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公開番号2025138796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2025110517,2024148615
出願日2025-06-30,2020-09-07
発明の名称パームリジェクションの方法及びセンサコントローラ
出願人株式会社ワコム
代理人弁理士法人そらおと
主分類G06F 3/041 20060101AFI20250917BHJP(計算;計数)
要約【課題】タッチ検出などアクティブペンの検出と異なるプロセスによる検出の結果に依存せず、アクティブペンの指示位置からパームの接触位置を除外できるようにする。
【解決手段】複数のセンサ電極に接続され、アクティブペンから送信されたダウンリンク信号を検出するセンサコントローラにより実行されるパームリジェクションの方法であって、ダウンリンク信号は、センサコントローラとアクティブペンとの間で事前に共有された所定波形の部分を含み、所定波形の部分は、センサコントローラとアクティブペンとの間で事前に共有されたプリアンブルを変調してなる部分であり、検出されたダウンリンク信号に含まれる所定波形の部分の位相が反転しているか否かを判定する判定ステップと、反転していないと判定された場合に、ダウンリンク信号の複数のセンサ電極におけるレベルの分布に基づいて導出されるアクティブペンの位置を出力する出力ステップと、を含む。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
複数のセンサ電極に接続され、アクティブペンから送信されたダウンリンク信号を検出するセンサコントローラにより実行されるパームリジェクションの方法であって、
前記ダウンリンク信号は、前記センサコントローラと前記アクティブペンとの間で事前に共有された所定波形の部分を含み、
前記所定波形の部分は、前記センサコントローラと前記アクティブペンとの間で事前に共有されたプリアンブルを変調してなる部分であり、
検出された前記ダウンリンク信号に含まれる前記所定波形の部分の位相が反転しているか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより反転していないと判定された場合に、前記ダウンリンク信号の前記複数のセンサ電極におけるレベルの分布に基づいて導出される前記アクティブペンの位置を出力する出力ステップと、
を含む方法。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記出力ステップは、前記判定ステップにより反転していると判定された場合に、前記ダウンリンク信号の前記複数のセンサ電極におけるレベルの分布に基づいて導出される前記アクティブペンの位置を出力しない、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記判定ステップは、前記ダウンリンク信号を復調することによって得られるシンボル列に前記プリアンブルが含まれていた場合に、検出された前記ダウンリンク信号に含まれる前記所定波形の部分の位相は反転していないと判定し、該シンボル列に、前記ダウンリンク信号に含まれる前記所定波形の部分の位相が反転していた場合に前記ダウンリンク信号を復調することによって得られるシンボル列のうちの前記プリアンブルに対応する部分である反転プリアンブルが含まれていた場合に、検出された前記ダウンリンク信号に含まれる前記所定波形の部分の位相が反転していると判定する、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記センサコントローラと前記アクティブペンとは、互いに同期した状態で双方向に通信可能に構成され、
前記判定ステップは、前記ダウンリンク信号に前記プリアンブルが含まれるタイミングで、前記ダウンリンク信号を復調することによって得られるシンボル列に前記プリアンブル又は前記反転プリアンブルが含まれているか否かを判定する処理を行う、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記センサコントローラは複数の受信部を含み、
前記複数の受信部はそれぞれ前記ダウンリンク信号を受信するよう構成され、
前記判定ステップは、前記複数の受信部のそれぞれにおいて検出された前記ダウンリンク信号に含まれる前記所定波形の部分の位相が反転しているか否かを判定し、
前記出力ステップは、前記判定ステップにより、前記所定波形の部分の位相が反転していないと判定された前記ダウンリンク信号の前記複数のセンサ電極におけるレベルの分布に基づいて導出される前記アクティブペンの位置を出力する一方、前記判定ステップにより、前記所定波形の部分の位相が反転していると判定された前記ダウンリンク信号の前記複数のセンサ電極におけるレベルの分布に基づいて導出される前記アクティブペンの位置を出力しない、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記センサコントローラは、
前記複数のセンサ電極それぞれにおける前記ダウンリンク信号の受信レベル値に基づいて複数の位置を導出し、
導出した複数の位置のそれぞれに互いに異なる前記受信部を割り当て、
割り当てた前記受信部のそれぞれに対し、対応する位置に最も近い1本の前記センサ電極を接続し、
前記判定ステップは、いずれかの前記センサ電極に接続された前記受信部において検出された前記ダウンリンク信号に含まれる前記所定波形の部分の位相が反転しているか否かを判定する、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
複数のセンサ電極に接続され、アクティブペンから送信された所定周波数又は所定波形のダウンリンク信号を検出するセンサコントローラであって、
前記ダウンリンク信号は、前記センサコントローラと前記アクティブペンとの間で事前に共有された所定波形の部分を含み、
前記所定波形の部分は、前記センサコントローラと前記アクティブペンとの間で事前に共有されたプリアンブルを変調してなる部分であり、
検出した前記ダウンリンク信号に含まれる前記所定波形の部分の位相が反転しているか否かを判定し、
反転していないと判定した場合に、前記ダウンリンク信号の前記複数のセンサ電極におけるレベルの分布に基づいて導出される前記アクティブペンの位置を出力する、
センサコントローラ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パームリジェクションの方法及びセンサコントローラに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
アクティブペンによるペン入力を実現する位置検出器が知られている。アクティブペンは、ペン先に設けられたペン先電極からダウンリンク信号を送信するように構成された電子ペンである。位置検出器は、タッチ面内に配置された複数のセンサ電極のそれぞれにおいてダウンリンク信号の検出を試み、その結果に基づいてアクティブペンの指示位置を検出するよう構成される。
【0003】
ところで、ダウンリンク信号は、アクティブペンの筐体を通じ、アクティブペンを保持しているユーザの人体にも伝わる。そうすると、ペン先電極だけでなくユーザの掌(パーム)からもダウンリンク信号が送信されてしまうので、ユーザがタッチ面に手をついていると、パームから送信されたダウンリンク信号もセンサ電極によって検出されてしまう。この検出の結果に基づいて検出される位置はアクティブペンの指示位置を正しく反映したものとは言えないので、アクティブペンの指示位置から除外する必要がある。以下では、アクティブペンの指示位置からパームの接触位置を除外することを「パームリジェクション」と称する。
【0004】
特許文献1には、パームリジェクションを実現するための技術の一例が開示されている。この技術では、指によるタッチの検出結果をダウンリンク信号の受信結果に組み合わせることで、ダウンリンク信号の検出された位置がパームの接触位置なのかアクティブペンの指示位置なのかが判定され、その結果に基づいて、アクティブペンの指示位置からパームの接触位置が除外される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2018/225204号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のパームリジェクションでは、タッチ検出の結果が必要となる。したがって、タッチ検出を止め、アクティブペンの検出のみを行うモード(ペンオンリーモード)では、実行することができない。
【0007】
また、特許文献1に記載のパームリジェクションにおいてパームの接触位置を正しく判定するためには、タッチ検出においてパームの接触により検出される領域の面積が、通常の指の接触により検出される領域と区別できる程度に広い必要がある。したがって、パームによるタッチが軽いものに留まり、通常の指による接触と区別できない程度の領域でしか検出されない場合には、正しく判定を行うことができない。
【0008】
したがって、本発明の目的の一つは、タッチ検出などアクティブペンの検出と異なるプロセスによる検出の結果に依存せず、アクティブペンの指示位置からパームの接触位置を除外できるパームリジェクションの方法及びセンサコントローラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によるパームリジェクションの方法は、複数のセンサ電極に接続され、アクティブペンから送信されたダウンリンク信号を検出するセンサコントローラにより実行されるパームリジェクションの方法であって、検出された前記ダウンリンク信号の位相が前記センサコントローラと前記アクティブペンとの間で事前に共有された位相と合致しているか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより合致していると判定された場合に、前記ダウンリンク信号の前記複数のセンサ電極におけるレベルの分布に基づいて導出される前記アクティブペンの位置を出力する出力ステップと、を含む方法である。
【0010】
本発明によるセンサコントローラは、複数のセンサ電極に接続され、アクティブペンから送信された所定周波数又は所定波形のダウンリンク信号を検出するセンサコントローラであって、検出した前記ダウンリンク信号の位相が前記センサコントローラと前記アクティブペンとの間で事前に共有された位相と合致しているか否かを判定し、合致していると判定した場合に、前記ダウンリンク信号の前記複数のセンサ電極におけるレベルの分布に基づいて導出される前記アクティブペンの位置を出力する、センサコントローラである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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