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公開番号2025031135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023137147
出願日2023-08-25
発明の名称スパークプラグ
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類H01T 13/20 20060101AFI20250228BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】気筒内の燃焼温度が高められても燃焼を安定させること。
【解決手段】接地電極チップ60と先端部52とがレーザ溶接によって溶融接合された溶融部7が形成されており、溶融部7には接地電極チップ60の中央側に湾曲して後退する凹部71が形成されている。溶融部7の表面72に沿った線LNaと、凹部71の開口端712を通り凹部71の湾曲面711に外接し且つ先端部52が延びる方向に沿った線LNbとの成す角である交差角θが、θ>90°であって、凹部71の開口端712の幅Lと凹部71の奥行Hが、H/L<0.5である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
中心電極(13)を収容する絶縁碍子(12)と、
前記絶縁碍子を収容するハウジング(11)と、
前記中心電極に対して所定の間隔をおいて配置される先端部(52)及び前記中心電極に沿って延びて前記ハウジングに接合されている基端部(51)を含む接地電極母材(50)と、前記先端部において前記中心電極に対向するように設けられた接地電極チップ(60)と、を有する接地電極(14)と、を備え、
前記接地電極チップと前記先端部とがレーザ溶接によって溶融接合された溶融部(7,7B,7C,7E)が形成されており、
前記溶融部には前記接地電極チップの中央側に湾曲して後退する凹部(71,71E)が形成されており、
前記溶融部の表面(72,72E)に沿った線(LNa)と、前記凹部の開口端(712)を通り前記凹部の湾曲面(711,711E)に外接し且つ前記先端部が延びる方向に沿った線(LNb)との成す角である交差角θが、θ>90°であって、
前記凹部の開口端の幅Lと前記凹部の奥行Hが、H/L<0.5である、スパークプラグ。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記接地電極チップが前記先端部に埋め込まれており、
前記溶融部が前記先端部の側面を貫通して前記接地電極チップに到達している、請求項1に記載のスパークプラグ。
【請求項3】
前記接地電極チップが前記先端部に載置され、前記接地電極チップの側面が前記先端部の側面と沿うように配置され、
前記溶融部が前記接地電極チップ及び前記先端部の側面から入り込むように形成されている、請求項1に記載のスパークプラグ。
【請求項4】
前記交差角θが、θ>120°である、請求項1から3のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
【請求項5】
前記基端部が、芯材(512)と、前記芯材を挟んで一対設けられている高熱伝導材(511)とを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
【請求項6】
一つの前記溶融部に一つの前記凹部が形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
【請求項7】
中心電極(13)を収容する絶縁碍子(12)と、
前記絶縁碍子を収容するハウジング(11)と、
前記中心電極に対して所定の間隔をおいて配置される先端部(52)及び前記中心電極に沿って延び、前記ハウジングに接合されている基端部(51)を含む接地電極母材(50)と、前記先端部において前記中心電極に対向するように設けられた接地電極チップ(60)と、を有する接地電極(14)と、を備え、
前記接地電極チップと前記先端部とがレーザ溶接によって溶融接合された溶融部(7)が形成されており、
前記溶融部には空洞部(71D)が形成されており、
前記溶融部の表面(72)から0.6mm以上離れて設けられている、スパークプラグ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、スパークプラグに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載されているスパークプラグは、貴金属チップの一部が接地電極に設けられた穴に埋め込まれている。埋め込まれた部分の側面を、接地電極の外側側面から貫通するようにレーザ溶接を施すことで、貴金属チップと接地電極とが溶け合った楔形状の溶融部が形成され、この溶融部によって貴金属チップと接地電極とが接合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-183167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スパークプラグが用いられるエンジンの熱効率を高めるため、気筒内での燃焼温度が高められている。気筒内の燃焼温度が高められると、燃焼変動が大きくなって安定性が損なわれたり、プレイグニッションが発生したりする場合がある。
【0005】
本開示は、気筒内の燃焼温度が高められても燃焼を安定させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、スパークプラグであって、中心電極(13)を収容する絶縁碍子(12)と、絶縁碍子を収容するハウジング(11)と、中心電極に対して所定の間隔をおいて配置される先端部(52)及び中心電極に沿って延びてハウジングに接合されている基端部(51)を含む接地電極母材(50)と、先端部において中心電極に対向するように設けられた接地電極チップ(60)と、を有する接地電極(14)と、を備え、接地電極チップと先端部とがレーザ溶接によって溶融接合された溶融部(7,7B,7C,7E)が形成されている。溶融部には接地電極チップの中央側に湾曲して後退する凹部(71,71E)が形成されている。溶融部の表面(72,72E)に沿った線(LNa)と、凹部の開口端(712)を通り凹部の湾曲面(711,711E)に外接し且つ先端部が延びる方向に沿った線(LNb)との成す角である交差角θが、θ>90°であって、凹部の開口端の幅Lと凹部の奥行Hが、H/L<0.5である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、気筒内の燃焼温度が高められても燃焼が安定する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態におけるスパークプラグの部分断面図である。
図2は、図1における接地電極チップ近傍のxy断面を示す断面図である。
図3は、図1における接地電極チップ近傍のXy断面を示す断面図であって、図2とは異なる例を示す図である。
図4は、クランク角と筒内圧との関係を例示するグラフである。
図5は、交差角と筒内圧との関係を例示するグラフである。
図6は、図2及び図3に例示する接地電極チップ近傍の状態に対する比較例を例示する図である。
図7は、H/Lと筒内圧との関係を例示するグラフである。
図8は、接地電極チップ近傍の斜視図である。
図9は、図8に例示される接地電極チップ近傍の状態に対する変形例を例示する図である。
図10は、図8に例示される接地電極チップ近傍の状態に対する変形例を例示する図である。
図11は、図2及び図3に例示される接地電極チップ近傍の状態に対する変形例例を例示する図である。
図12は、図2及び図3に例示する接地電極チップ近傍の状態に対する変形例例を例示する図である。
図13は、図2に例示される接地電極チップ近傍の状態に対する変形例を例示する図である。
図14は、図8に例示される接地電極チップ近傍の状態に対する変形例を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0010】
図1を参照しながら、本実施形態におけるスパークプラグ10の概略構成について説明する。スパークプラグ10は、例えばエンジンヘッドブロックに取り付けられる。スパークプラグ10は、電圧の印加に基づき火花放電を形成し、エンジンの気筒内の混合気に着火する。スパークプラグ10は、ハウジング11と、絶縁碍子12と、中心電極13と、接地電極14と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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