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公開番号2025067806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2024146928
出願日2024-08-28
発明の名称通信システムおよび電子制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類H04L 12/28 20060101AFI20250417BHJP(電気通信技術)
要約【課題】通信システムにおいて異常検出精度を向上させる。
【解決手段】通信システム1はスレーブECU3とマスタECU2とを備える。スレーブECU3は、電子ヒューズ15を介してバッテリ7から電力供給を受ける。マスタECU2は電子ヒューズ15の動作を制御する。マスタECU2は、スレーブECU3が消費する消費電流値を検出する。マスタECU2は、スレーブECU3の起動に関する起動情報を含むNMフレームを取得する。マスタECU2は、スレーブECU3について消費電流値に基づき特定される第1装置状態と、スレーブECU3について起動情報に基づき特定される第2装置状態とが一致しているか否かを判断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
給電経路(18,127)を導通させる導通状態と前記給電経路を遮断する遮断状態との間で切り替わるように構成された給電切替部(15,195)を介して電源(7,117)から電力供給を受ける第1制御装置(3,108)と、
前記第1制御装置との間でデータ通信可能に接続され、通信フレームを送受信可能に構成され、前記給電切替部の動作を制御するように構成された第2制御装置(2,101,104)とを備え、
前記第2制御装置は、
前記第1制御装置が消費する電流の値である消費電流値を繰り返し検出するように構成された電流検出部(S60,S260,S460)と、
前記第1制御装置の起動に関する起動情報を含む前記通信フレームである管理フレームを取得するように構成された管理フレーム取得部(12,154,192,193)と、
前記第1制御装置について前記消費電流値に基づき特定される第1装置状態と、前記第1制御装置について前記起動情報に基づき特定される第2装置状態とが一致しているか否かを判断するように構成された状態照合部(S80,S280,S480)と、
前記第1装置状態と前記第2装置状態とが一致していないと前記状態照合部が判断した場合に、前記第1制御装置または前記給電経路において異常が発生したことを示すダイアグ情報を前記第2制御装置に記憶する記憶処理と、前記ダイアグ情報を通知する通知処理との少なくとも一方を実行するように構成されたダイアグ処理実行部(S90~S110,S290~S310,S490~S510)と
を備える通信システム(1,100)。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の通信システムであって、
前記第1装置状態は、前記消費電流値に基づき、ウェイクアップ状態またはスリープ状態の何れかに特定される状態であり、
前記第2装置状態は、前記起動情報に基づき、前記ウェイクアップ状態または前記スリープ状態の何れかに特定される状態である通信システム。
【請求項3】
請求項1に記載の通信システムであって、
前記第1装置状態は、前記消費電流値に基づき、ウェイクアップ状態と、スリープ状態と、前記給電切替部が前記遮断状態となるオフ状態との何れかに特定される状態であり、
前記第2装置状態は、前記起動情報に基づき、前記ウェイクアップ状態と、前記スリープ状態と、前記オフ状態との何れかに特定される状態である通信システム。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れか1項に記載の通信システムであって、
前記給電切替部は、電子ヒューズであり、
前記電流検出部は、前記電子ヒューズに流れた電流の値を示す電流値情報を前記電子ヒューズから取得することにより、前記消費電流値を検出するように構成される通信システム。
【請求項5】
請求項1~請求項3の何れか1項に記載の通信システムであって、
前記状態照合部は、前記第2装置状態が切り替わる場合に、前記第1装置状態と前記第2装置状態とが一致しているか否かを判断するように構成される通信システム。
【請求項6】
請求項1~請求項3の何れか1項に記載の通信システムであって、
前記状態照合部は、前記第2装置状態が切り替わる場合において、前記第2装置状態に応じて予め設定された照合待機時間が経過した後に、前記第1装置状態と前記第2装置状態とが一致しているか否かを判断するように構成される通信システム。
【請求項7】
請求項1~請求項3の何れか1項に記載の通信システムであって、
当該通信システム(100)は、
前記第1制御装置をスレーブ制御装置(108)として含み、前記スレーブ制御装置との間でデータ通信可能に接続されて前記給電切替部の動作を制御するように構成されたゾーン制御装置(104)と、前記ゾーン制御装置との間でデータ通信可能に接続されたセントラル制御装置(101)とを含み、
前記セントラル制御装置または前記ゾーン制御装置が、前記電流検出部(S260,S460)、前記管理フレーム取得部(154,192,193)、前記状態照合部(S280,S480)および前記ダイアグ処理実行部(S290~S310,S490~S510)を備える通信システム。
【請求項8】
請求項7に記載の通信システムであって、
当該通信システム(100)は、前記給電切替部を第1給電切替部(195)として含み、
前記ゾーン制御装置(104)は、前記第1給電切替部と前記電源(117)との間における前記給電経路に設置されて前記導通状態と前記遮断状態との間で切り替わるように構成された第2給電切替部(173)を介して前記電源(117)から電力供給を受けるように構成され、
当該通信システム(100)は、更に、前記第2給電切替部を備える上流電源分配部(102)を含み、
前記セントラル制御装置は、
前記第2給電切替部に流れる電流の値である第2切替電流値を繰り返し検出し、前記第2切替電流値に基づいて、前記スレーブ制御装置または前記給電経路において異常が発生したことを示すダイアグ情報を前記セントラル制御装置に記憶する記憶処理と、前記ダイアグ情報を通知する通知処理との少なくとも一方を実行するように構成された第2切替ダイアグ処理実行部(S640~S710)を備える通信システム。
【請求項9】
請求項8に記載の通信システムであって、
前記ダイアグ処理実行部は、
前記ゾーン制御装置および前記スレーブ制御装置に関する前記起動情報に基づいて、異常判定値を設定し、前記第2切替電流値と前記異常判定値とを比較した比較結果に基づいて、前記記憶処理と前記通知処理との少なくとも一方を実行するように構成される通信システム。
【請求項10】
給電経路(18)を導通させる導通状態と前記給電経路を遮断する遮断状態との間で切り替わるように構成された給電切替部(15)を介して電源(7)から電力供給を受ける第1制御装置(3)と、
前記第1制御装置との間でデータ通信可能に接続され、通信フレームを送受信可能に構成され、前記給電切替部の動作を制御するように構成された第2制御装置(2)とを備える通信システム(1)の前記第2制御装置として機能する電子制御装置(2)であって、
前記第1制御装置が消費する電流の値である消費電流値を繰り返し検出するように構成された電流検出部(S60)と、
前記第1制御装置の起動に関する起動情報を含む前記通信フレームである管理フレームを取得するように構成された管理フレーム取得部(12)と、
前記第1制御装置について前記消費電流値に基づき特定される第1装置状態と、前記第1制御装置について前記起動情報に基づき特定される第2装置状態とが一致しているか否かを判断するように構成された状態照合部(S80)と、
前記第1装置状態と前記第2装置状態とが一致していないと前記状態照合部が判断した場合に、前記第1制御装置または前記給電経路において異常が発生したことを示すダイアグ情報を前記第2制御装置に記憶する記憶処理と、前記ダイアグ情報を通知する通知処理との少なくとも一方を実行するように構成されたダイアグ処理実行部(S90~S110)と
を備える電子制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の制御装置を備える通信システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の電子制御装置ごとに電子制御装置の電源のオン/オフを個別に切替える電源リレーを備え、車両の状況に基づいて特定されたシーンに対応する特定の電子制御装置について特定の電子制御装置の電源のオン/オフを切替える制御内容を決定し、決定された制御内容に基づき、電源リレーを用いて特定の電子制御装置に供給される電源のオン/オフを切り替える車載ネットワークシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-81021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者の詳細な検討の結果、複数の制御装置を備え、制御装置の電源のオン/オフを切り替えるように構成された通信システムにおいて、制御装置に異常が発生したこと、または、制御装置への給電経路に異常が発生したことを検出することができない場合があるという課題が見出された。
【0005】
本開示は、通信システムにおいて異常検出精度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、第1制御装置(3,108)と、第2制御装置(2,101,104)とを備える通信システム(1,100)である。
第1制御装置は、給電経路(18,127)を導通させる導通状態と給電経路を遮断する遮断状態との間で切り替わるように構成された給電切替部(15,195)を介して電源(7,117)から電力供給を受ける。
【0007】
第2制御装置は、第1制御装置との間でデータ通信可能に接続され、通信フレームを送受信可能に構成され、給電切替部の動作を制御するように構成される。
第2制御装置は、電流検出部(S60,S260,S460)と、管理フレーム取得部(12,154,192,193)と、状態照合部(S80,S280,S480)と、ダイアグ処理実行部(S90~S110,S290~S310,S490~S510)とを備える。
【0008】
電流検出部は、第1制御装置が消費する電流の値である消費電流値を繰り返し検出するように構成される。
管理フレーム取得部は、第1制御装置の起動に関する起動情報を含む通信フレームである管理フレームを取得するように構成される。
【0009】
状態照合部は、第1制御装置について消費電流値に基づき特定される第1装置状態と、第1制御装置について起動情報に基づき特定される第2装置状態とが一致しているか否かを判断するように構成される。
【0010】
ダイアグ処理実行部は、第1装置状態と第2装置状態とが一致していないと状態照合部が判断した場合に、第1制御装置または給電経路において異常が発生したことを示すダイアグ情報を第2制御装置に記憶する記憶処理と、ダイアグ情報を通知する通知処理との少なくとも一方を実行するように構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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