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公開番号
2025069398
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2025017856,2021116409
出願日
2025-02-05,2021-07-14
発明の名称
半導体装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類
H10D
84/80 20250101AFI20250422BHJP()
要約
【課題】スイッチングオフ損失が大きくなることを抑制しつつ、定常検出信号と異常検出信号との差電圧を大きくする。
【解決手段】メイン素子Meおよびセンス素子Seは、ドリフト層と、ベース層と、ベース層の表層部に形成されたエミッタ領域と、エミッタ領域とドリフト層との間に挟まれたベース層の表面に配置されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に配置されたゲート電極と、ドリフト層を挟んでベース層と反対側に形成された他面層21とを備えるようにする。メイン素子Meの他面層21は、第2導電型のコレクタ層21aで構成されるようにし、センス素子Seの他面層21は、ドリフト層11とベース層12との積層方向に沿って、コレクタ層21aよりも第2導電型の不純物量が少なくされた低不純物層21bを含んで構成され、センス領域Rsは、低不純物層21b側の他面側の方が、エミッタ領域側の一面側より、平面領域が大きくなるようにする。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
メイン素子(Me)が形成されたメイン領域(Rm)およびセンス素子(Se)が形成されたセンス領域(Rs)を有し、前記センス素子に流れるセンス電流に基づいて前記メイン素子に流れるメイン電流が検出される半導体装置であって、
前記メイン素子および前記センス素子は、
第1導電型のドリフト層(11)と、
前記ドリフト層上に形成された第2導電型のベース層(12)と、
前記ベース層の表層部に形成され、前記ドリフト層より高不純物濃度とされた第1導電型のエミッタ領域(16)と、
前記エミッタ領域と前記ドリフト層との間に挟まれた前記ベース層の表面に配置されたゲート絶縁膜(14)と、
前記ゲート絶縁膜上に配置されたゲート電極(15)と、
前記ドリフト層を挟んで前記ベース層と反対側に形成された他面層(21)と、
前記エミッタ領域および前記ベース層と電気的に接続される第1電極(19)と、
前記他面層と電気的に接続される第2電極(22)と、を備え、
前記メイン素子の他面層は、第2導電型のコレクタ層(21a)で構成されており、
前記センス素子の他面層は、前記ドリフト層と前記ベース層との積層方向に沿って、前記コレクタ層よりも第2導電型の不純物量が少なくされた低不純物層(21b、21c)を含んで構成されており、
前記センス領域は、前記低不純物層側の他面(10b)側の方が、前記エミッタ領域側の一面(10a)側より、平面領域が大きくされている半導体装置。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記センス素子は、前記低不純物層の構成が異なる第1センス素子(Se1)および第2センス素子(Se2)を有し、
前記第1センス素子および前記第2センス素子は、前記メイン素子に対して並列に接続されている請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記メイン領域は、前記コレクタ層を有するIGBT素子が形成されたIGBT領域(1a)と、前記他面層としての第1導電型のカソード層(21d)を有するFWD素子が形成されたFWD領域(1b)とを有し、
前記低不純物層は、第1導電型の逆導電型層(21b)を含んで構成され、
前記逆導電型層は、前記カソード層と同じ厚さとされると共に同じ不純物濃度とされている請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記低不純物層は、前記コレクタ層よりも不純物濃度のピーク濃度が低くされた第2導電型の低不純物濃度層(21c)を含んで構成されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、メイン素子が形成されたメイン領域およびセンス素子が形成されたセンス領域を有する半導体装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、メイン素子が形成されたメイン領域およびセンス素子が形成されたセンス領域を有する半導体装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、この半導体装置では、メイン素子およびセンス素子として、同じIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistorの略)素子が形成されている。また、メイン素子およびセンス素子(すなわち、メイン領域およびセンス領域)は、所定の面積比となるように形成されている。
【0003】
このような半導体装置は、センス素子に検出抵抗が直列に接続され、検出抵抗の両端電圧を検出信号としてメイン素子に流れるメイン電流が形成される。すなわち、まず、センス素子に流れるセンス電流が検出信号に基づいて導出される。また、メイン素子に流れる電流およびセンス素子に流れる電流は、メイン素子とセンス素子の面積比に依存する。このため、メイン素子に流れるメイン電流は、センス素子に流れるセンス電流、およびメイン素子とセンス素子との面積比によって導出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-101737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のような半導体装置では、検出信号に基づいて半導体装置が定常状態(すなわち、正常状態)であるか異常状態であるかの状態判定も行われる。このため、上記のような半導体装置では、定常状態での定常検出信号と、異常状態での異常検出信号との差電圧が大きくなるようにして誤判定されることを抑制できるようにすることが好ましい。
【0006】
この場合、例えば、差電圧を大きくするために飽和電流を大きくして異常検出信号が大きくなるようにする構造が考えられ、IGBT素子におけるコレクタ層の不純物濃度を高くすることが考えられる。しかしながら、このような構成では、スイッチングオフ損失が大きくなる可能性がある。
【0007】
本発明は上記点に鑑み、スイッチングオフ損失が大きくなることを抑制しつつ、定常検出信号と異常検出信号との差電圧を大きくできる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための請求項1では、メイン素子(Me)が形成されたメイン領域(Rm)およびセンス素子(Se)が形成されたセンス領域(Rs)を有し、センス素子に流れるセンス電流に基づいてメイン素子に流れるメイン電流が検出される半導体装置であって、メイン素子およびセンス素子は、第1導電型のドリフト層(11)と、ドリフト層上に形成された第2導電型のベース層(12)と、ベース層の表層部に形成され、ドリフト層より高不純物濃度とされた第1導電型のエミッタ領域(16)と、エミッタ領域とドリフト層との間に挟まれたベース層の表面に配置されたゲート絶縁膜(14)と、ゲート絶縁膜上に配置されたゲート電極(15)と、ドリフト層を挟んでベース層と反対側に形成された他面層(21)と、エミッタ領域およびベース層と電気的に接続される第1電極(19)と、他面層と電気的に接続される第2電極(22)と、を備え、メイン素子の他面層は、第2導電型のコレクタ層(21a)で構成されており、センス素子の他面層は、ドリフト層とベース層との積層方向に沿って、コレクタ層よりも第2導電型の不純物量が少なくされた低不純物層(21b、21c)を含んで構成されており、センス領域は、低不純物層側の他面(10b)側の方が、エミッタ領域側の一面(10a)側より、平面領域が大きくされている。
【0009】
これによれば、センス素子は、低不純物層を含んで構成されており、他面層側からのキャリア(例えば、正孔)の注入が抑制される。このため、定常状態でセンス素子に流れるセンス電流を小さくでき、定常検出信号を小さくできる。したがって、定常検出信号と異常検出信号との差電圧を十分に大きくできる。また、この半導体装置では、コレクタ層の不純物濃度を必要以上に高くする必要がないため、スイッチングオフ損失が大きくなることも抑制できる。
【0010】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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