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公開番号
2025071547
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-08
出願番号
2023181805
出願日
2023-10-23
発明の名称
電子制御装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人サトー
主分類
G06F
8/65 20180101AFI20250428BHJP(計算;計数)
要約
【課題】データ通信量や実行時間の増大、装置の大型化、コスト高を回避しつつ、プログラムを適切に書き戻す。
【解決手段】プログラムを書き換え可能な電子制御装置は、プログラムを保存するプログラム保存部11aと、書き換えプログラムを書き込むことでプログラムを書き換えるプログラム書き換え部11bと、プログラム書き換え部が書き換えプログラムをプログラム保存部に書き込む前に、書き換えプログラムとプログラム保存部に保存されているプログラムとに基づいて書き戻し差分プログラムを作成する書き戻し差分プログラム作成部11cと、書き戻し差分プログラムを保存する書き戻し差分プログラム保存部11dと、プログラムの書き換えの成否に基づいてプログラムの書き戻し要否を判定する書き戻し要否判定部11eと、プログラムの書き戻し要が判定された場合に、書き戻し差分プログラムを用いてプログラムを書き戻すプログラム書き戻し部11hと、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
プログラムを書き換え可能な電子制御装置であって、
前記プログラムを保存するプログラム保存部(11a)と、
書き換えプログラムを前記プログラム保存部に書き込むことで当該プログラム保存部に保存されているプログラムを書き換えるプログラム書き換え部(11b)と、
前記プログラム書き換え部が前記書き換えプログラムを前記プログラム保存部に書き込む前に、前記書き換えプログラムと前記プログラム保存部に保存されているプログラムとに基づいて書き戻し差分プログラムを作成する書き戻し差分プログラム作成部(11c)と、
前記書き戻し差分プログラムを保存する書き戻し差分プログラム保存部(11d)と、
前記プログラム保存部に保存されているプログラムの書き換えの成否に基づいてプログラムの書き戻し要否を判定する書き戻し要否判定部(11e)と、
プログラムの書き戻し要が前記書き戻し要否判定部により判定された場合に、前記書き戻し差分プログラムを用いてプログラムを書き戻すプログラム書き戻し部(11h)と、を備えた電子制御装置。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
組み合わせ情報を保存する組み合わせ情報保存部(11f)を備え、
前記書き戻し要否判定部は、他の電子制御装置がプログラムの書き換えに失敗した場合に、前記組み合わせ情報保存部に保存されている組み合わせ情報に基づいてプログラムの書き戻し要否を判定する請求項1に記載した電子制御装置。
【請求項3】
他の装置に保存されている組み合わせ情報を前記他の装置から取得する組み合わせ情報取得部(11g)を備え、
前記書き戻し要否判定部は、他の電子制御装置がプログラムの書き換えに失敗した場合に、前記他の装置から前記組み合わせ情報取得部により取得された組み合わせ情報に基づいてプログラムの書き戻し要否を判定する請求項1に記載した電子制御装置。
【請求項4】
前記書き戻し差分プログラム保存部に保存されている前記書き戻し差分プログラムを他の装置へ送信して前記他の装置に保存させる書き戻し差分プログラム送信部(11i)を備えた請求項1から3の何れか一項に記載した電子制御装置。
【請求項5】
他の装置に保存されている書き戻し差分プログラムを取得する書き戻し差分プログラム取得部(11j)を備え、
前記プログラム書き戻し部は、前記書き戻し差分プログラム取得部により取得された前記書き戻し差分プログラムを用いてプログラムを書き戻す請求項4に記載した電子制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子制御装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば車載用の電子制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)と称する)においては、機能の向上や不具合の解消等を目的とし、メモリに保存されているプログラムを書き換え可能に構成されている。書き換えプログラムをメモリに書き込むことで当該メモリに保存されているプログラムを書き換える際にはプログラムの書き換えに常に成功するとは限らず、例えば通信環境の影響等によりプログラムの書き換えに失敗する場合があり得る。プログラムの書き換えに失敗した場合には、書き換えプログラムをメモリに書き込む前の状態に戻す、即ち、プログラムを書き戻す必要がある。例えば特許文献1には、OTA(Over the Air)センタから送信された書き戻し用プログラムを車両側で受信し、プログラムを書き戻す技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-027634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている技術では、OTAセンタから送信された書き戻し用プログラムを車両側で受信するので、OTAセンタと車両側との間でデータ通信量が多くなることや、プログラムの書き戻しに要する実行時間が長くなるという問題が生じる。又、例えば地下駐車場等の通信環境の悪い場所ではデータ通信に支障が生じ、プログラムを適切に書き戻すことができない可能性もある。この点に関し、プログラムの書き込み領域を運用面と非運用面の2面構成とし、書き戻し前後のプログラムを切り替える手法がある。しかしながら、この手法では、運用面と非運用面の2面構成とするために大容量のメモリを確保する必要があり、装置の大型化やコスト高等の新たな問題が生じる。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、データ通信量や実行時間の増大、装置の大型化、コスト高を回避しつつ、プログラムを適切に書き戻すことができる電子制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載した発明によれば、プログラム保存部(11a)は、プログラムを保存する。プログラム書き換え部(11b)は、書き換えプログラムを前記プログラム保存部に書き込むことで当該プログラム保存部に保存されているプログラムを書き換える。書き戻し差分プログラム作成部(11c)は、前記プログラム書き換え部が前記書き換えプログラムを前記プログラム保存部に書き込む前に、前記書き換えプログラムと前記プログラム保存部に保存されているプログラムとに基づいて書き戻し差分プログラムを作成する。書き戻し差分プログラム保存部(11d)は、前記書き戻し差分プログラムを保存する。書き戻し要否判定部(11e)は、前記プログラム保存部に保存されているプログラムの書き換えの成否に基づいてプログラムの書き戻し要否を判定する。プログラム書き戻し部(11h)は、プログラムの書き戻し要が前記書き戻し要否判定部により判定された場合に、前記書き戻し差分プログラムを用いてプログラムを書き戻す。
【0007】
プログラム書き換え部が書き換えプログラムをプログラム保存部に書き込む前に、書き換えプログラムとプログラム保存部に保存されているプログラムとに基づいて書き戻し差分プログラムを作成して保存し、プログラムの書き戻し要を判定すると、書き戻し差分プログラムを用いてプログラムを書き戻すようにした。外部から書き戻し用プログラムを受信する必要がなく、外部からのデータ通信を不要とすることができ、データ通信量やプログラムの書き戻しに要する実行時間の増大を回避することができる。又、プログラムの書き込み領域を運用面と非運用面の2面構成とする必要もなく、装置の大型化やコスト高等の問題の発生を回避することができる。これにより、データ通信量や実行時間の増大、装置の大型化、コスト高を回避しつつ、プログラムを適切に書き戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態の全体構成を示す機能ブロック図
制御部の機能ブロック図
処理を示すシーケンス図
処理を示すシーケンス図
処理を示すシーケンス図
処理を示すシーケンス図
処理を示すシーケンス図
処理を示すシーケンス図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、車両に搭載される車両側システム1は、OTAマスタ2と、OTAマスタ2によるプログラムの書き換え対象となる各ECU3~6とが車載ネットワーク7を介してデータ通信可能に接続されている。各ECU3~6において書き換えられるプログラムは、プログラムが実行される上で参照されるライブラリやデータ等も含む。
【0010】
各ECU3~6は、例えば駆動系の制御を行う機能を有するECU、ADAS(Advanced Driving Assistant System)系の制御を行う機能を有するECU、マルチメディア系の制御を行う機能を有するECU等である。車載ネットワーク7は、例えばCAN(Controller Area Network)(登録商標)、FLEXRAY(登録商標)、CXPI(Clock Extension Peripheral Interface)(登録商標)、イーサネット(Ethernet)(登録商標)等である。OTAマスタ2に接続される車載ネットワーク7の本数は1本に限らず、制御系毎に複数の車載ネットワーク7が配置されていても良い。車載ネットワーク7に接続されるECUの個数は4個に限らない。
(【0011】以降は省略されています)
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