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公開番号
2025089381
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2025045695,2024174806
出願日
2025-03-19,2024-10-04
発明の名称
集積回路及びセンサコントローラ
出願人
株式会社ワコム
代理人
弁理士法人そらおと
主分類
G06F
3/041 20060101AFI20250605BHJP(計算;計数)
要約
【課題】ペン信号のSNRを向上する。
【解決手段】本発明による集積回路は、EMRセンサに接続される集積回路であって、EMRセンサの受信側コイルは複数の第1のループコイルによって構成され、それぞれ第1の入力端子及び第2の入力端子を有する複数の差動増幅器と、複数の第1のループコイルそれぞれの一端を、対応する差動増幅器の第1の入力端子に接続する第1の配線と、複数の第1のループコイルそれぞれの他端を、対応する差動増幅器の第2の入力端子に接続する第2の配線と、所定の電源電位が供給される電源配線と第1の配線との間に設けられた第1のスイッチ素子と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
EMRセンサに接続される集積回路であって、
前記EMRセンサの受信側コイルは複数の第1のループコイルによって構成され、
それぞれ第1の入力端子及び第2の入力端子を有する複数の差動増幅器と、
前記複数の第1のループコイルそれぞれの一端を、対応する前記差動増幅器の前記第1の入力端子に接続する第1の配線と、
前記複数の第1のループコイルそれぞれの他端を、対応する前記差動増幅器の前記第2の入力端子に接続する第2の配線と、
所定の電源電位が供給される電源配線と前記第1の配線との間に設けられた第1のスイッチ素子と、
を含む集積回路。
続きを表示(約 3,600 文字)
【請求項2】
前記電源配線と前記第2の配線との間に設けられた第2のスイッチ素子、
をさらに含む請求項1に記載の集積回路。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の集積回路を介して前記EMRセンサに接続されるセンサコントローラであって、
前記複数の第1のループコイルは、それぞれ第1の方向に延在し、前記第1の方向と交差する第2の方向に並べて配置され、
前記EMRセンサの送信側コイルは、それぞれ第2の方向に延在し、前記第1の方向に並べて配置された複数の第2のループコイルによって構成され、
前記集積回路は、前記複数の第1のループコイルのうち前記第2の方向の一端側から2n-1番目(nは自然数)の前記第1のループコイルの一端及び他端を、対応する前記差動増幅器の前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子に接続する一方、2n番目の前記第1のループコイルの一端及び他端を、対応する前記差動増幅器の前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子から切り離す第1の状態と、前記複数の第1のループコイルのうち前記第2の方向の一端側から2n番目の前記第1のループコイルの一端及び他端を、対応する前記差動増幅器の前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子に接続する一方、2n-1番目の前記第1のループコイルの一端及び他端を、対応する前記差動増幅器の前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子から切り離す第2の状態とを切り替え可能に構成されたスイッチ回路、をさらに有し、
前記複数の第2のループコイルのそれぞれに順次電流を流すことによって前記EMRセンサから交番磁界を送出し、
前記複数の第2のループコイルのうち前記第1の方向の一端側から2m-1番目(mは自然数)の前記第2のループコイルに前記電流を流すときには前記スイッチ回路を前記第1の状態とし、前記複数のループコイルのうち前記第1の方向の一端側から2m番目の前記ループコイルに前記電流を流すときには前記スイッチ回路を前記第2の状態とすることにより、前記複数の差動増幅器のそれぞれから出力されるペン信号を受信する、
センサコントローラ。
【請求項4】
前記複数の第2のループコイルのうち前記第1の方向の一端側から2m-1番目の前記第2のループコイルに前記電流を流すときには前記スイッチ回路を前記第1の状態とし、前記複数のループコイルのうち前記第1の方向の一端側から2m番目の前記ループコイルに前記電流を流すときには前記スイッチ回路を前記第2の状態とすることにより、前記複数の差動増幅器のそれぞれから出力されるペン信号を受信する第1の受信モードと、
前記複数の第2のループコイルのうち前記第1の方向の一端側から2m-1番目の前記第2のループコイルに前記電流を流すときには前記スイッチ回路を前記第2の状態とし、前記複数のループコイルのうち前記第1の方向の一端側から2m番目の前記ループコイルに前記電流を流すときには前記スイッチ回路を前記第1の状態とすることにより、前記複数の差動増幅器のそれぞれから出力されるペン信号を受信する第2の受信モードと、
を交互に実行するよう構成された、
請求項3に記載のセンサコントローラ。
【請求項5】
EMRセンサに接続される集積回路であって、
前記EMRセンサの受信側コイルは、それぞれ第1の方向に延在する複数の櫛歯部をそれぞれの一端で前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する基部に接続してなる構成を有する櫛形コイルであり、
それぞれ第1の入力端子及び第2の入力端子を有する複数の差動増幅器と、
前記複数の櫛歯部のうち前記第2の方向の一端側から2n-1番目(nは自然数)の前記櫛歯部の他端と2n番目の前記櫛歯部の他端とのそれぞれを同一の前記差動増幅器の前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子に接続する第1の状態と、前記複数の櫛歯部のうち前記第2の方向の一端側から2n番目の前記櫛歯部の他端と2n+1番目の前記櫛歯部の他端とのそれぞれを同一の前記差動増幅器の前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子に接続する第2の状態とを切り替え可能に構成されたスイッチ回路と、
を含む集積回路。
【請求項6】
請求項5に記載の集積回路を介して前記EMRセンサに接続されるセンサコントローラであって、
前記EMRセンサの送信側コイルは、それぞれ前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に並べて配置された複数のループコイルによって構成され、
前記複数のループコイルのそれぞれに順次電流を流すことによって前記EMRセンサから交番磁界を送出し、
前記複数のループコイルのうち前記第1の方向の一端側から2m-1番目(mは自然数)の前記ループコイルに前記電流を流すときには前記スイッチ回路を前記第1の状態とし、前記複数のループコイルのうち前記第1の方向の一端側から2m番目の前記ループコイルに前記電流を流すときには前記スイッチ回路を前記第2の状態とすることにより、前記複数の差動増幅器のそれぞれから出力されるペン信号を受信する、
センサコントローラ。
【請求項7】
前記複数のループコイルのうち前記第1の方向の一端側から2m-1番目の前記ループコイルに前記電流を流すときには前記スイッチ回路を前記第1の状態とし、前記複数のループコイルのうち前記第1の方向の一端側から2m番目の前記ループコイルに前記電流を流すときには前記スイッチ回路を前記第2の状態とすることにより、前記複数の差動増幅器のそれぞれから出力されるペン信号を受信する第1の受信モードと、
前記複数のループコイルのうち前記第1の方向の一端側から2m-1番目の前記ループコイルに前記電流を流すときには前記スイッチ回路を前記第2の状態とし、前記複数のループコイルのうち前記第1の方向の一端側から2m番目の前記ループコイルに前記電流を流すときには前記スイッチ回路を前記第1の状態とすることにより、前記複数の差動増幅器のそれぞれから出力されるペン信号を受信する第2の受信モードと、
を交互に実行するよう構成された、
請求項6に記載のセンサコントローラ。
【請求項8】
EMRセンサに接続される集積回路であって、
前記EMRセンサの受信側コイルは、それぞれ第1の方向に延在し、前記第1の方向と交差する第2の方向に並べて配置された複数の線状電極によって構成され、
それぞれ第1の入力端子及び第2の入力端子を有する複数の差動増幅器と、
前記複数の線状電極のうち前記第2の方向の一端側から2n-k番目(kは奇数の自然数、nはk/2より大きい自然数)の前記線状電極の端部と2n番目の前記線状電極の端部とのそれぞれを同一の前記差動増幅器の前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子に接続する配線と、
を含む集積回路。
【請求項9】
前記複数の線状電極のうち前記第2の方向の一端側から2n-k番目の前記線状電極の端部と2n番目の前記線状電極の端部とのそれぞれを同一の前記差動増幅器の前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子に接続する第1の状態と、前記複数の線状電極のうち前記第2の方向の一端側から2n番目の前記線状電極の端部と2n+k番目の前記線状電極の端部とのそれぞれを同一の前記差動増幅器の前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子に接続する第2の状態とを切り替え可能に構成されたスイッチ回路、
をさらに含む請求項8に記載の集積回路。
【請求項10】
請求項9に記載の集積回路を介して前記EMRセンサに接続されるセンサコントローラであって、
前記EMRセンサの送信側コイルは、それぞれ前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に並べて配置された複数のループコイルによって構成され、
前記複数のループコイルのそれぞれに順次電流を流すことによって前記EMRセンサから交番磁界を送出し、
前記複数のループコイルのうち前記第1の方向の一端側から2m-1番目(mは自然数)の前記ループコイルに前記電流を流すときには前記スイッチ回路を前記第1の状態とし、前記複数のループコイルのうち前記第1の方向の一端側から2m番目の前記ループコイルに前記電流を流すときには前記スイッチ回路を前記第2の状態とすることにより、前記複数の差動増幅器のそれぞれから出力されるペン信号を受信する、
センサコントローラ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は集積回路及びセンサコントローラに関し、特に、EMRセンサとともに用いる集積回路及びセンサコントローラに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
タブレット端末などのパネル面内における電磁誘導ペンの位置を検出するための方式の1つとして、電磁誘導方式(EMR方式)が知られている。EMR方式による位置検出装置は、パネル面内に配置されたペン検出用のセンサ(以下「EMRセンサ」という)と、EMRセンサに接続されたセンサコントローラとを有している。EMRセンサは、y方向に並べて配置された複数のTxコイルからなる送信側コイルと、x方向に並べて配置された複数のRxコイルからなる受信側コイルとを含んで構成される。センサコントローラは、複数のTxコイルから順次交番磁界を送出し、その都度、各Rxコイルにて電磁誘導ペンが送信した反射信号(以下「ペン信号」という)を受信することにより、電磁誘導ペンの位置(以下「ペン位置」という)を検出するとともに、電磁誘導ペンが送信したデータ(以下「ペンデータ」という)を受信する。特許文献1~3には、EMRセンサの一例が開示されている。
【0003】
特許文献2には、ループコイルをRxコイルとして用いるEMRセンサの一例が開示されている。特許文献2のRxコイルの両端は、ペン信号を出力する差動増幅器の2つの入力端子に接続される。特許文献3には、Rxコイルに代えて直線状の電極(以下「線状電極」という)を用いるEMRセンサの一例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6698386号
特開2018-185559号公報
特開2022-117491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、EMRセンサの受信側コイルを構成する各Rxコイルとセンサコントローラの接続方式には、いくつかの方式がある。具体的には、Rxコイルの両端をセンサコントローラに接続する差動方式、Rxコイルの一端をセンサコントローラに接続し、他端を接地するシングルエンド方式、複数のRxコイルをセンサコントローラに対して直列に接続する束ね入力方式などである。それぞれにメリットがあるが、従来の位置検出装置だといずれか1つに限定されてしまう。そこで、各Rxコイルとセンサコントローラの接続方式を切り替えられるようにすることが求められていた。
【0006】
したがって、本発明の目的の一つは、EMRセンサの受信側コイルとセンサコントローラの接続方式を切り替えることのできる集積回路を提供することにある。
【0007】
また、本願の発明者は、EMRセンサの受信側コイルとして、上述した複数のRxコイルに代え、x方向に延在する一本の配線(以下「基部」という)に対してy方向に延在する多数の配線(以下「櫛歯部」という)を接続してなる構成のコイル(以下「櫛形コイル」という)を用いることを検討している。各櫛歯部の一端は基部に接続され、他端はセンサコントローラに接続される。本願の発明者の研究によれば、センサコントローラは、隣接する2本の櫛歯部の他端をRxコイルの両端と看做してペン信号を受信することにより、実際には2本の櫛歯部のそれぞれが基部を介して他の櫛歯部と繋がっているにも関わらず、あたかも2本の櫛歯部と、基部のうちそれらを繋ぐ部分とによりRxコイルが形成されているのと同じように、ペン信号を受信することができる。したがって、櫛形コイルを用いることによっても、複数のRxコイルを用いる場合と同様に、ペン位置を検出することは可能である。
【0008】
しかしながら一方で、櫛形コイルには、ペン位置の検出精度が粗くなってしまうという問題がある。櫛形コイルの構成は、隣接する2本の櫛歯部によって構成される仮想的なループコイルがx方向に間隔を空けて配置されていることに等しいためである。
【0009】
したがって、本発明の目的の他の一つは、EMRセンサの受信側コイルとして櫛形コイルを用いる場合のペン位置の検出精度を高めることのできる集積回路を提供することにある。
【0010】
また、Txコイルから交番磁界が送出されている間、Rxコイルにはこの交番磁界が現れることになるので、センサコントローラは、Txコイルからの交番磁界の送出を停止した後、Rxコイルにおいてペン信号の受信を行う。しかしながら、Rxコイルの時定数の影響により、Txコイルからの交番磁界の送出が停止した後にもその影響がRxコイルに残り、ペン信号のSNR(Signal to Noise Ratio)を悪化させてしまっていた。
(【0011】以降は省略されています)
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