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公開番号2025029824
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023134675
出願日2023-08-22
発明の名称電子制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類G06F 12/00 20060101AFI20250228BHJP(計算;計数)
要約【課題】装置の大型化やコスト高を回避しつつ、不揮発性記憶部の使用可能期間を適切に延長すると共に、書き込みデータを不揮発性記憶部に適切に書き込むことが可能な電子制御装置を提供する。
【解決手段】電子制御装置1は、装置全体の動作を制御するマイコン2を備える。マイコンは、書き込みデータが書き込まれる不揮発性記憶部3と、バッファ4と、書き込み判定部5とを備える。書き込み判定部は、電源オンから電源オフまでの期間中の書き込みデータを不揮発性記憶部に書き込み可能な回数の最大値を示す最大書き込み可能回数を設定し、電源オンから電源オフまでの期間中の過去に書き込みデータが不揮発性記憶部に書き込まれた回数を示す過去の書き込み回数と、最大書き込み可能回数とに基づいて書き込みデータの書き込み可否を判定し、書き込みデータの書き込み可を特定した場合に、書き込みデータを不揮発性記憶部に書き込む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
書き込みデータが書き込まれる不揮発性記憶部(3,13)と、
電源オンから電源オフまでの期間中の前記書き込みデータを前記不揮発性記憶部に書き込み可能な回数の最大値を示す最大書き込み可能回数を設定し、前記電源オンから電源オフまでの期間中の過去に前記書き込みデータが前記不揮発性記憶部に書き込まれた回数を示す過去の書き込み回数と、前記電源オンから電源オフまでの期間中の最大書き込み可能回数とに基づいて前記書き込みデータの書き込み可否を判定し、前記書き込みデータの書き込み可を特定した場合に、前記書き込みデータを前記不揮発性記憶部に書き込む書き込み判定部(5,15)と、を備える電子制御装置。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記書き込み判定部は、前記電源オンから電源オフまでの期間中の過去の書き込み回数に紐づく書き込み制御情報を参照し、前記書き込みデータの書き込み可否を判定する請求項1に記載した電子制御装置。
【請求項3】
前記不揮発性記憶部は、前記書き込みデータが書き込まれる複数のブロックを有し、
前記書き込み判定部は、前記書き込みデータの書き込み可否をブロック単位で判定する請求項1に記載した電子制御装置。
【請求項4】
前記書き込み判定部は、前記電源オンから電源オフまでの期間の起動時間に応じて複数の書き込み制御情報を保持し、前記複数の書き込み制御情報のうち前記電源オンから電源オフまでの期間の起動時間に紐づく書き込み制御情報を参照する請求項1に記載した電子制御装置。
【請求項5】
前記書き込み判定部は、運転学習データの内容に応じて複数の書き込み制御情報を保持し、前記複数の書き込み制御情報のうち運転学習データの内容に紐づく書き込み制御情報を参照する請求項1に記載した電子制御装置。
【請求項6】
前記書き込み判定部は、前記電源オンから電源オフまでの期間中の最大書き込み可能回数を変更する請求項1に記載した電子制御装置。
【請求項7】
前記書き込み判定部は、前記電源オンから電源オフまでの期間中の最大書き込み可能回数から前記電源オンから電源オフまでの期間中の過去の書き込み回数を差し引いた回数を示す余り書き込み可能回数を、次回の前記電源オンから電源オフまでの期間の前記電源オンから電源オフまでの期間中の最大書き込み可能回数に加算することで、前記電源オンから電源オフまでの期間中の最大書き込み可能回数を変更する請求項6に記載した電子制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子制御装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば車両に搭載される電子制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)と称する)は、電源オンから電源オフまでの期間中に様々な書き込みデータを不揮発性メモリに書き込むように構成されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-154674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
不揮発性メモリとして、例えばデータフラッシュやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等が採用されるが、書き込みデータの書き込み可能回数に制限がある。そのため、車両の使用期間によっては十分な書き込み回数を保証することができない。又、不揮発性メモリがマイコン内に実装されることから、書き込みデータの書き込み回数が書き込み可能回数を超えたとしても不揮発性メモリだけを簡単に交換することができず、ECU自体の継続使用が不可能になってしまう。不揮発性メモリの使用可能期間を延長すべく書き込みデータの書き込み可能回数を稼ぐために書き込みデータの記憶領域を複数面で持たせる方法が考えられる。しかしながら、そのためには不揮発性メモリの容量や実装数を増大する必要があり、装置の大型化やコスト高を招くことがある。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の大型化やコスト高を回避しつつ、不揮発性記憶部の使用可能期間を適切に延長すると共に、書き込みデータを不揮発性記憶部に適切に書き込むことができる電子制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載した発明によれば、不揮発性記憶部(3,13)は、書き込みデータが書き込まれる。書き込み判定部(5,15)は、電源オンから電源オフまでの期間中の前記書き込みデータを前記不揮発性記憶部に書き込み可能な回数の最大値を示す最大書き込み可能回数を設定し、前記電源オンから電源オフまでの期間中の過去に前記書き込みデータが前記不揮発性記憶部に書き込まれた回数を示す過去の書き込み回数と、前記電源オンから電源オフまでの期間中の最大書き込み可能回数とに基づいて前記書き込みデータの書き込み可否を判定し、前記書き込みデータの書き込み可を特定した場合に、前記書き込みデータを前記不揮発性記憶部に書き込む。尚、電源オンから電源オフまでの期間をトリップと称する場合がある。
【0007】
電源オンから電源オフまでの期間中の過去の書き込み回数と最大書き込み可能回数とに基づいて書き込みデータの書き込み可否を判定し、書き込みデータの書き込み可を特定すると、書き込みデータを不揮発性記憶部に書き込むようにした。過去の書き込み回数と最大書き込み可能回数とに基づいて電源オンから電源オフまでの期間中の書き込みデータの書き込み頻度を動的に変更することで、書き込みデータの書き込み可能回数を稼ぐために書き込みデータの記憶領域を複数面で持たせる必要なく、書き込みデータを書き込み可能な期間を延長することができる。これにより、装置の大型化やコスト高を回避しつつ、不揮発性記憶部の使用可能期間を適切に延長すると共に、書き込みデータを不揮発性記憶部に適切に書き込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態の全体構成を示す機能ブロック図
書き込み制御情報を示す図
書き込み制御情報による紐づけを示す図
フローチャート
フローチャート
第2実施形態の書き込み制御情報を示す図
書き込み制御情報Aによる紐づけを示す図
書き込み制御情報Bによる紐づけを示す図
フローチャート
第3実施形態の書き込み制御情報を示す図
フローチャート
第4実施形態の全体構成を示す機能ブロック図
1トリップ中の最大書き込み可能回数を変更する態様を説明する図
書き込み制御情報を示す図
余り書き込み可能回数を次回のトリップに繰り越す態様を説明する図
フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を例えば車両に搭載されるHV(Hybrid Vehicle)-ECUに適用した複数の実施形態について図面を参照して説明する。尚、後続する実施形態において、先行する実施形態と同一内容について説明を省略することがある。HV-ECUは、ハイブリッドシステムにおける総合的制御として、例えばモータとエンジンの駆動力協調制御、高圧バッテリ制御、回生ブレーキ制御等を行う装置である。実施形態ではHV-ECUに適用した構成を例示するが、他の用途のECUに適用することもできる。
【0010】
(第1実施形態)
第1実施形態について図1から図5を参照して説明する。図1に示すように、HV-ECU(以下、ECUと称する)1は、装置全体の動作を制御するマイコン2を備える。マイコン2は、書き込み要求及びデータを提供する制御アプリ1~3を実行可能であり、不揮発性メモリ3(不揮発性記憶部に相当する)と、バッファ4と、書き込み判定部5とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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