に他端が接続しており、
前記第3のコンデンサと前記第4のコンデンサは、それぞれ、前記交流信号用配線に一端が接続し、前記第2の電源部と前記ディスプレイドライバの間の前記第2電源の配線である第2電源用配線に他端が接続しており、
前記インピーダンスデバイスは、前記交流信号用配線に一端が接続し、前記表示装置のグランドに他端が接続しており、
前記第1のコンデンサを介して、前記交流信号が前記第1電源に重畳され、前記第3のコンデンサを介して、前記交流信号が前記第2電源に重畳され、
前記第2のコンデンサと前記第4のコンデンサと、前記インピーダンスデバイスは、直流成分を遮断すると共に、前記交流信号の周波数帯でインピーダンスが大きくなり、グランドノイズが発生する周波数帯として設定した所定の周波数帯でインピーダンスが小さくなるインピーダンス特性を備えていることを特徴とする表示装置。
【請求項4】
請求項3記載の表示装置であって、
前記LCDパネルと前記ディスプレイドライバとタッチパネルコントローラとを搭載した表示パネルと、
前記第1の電源部と前記第2の電源部と前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサと前記第3のコンデンサと前記第4のコンデンサと前記インピーダンスデバイスとを搭載した基板と、
前記表示パネルと前記基板とを繋ぐFPC(Flexible printed circuits)とを備え、
前記交流信号用配線と前記第1電源用配線と前記第2電源用配線の、前記表示パネルと前記基板の間の部分は、前記FPCに形成されていることを特徴とする表示装置。
【請求項5】
請求項1、2、3または4記載の表示装置であって、
前記インピーダンスデバイスはコイルとコンデンサを直列接続した直列LC回路であることを特徴とする表示装置。
【請求項6】
請求項1、2、3または4記載の表示装置であって、
当該表示装置は自動車に搭載される表示装置であり、
当該表示装置のグランドは、所定のグランドラインを介し前記自動車のバッテリに接続していると共に、前記グランドラインと異なる導電体で前記自動車の車体グランドに接続しており、
前記所定の周波数帯は、当該表示装置のグランドを経由する前記バッテリと車体グランド間の経路長を長さとするアンテナの共振周波数が含まれる周波数帯であることを特徴とする表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インセル型タッチパネルディスプレイ等のLCD(Liquid Crystal Display/液晶ディスプレイ)を用いる表示装置のノイズ対策に関するものである。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
LCDを用いる表示装置としては、画素値に応じた電圧が印加される画素電極と、共通電圧が印加される共通電極と、画素電極と共通電極に挟まれた液晶とを備えた画素が配列されたLCDにおいて、共通電極を、タッチ検出用の電極として共用するインセル型タッチパネルディスプレイが知られている。
【0003】
また、このような、インセル型タッチパネルディスプレイにおいて、タッチ検出期間中に、タッチ検出のために共通電極に印加する交流の駆動信号を、画素の信号配線にも印加することにより、共通電極と画素の信号配線との間の寄生容量による影響を低減し、共通電極に印加する駆動信号を安定化する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-210811号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
LCDを用いる表示装置のグランドが、バッテリに接続するグランドラインと、車体グランドの双方に接続されることがある。
一般的に、表示装置とバッテリは離れた位置に設けられ、表示装置とバッテリの間のグランドラインの長さは少なくとも1m以上となる。
そして、この場合、グランドライン-表示装置-車体グランドの経路を形成する部分がアンテナとして機能し、グランドラインが高インピーダンスであることとの関係より、当該アンテナに電波等により発生したノイズが比較的に大きな電流を流すグランドノイズとして表示装置に伝搬する。また、表示装置に伝搬するグランドノイズは、当該アンテナの共振周波数において大きなものとなる。そして、このグランドノイズが、表示装置の誤作動を招く要因となっていた。
【0006】
そこで、本発明は、グランドノイズによる表示装置の誤作動を防止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題達成のために、本発明は、グランドレベルを基準とする電位が印加される共通電極と液晶と画素電極を積層した構造を有するLCDパネルと、前記LCDパネルの画素電極を駆動するディスプレイドライバとを備えた表示装置に、前記ディスプレイドライバが前記画素電極の駆動に用いる電源を供給する電源部と、前記電源部と前記表示装置の間の前記電源の配線に一端が接続するコンデンサと、前記コンデンサの他端と当該表示装置のグランドの間に設けられたインピーダンスデバイスとを設けたものである。ここで、前記コンデンサと前記インピーダンスデバイスは、直流成分を遮断すると共に、グランドノイズが発生する周波数帯として設定した所定の周波数帯でインピーダンスが小さくなるインピーダンス特性を備えている。
【0008】
また、前記課題達成のために、本発明は、グランドレベルを基準とする電位が印加される共通電極と液晶と画素電極を積層した構造を有する、インセル型のLCDパネルと、前記LCDパネルの画素電極を駆動するディスプレイドライバと、LCDパネルの共通電極に交流信号を印加してタッチを検出するタッチパネルコントローラとを備えた表示装置に、前記ディスプレイドライバが前記画素電極の駆動に用いる電源を供給する電源部と、第1のコンデンサと、第2のコンデンサと、インピーダンスデバイスとを備えたものである。ここで、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサは、それぞれ、前記タッチパネルコントローラから前記交流信号が印加される配線である交流信号用配線に一端が接続し、前記電源部と前記ディスプレイドライバの間の前記電源の配線である電源用配線に他端が接続している。また、前記インピーダンスデバイスは、前記交流信号用配線に一端が接続し、前記表示装置のグランドに他端が接続している。そして、前記第1のコンデンサを介して、前記交流信号が前記電源に重畳される。また、前記第2のコンデンサと前記インピーダンスデバイスは、直流成分を遮断すると共に、前記交流信号の周波数帯でインピーダンスが大きくなり、グランドノイズが発生する周波数帯として設定した所定の周波数帯でインピーダンスが小さくなるインピーダンス特性を備えている。
【0009】
また、前記課題達成のために、本発明は、グランドレベルを基準とする電位が印加される共通電極と液晶と画素電極を積層した構造を有する、インセル型のLCDパネルと、前記LCDパネルの画素電極を駆動するディスプレイドライバと、LCDパネルの共通電極に交流信号を印加してタッチを検出するタッチパネルコントローラとを備えた表示装置を提供する。ここで、前記LCDパネルは、ドレインが前記画素電極に接続し、ソースに前記ディスプレイドライバから画素値に応じたソース電圧が印加され、前記ディスプレイドライバからゲートに印加されるゲート電圧によってオン/オフが制御されるTFTを備えている。また、当該表示装置は、前記ディスプレイドライバが前記画素電極に接続したTFTをオンとする際にゲート電圧として用いる電圧の電源である第1電源を供給する第1の電源部と、前記ディスプレイドライバが前記画素電極に接続したTFTをオフとする際にゲート電圧として用いる電圧の電源である第2電源を供給する第2の電源部と、第1のコンデンサと、第2のコンデンサと、第3のコンデンサと、第4のコンデンサと、インピーダンスデバイスとを備えている。前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサは、それぞれ、前記タッチパネルコントローラから前記交流信号が印加される配線である交流信号用配線に一端が接続し、前記第1の電源部と前記ディスプレイドライバの間の前記第1電源の配線である第1電源用配線に他端が接続しており、前記第3のコンデンサと前記第4のコンデンサは、それぞれ、前記交流信号用配線に一端が接続し、前記第2の電源部と前記ディスプレイドライバの間の前記第2電源の配線である第2電源用配線に他端が接続しており、前記インピーダンスデバイスは、前記交流信号用配線に一端が接続し、前記表示装置のグランドに他端が接続している。そして、前記第1のコンデンサを介して、前記交流信号が前記第1電源に重畳され、前記第3のコンデンサを介して、前記交流信号が前記第2電源に重畳される。また、前記第2のコンデンサと前記第4のコンデンサと、前記インピーダンスデバイスは、直流成分を遮断すると共に、前記交流信号の周波数帯でインピーダンスが大きくなり、グランドノイズが発生する周波数帯として設定した所定の周波数帯でインピーダンスが小さくなるインピーダンス特性を備えている。
【0010】
ここで、この表示装置は、前記LCDパネルと前記ディスプレイドライバとタッチパネルコントローラとを搭載した表示パネルと、前記第1の電源部と前記第2の電源部と前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサと前記第3のコンデンサと前記第4のコンデンサと前記インピーダンスデバイスとを搭載した基板と、前記表示パネルと前記基板とを繋ぐFPC(Flexible printed circuits)とを備え、前記交流信号用配線と前記第1電源用配線と前記第2電源用配線の、前記表示パネルと前記基板の間の部分が、前記FPCに形成されているものであってよい。
(【0011】以降は省略されています)

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