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公開番号2025098324
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214380
出願日2023-12-20
発明の名称電子消去具
出願人株式会社ワコム
代理人個人,個人
主分類G06F 3/03 20060101AFI20250625BHJP(計算;計数)
要約【課題】 タブレットPCなどの電子機器に対して入力するようにした筆跡情報等を、使用者の意図に合致して消去できるようにする。
【解決手段】 電子ペンユニット3と、筐体1と、角部材2とを備えて構成される。筐体1は、略直方体形状のものであり、角部材2は、筐体と一体をなす部材であるが、筐体から分離可能であり、筐体1の底面1BSの一部を構成する三角形状の側面2S1を有する四角錐形状のものである。角部材2の頂点2TPから角部材2の底面に下した垂線に一致する中心軸部分に、電子ペンユニット3の芯体31が挿通し、この電子ペンユニット3が、筐体1内に斜めに配置されて、角部材2が中心軸方向に摺動移動が可能にされる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
芯体と、前記芯体にかかる圧力を検出する圧力検出部とを備え、前記圧力検出部で検出された圧力情報を含む消去用信号を送出する電子ペンユニットと、
略直方体形状の筐体と、
前記筐体と一体をなす部材であって、前記筐体から分離可能であり、前記筐体の底面の一部を構成する三角形状の側面を有する四角錐形状の角部材と、
前記角部材の頂点から当該角部材の底面に下した垂線に一致する中心軸の部分に、前記電子ペンユニットの前記芯体が挿通し、前記電子ペンユニットが、前記筐体内に斜めに配置されて、前記角部材が前記中心軸の方向に摺動移動が可能にされる
ことを特徴とする電子消去具。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記角部材の前記底面と、前記角部材の前記底面と対向する前記筐体の面とに、前記角部材の回転を規制する規制部が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の電子消去具。
【請求項3】
前記筐体は、長手方向の長さと、短手方向の長さと、奥行方向の長さとのうち、前記奥行方向の長さが、前記長手方向の長さと前記短手方向の長さよりも短い
ことを特徴とする請求項1に記載の電子消去具。
【請求項4】
前記芯体は導電性を有するものであり、前記電子ペンユニットは、前記消去用信号を発生させ前記芯体に供給する発信回路と、前記発信回路に駆動電源を供給する電源回路とを備えた静電容量方式のものである
ことを特徴とする請求項1に記載の電子消去具。
【請求項5】
前記電源部は、外部から電源の供給を受けて充電する2次電源素子を含んで構成される
ことを特徴とする請求項4に記載の電子消去具。
【請求項6】
前記電源部は、ボタン電池を含んで構成される
ことを特徴とする請求項4に記載の電子消去具。
【請求項7】
前記角部材の前記底面部と前記角部材の前記底面と対向する前記筐体の面との間には空隙が設けられており、
前記芯体の周囲には、所定の信号の供給を受ける周辺電極が配置され、前記周辺電極の一部が前記空隙から表出する
ことを特徴とする請求項4に記載の電子消去具。
【請求項8】
略直方体形状の前記筐体は、長手方向の辺と、短手方向の辺と、奥行方向の辺とで、その外縁が構成され、
前記電子ペンユニットは、前記長手方向の辺と前記短手方向の辺とがなす角を、前記芯体が2等分するように、前記筐体内に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の電子消去具。
【請求項9】
前記角部材の側面は、樹脂コーティングがなされる
ことを特徴とする請求項1に記載の電子消去具。
【請求項10】
前記角部材は、交換可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の電子消去具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、タブレットPC(Personal Computer)などに対して、電子ペンを用いて書き込むようにした筆跡情報を、文房具の消しゴムと同様の使用態様で消去できるようにする電子消去具に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
LCD(Liquid Crystal Display)などの薄型の表示装置と位置検出装置(位置検出センサと位置検出回路とからなる装置)とを備えたタブレットPCやスマートフォンなどの電子機器が広く利用されるようになってきている。このような電子機器に対しては、いわゆる電子ペンを用いることによって、文字、図形、記号などを、使用者による筆跡情報として入力することができる。筆跡情報の入力に際しては、電子ペンの指示位置に応じた表示装置の表示画面上の位置に筆跡情報に応じた筆跡画像が表示されるので、使用者は用紙に鉛筆で記録する場合と同様にして電子機器に筆跡情報を入力できる。
【0003】
電子機器に対して電子ペンを用いて入力した筆跡情報を修正したい場合には、筆跡情報の入力時とは異なる信号を送出するイレーサ(消しゴム)機能を用いて、筆跡情報を消去する。イレーサ機能は、後に記す特許文献1に開示されているように、電子ペンの後端部に設けられる。すなわち、後端部に消しゴムが付いた鉛筆の場合と同様に、電子ペンの一方の端部が筆記機能となり、他方の端部がイレーサ機能となるイレーサ機能付き電子ペンが利用される。そして、使用者は、表示装置の表示画面に表示された筆跡画像を確認しながら、消去したい部分にイレーサ機能が設けられている電子ペンの後端部を近づけて、修正したい部分の筆跡情報を消去する。
【0004】
しかし、後端に消しゴムが付いた鉛筆を使用している場合であっても、用紙に書いた筆跡を消す場合には、当該鉛筆の後端に設けられた消しゴムが使用されることは少なく、独立型の消しゴムが利用されることが多い。その理由の1つは、独立型の消しゴムの方が使い慣れており、鉛筆の後端に設けられた消しゴムを使用するよりも、使用者が思った通りに綺麗に筆跡を消去できるためであると考えられる。このため、電子ペンにより電子機器に入力した筆跡情報を消去する場合にも、後に記す特許文献2に開示されているように、筆跡情報の消去機能だけを備えた独立型の電子消去具も実現されている。
【0005】
しかしながら、特許文献2に開示されているような筆跡情報の消去機能だけを備えた独立型の電子消去具の場合には、特許文献2にも開示されているように、信号を放射する側の端面全面が指示位置となる。このため、従来の独立型の電子消去具の場合には、ごく狭い範囲の筆跡情報の消去がし難い。そこで、この出願の出願人は、後に記す特許文献3に開示されているように、底面と側面とで構成される角部を位置検出センサ上に接触させて、細かい範囲の筆跡情報の消去を容易に行うことができる、チョーク型や直方体型の電子消去具を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平8-069350号公報
特開平2-155020号公報
国際公開第2020/095710号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年においては、タブレットPCなどの電子機器が、小学校や中学校といった教育現場において、児童、生徒によって利用されることも多くなってきている。このため、用紙に鉛筆で筆跡を残すように、電子機器に電子ペンで筆跡情報を入力できるだけでなく、用紙に書いた筆跡を消しゴムで消すように、電子機器に入力した筆跡情報を使用者の意図する通りに消去ができるようにすることが望まれている。このため、既存の文具の消しゴムと同様の態様で使用できる、上述の特許文献3に開示されているチョーク型や直方体型の電子消去具を利用することが考えられる。
【0008】
しかし、既存の文具の消しゴムの場合、力の入れ加減で消去エリアの大きさを変えたり、また、薄く消す、完全に消すといった消去態様を変えたりできる。このため、電子消去具においても、消去時に電子消去具に加えられる押圧力をより適切に検出し、検出した押圧力に応じて筆跡情報の消去処理を実現するようにしたい。また、電子消去具の底面と側面で構成される角部を用いて筆跡情報の消去を行う場合には、操作面の接触する角部の面積が小さいために、当該角部が摩耗してしまい、常に同じ感覚で消去処理を行うことができなくなる可能性がある。
【0009】
以上のことに鑑み、この発明は、文房具の消しゴムを使用する場合と同様にして、タブレットPCなどの電子機器に対して入力するようにした筆跡情報等を、使用者の意図に合致して消去できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、
芯体と、前記芯体にかかる圧力を検出する圧力検出部とを備え、前記圧力検出部で検出された圧力情報を含む消去用信号を送出する電子ペンユニットと、
略直方体形状の筐体と、
前記筐体と一体をなす部材であって、前記筐体から分離可能であり、前記筐体の底面の一部を構成する三角形状の側面を有する四角錐形状の角部材と、
前記角部材の頂点から当該角部材の底面に下した垂線に一致する中心軸部分に、前記電子ペンユニットの前記芯体が挿通し、前記電子ペンユニットが、前記筐体内に斜めに配置されて、前記角部材が前記中心軸方向に摺動移動が可能にされる
ことを特徴とする電子消去具を提供することを目的とする。
(【0011】以降は省略されています)

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