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公開番号
2024106684
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-08
出願番号
2023011078
出願日
2023-01-27
発明の名称
表示装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類
G09G
5/10 20060101AFI20240801BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約
【課題】ディスプレイの表示面の少なくとも一部が日射領域である場合に、消費電力の増大抑制と、見易い画像表示とを両立可能な表示装置とする。
【解決手段】表示装置は、太陽の位置情報に基づいて、ディスプレイ20の表示面20aに対する日射方向と、表示面20aのうち日射されている領域である日射領域R1と、表示面20aの残部である非日射領域R2とを推定する。また、表示面20aのうち日射の正反射光が所定の位置にいるユーザの目に入射する領域である正反射領域R
A
を推定する。そして、日射領域R1に位置する日射画素群の輝度を、非日射領域R2に位置する非日射画素群の輝度よりも高くすると共に、非日射画素群のうち正反射領域R
A
に位置する画素群の輝度を他の非日射画素群の輝度よりも低くする輝度制御を実行する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
自発光素子で構成された複数の画素を有するディスプレイ(20)における画像表示を制御する表示装置であって、
太陽の位置情報に基づいて、前記ディスプレイの表示面(20a)に対する日射方向と、前記表示面のうち日射されている領域である日射領域と、前記表示面の残部である非日射領域とを推定する日射推定部(12c)と、
推定された前記日射方向に基づいて前記表示面のうち日射の正反射光が前記ディスプレイに対して所定の位置にいるユーザの目に入射する領域である正反射領域(R
A
)を推定する正反射推定部(12e)と、
前記日射推定部の推定結果に基づいて、前記複数の画素のうち前記日射領域に位置する画素群である日射画素群の輝度を、前記非日射領域に位置する画素群である非日射画素群の輝度よりも高くすると共に、前記非日射画素群のうち前記正反射領域に位置する画素群の輝度を他の前記非日射画素群の輝度よりも低くする輝度制御を行う輝度制御部(12f)と、を備える表示装置。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記輝度制御部は、前記非日射画素群のうち前記正反射領域から遠い位置にある画素群ほど輝度を高くする制御を実行する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記輝度制御部は、前記日射画素群のうち前記正反射領域に位置にする画素群の輝度を他の前記日射画素群の輝度よりも高くする制御を実行する、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記輝度制御部は、前記日射画素群のうち前記正反射領域から遠い位置にある画素群ほど輝度を低くする制御を実行する、請求項3に記載の表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機発光ダイオード(OLED)などの自発光型のディスプレイの表示を制御可能な表示装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ディスプレイの表示面に日射が当たる状況において、ディスプレイの輝度を制御することにより、画面の見易さを向上した表示装置が提案されている(例えば特許文献1)。特許文献1に記載の装置は、自動車等の移動体に搭載される車両用表示装置であって、使用時刻や車両の走行位置という条件に基づいて、ディスプレイ画面全体の輝度レベルを自動的に制御する構成となっている。これにより、明るさを検知するためのセンサを設けなくても、表示装置が搭載される周囲環境の明るさに対応した輝度となり、表示画面の見易さが向上している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-184446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この表示装置は、所定の条件に対応して自動的にディスプレイ画面全体の輝度レベルを制御するため、画面の一部領域のみの輝度レベルの調整を行うことができない。例えば、この表示装置は、ディスプレイ画面の一部領域だけに日射が当たっているような状況であっても、画面全体の輝度レベルを上げてしまい、消費電力が必要以上に増大してしまう。
【0005】
そこで、ディスプレイの周囲に照度センサを複数配置し、照度センサからの照度信号に応じてディスプレイのうち日射が当たる領域である日射領域を推定し、推定した日射領域を他の領域よりも相対的に輝度を大きくする輝度制御を実行することが考えられる。これにより、ディスプレイの構成画素のうち日射領域に位置する画素群、すなわち日射画素群について部分的な輝度制御が可能となり、消費電力の増大を抑えつつ、表示画像のうち日射領域における見易さを向上させることができる。
【0006】
しかしながら、本発明者らの鋭意検討により、ディスプレイの表示面での日射反射光の反射角度とユーザの目の位置との関係により日射領域内での明るさの差が存在し、日射画素群の輝度を一様に大きくする制御を実行すると、見づらい表示となることが判明した。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑み、ディスプレイの表示面の少なくとも一部が日射領域となっている場合に、消費電力の増大を抑えつつも、見易い画像表示が可能な表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の表示装置は、自発光素子で構成された複数の画素を有するディスプレイ(20)における画像表示を制御する表示装置であって、太陽の位置情報に基づいて、ディスプレイの表示面(20a)に対する日射方向と、表示面のうち日射されている領域である日射領域と、表示面の残部である非日射領域とを推定する日射推定部(12c)と、推定された日射方向に基づいて表示面のうち日射の正反射光がディスプレイに対して所定の位置にいるユーザの目に入射する領域である正反射領域(R
A
)を推定する正反射推定部(12e)と、日射推定部の推定結果に基づいて、複数の画素のうち日射領域に位置する画素群である日射画素群の輝度を、非日射領域に位置する画素群である非日射画素群の輝度よりも高くすると共に、非日射画素群のうち正反射領域に位置する画素群の輝度を他の非日射画素群の輝度よりも低くする輝度制御を行う輝度制御部(12f)と、を備える。
【0009】
これによれば、自発光型のディスプレイの表示面に対する日射方向、日射領域および非日射領域を推定する日射推定部と、当該表示面のうち日射の正反射光が所定の位置にいるユーザの目に入射する領域である正反射領域を推定する正反射推定部とを備える。そして、非日射領域に位置する非日射画素群のうち正反射領域に位置する画素群の輝度を、他の非日射画素群の輝度よりも低くしつつ、日射領域に位置する日射画素群の輝度を非日射画素群の輝度よりも高くする。このため、画像のうち日射領域に位置する部分を見易くしつつ、隣接する日射領域と非日射領域との境界全域における見かけ上の輝度差が低減され、消費電力の増大を抑えつつも、見易い画像表示が可能な表示装置となる。
【0010】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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