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公開番号2025084876
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025030937,2022542605
出願日2025-02-28,2021-07-13
発明の名称電子機器
出願人株式会社ワコム
代理人個人,個人
主分類G06F 3/041 20060101AFI20250527BHJP(計算;計数)
要約【課題】 補強板を用いて適切な強度を付与しつつ、搭載された電磁誘導方式の位置検出センサを通じて適切に指示位置の検出を行うことが可能な電子機器を提供する。
【解決手段】表示素子21と、表示素子21の裏面側に配設される電磁誘導方式の位置検出センサ23との間には、補強板22が配置される。補強板22は、表示素子21の表示画面の全面に対応するスリット部を有し、このスリット部には、表示画面の縦方向に延伸された第1のタイプのスリットと、横方向に延伸された第2のタイプのスリットとが、開口面積がほぼ同じになるよう一様に設けられる。これにより、補強板のスリット部の全面に渡って一様に剛性が維持されると共に、スリット部の全面に渡って、通過(透過)する信号量が一様なるようにされる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
表示素子と、
前記表示素子の背面側に配置された電磁誘導方式の第1の位置検出センサであって、動作時に前記表示素子の表示画面上で指し示された位置を検出する第1の位置検出センサと、
前記表示素子と前記第1の位置検出センサとの間に介在し、表示画面の全面に対応するスリット部を有する補強板と、
を備え、
前記スリット部は、第1のタイプのスリットと第2のタイプのスリットとを有し、前記第1のタイプのスリットの各々は表示画面の垂直方向に延び、前記第2のタイプのスリットの各々は表示画面の水平方向に延び、前記第1のタイプおよび前記第2のタイプのスリットは、実質的に同一の開口寸法を有する態様で均一に設けられている、
ことを特徴とする電子機器。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記補強板の外縁には、スリットの設けられていないフレーム部が設けられる
ことを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記補強板の外縁には、スリットの設けられていないフレーム部が設けられ、
前記フレーム部は、前記表示素子の前記表示画面と重ならない
ことを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記表示素子の前記表示画面と、前記第1の位置検出センサの位置検出エリアと、前記補強板の前記スリットが設けられた部分であるスリットエリアとは、形状と面積とがほぼ同一のものであり、それぞれが重なり合うように積層される
ことを特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記補強板は、非磁性材料で形成されている
ことを特徴とする電子機器。
【請求項6】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記補強板は、ステンレス鋼により形成される
ことを特徴とする電子機器。
【請求項7】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記補強板は、JIS鋼種番号がSUS316のステンレス鋼材により形成される
ことを特徴とする電子機器。
【請求項8】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記表示素子と前記第1の位置検出センサとは、折り曲げ可能なものであり、
前記補強板は、前記表示素子と前記第1の位置検出センサとが折り曲げられる位置に、折り曲げ可能な態様のスリットが設けられた折り曲げ部を備え、折り畳み可能に構成された
ことを特徴とする電子機器。
【請求項9】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記表示素子と前記第1の位置検出センサとは、折り曲げ可能なものであり、
前記補強板は、前記表示素子と前記第1の位置検出センサとが折り曲げられる位置に、折り曲げる場合の軸に沿って、棒状のI型のスリットが設けられた折り曲げ部を備え、折り畳み可能に構成された
ことを特徴とする電子機器。
【請求項10】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記補強板の前記スリットは、棒状のI型と、横棒と縦棒とからなるT型と、横棒2本とこれを連結する斜めの棒とからなるZ型と、縦棒2本とこれらを連結する横棒とからなるH型とのうちのいずれかの形状のスリットが設けられる
ことを特徴とする電子機器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、スマートホンなどと呼ばれる高機能携帯電話端末やタブレットPC(Personal Computer)などのように、表示装置と位置検出センサとが搭載されて構成される電子機器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス型ディスプレイや電子ペーパー型ディスプレイなど、柔軟性を有するいわゆるフレキシブル表示素子が、高機能電話端末、タブレットPC、電子ブックリーダーといった種々の電子機器で用いられるようになってきている。フレキシブル表示素子は、紙のように柔軟性があり、折り曲げることが可能であることから、フォルダブル端末などと呼ばれる折り畳み式携帯端末の表示素子として用いられることが考えられる。
【0003】
折り畳み式携帯端末の場合、折り畳むことができなくなるため、表示素子の表示画面上には強化ガラスなどの硬質の保護部材を配置することができない。この場合、当該携帯端末の全体的な強度が足りなくなり、例えば、表示画面上に加えられる衝撃等により、故障したり破損したりするといった問題を生じさせる可能性がある。このような問題を解決するため、フレキシブル表示素子の裏面側に、折り曲げが可能なように金属などにより形成された補強板を配置することが考えられる。
【0004】
折り畳み式携帯端末には、電磁誘導方式の位置検出センサや静電容量方式の位置検出センサを搭載することが考えられる。こまかな図形などの描画入力を行う場合には、電磁誘導方式の位置検出センサを搭載し、電磁誘導方式の位置指示器(電子ペン)で描画入力を行えるようにしておくことが望ましい。しかし、電磁誘導方式の位置検出センサは非透明であるため、これを用いた折り畳み式端末の場合には、フレキシブル表示素子の裏面側に電磁誘導方式の位置検出センサを配置することになる。
【0005】
この場合に、フレキシブル表示素子と電磁誘導方式の位置検出センサとの間に補強板を配置すると指示位置の検出ができなくなる。電磁誘導方式の位置検出センサの場合には、当該センサと位置指示器(電子ペン)との間で相互に信号(磁束)の送受信を行う必要があるが、補強板が磁束の送受信を阻害してしまうためである。そこで、後に記す特許文献1に開示されている発明のように、補強板にスリット(切れ込み)を入れることが考えられる。
【0006】
特許文献1に開示された発明では、上層の静電容量方式の位置検出センサと下層の電磁誘導方式の位置検出センサとの間に、静電容量方式の位置検出センサの信号を安定化させるための接地用の導体層(ベタ電極)を設けるようにしている。当該導体層は、操作面の横方向(左右方向)に延伸された1本のスリットを、操作面の縦方向(上下方向)に複数本並ぶように形成したものである。これにより、上層の静電容量方式の位置検出センサによる指示位置検出を良好に行える。また、下層の電磁誘導方式の位置検出センサと電磁誘導方式の位置指示器との間で相互に信号の送受信が可能になり、下層の電磁誘導方式の位置検出センサを通じた指示位置の検出も良好に行える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-157107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、特許文献1に開示された発明の場合には、上述したように、導体層は、操作面の横方向に延伸された1本のスリットを、操作面の上下方向に複数本ならべて形成したものである。このため、電磁誘導方式の位置検出センサの横方向に延伸するようにされたループコイル上にスリットがある場合と、ない場合とでは、送受される信号レベルに差が生じてしまい、適切な指示位置の検出が難しくなる場合がると考えられる。すなわち、近年における広範囲で精度の高い位置検出を必要とする装置においては、特許文献1に開示された発明の場合には、操作面上のどの位置においても、電磁誘導方式の位置検出センサと電磁誘導方式の位置指示器との間で送受される信号を一様なものとすることができないため適用することができない。
【0009】
この場合には、例えば、導体層の横方向に延伸されたスリット間に縦方向に短く延伸したスリットを横方向に複数本並べて設けることが考えられる。これにより、スリットの面積を増やし、操作面上のどの位置においても、同じレベルで信号の送受を行えるようにするためである。従って、フレキシブル表示素子と電磁誘導方式の位置検出センサとの間に設ける補強板についても、同様にしてスリットの面積を増やすことが考えられる。しかし、補強板に設けるスリットの面積を単に増やすようにしたのでは、補強板全体の剛性が低下し、目的とする強度が得られなくなる。
【0010】
以上のことに鑑み、この発明は、補強板を用いて適切な強度を付与しつつ、搭載された電磁誘導方式の位置検出センサを通じて適切に指示位置の検出を行うことが可能な電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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