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公開番号2024098455
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-23
出願番号2023002003
出願日2023-01-10
発明の名称表示装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類G09G 5/00 20060101AFI20240716BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】ディスプレイの表示面に部分的な日射や映り込みが生じた場合に、明るい領域と暗い領域との表示部分における輝度差を低減し、表示画像の視認性を向上する。
【解決手段】自発光型のディスプレイ20における画像表示を制御する表示装置は、明領域推定部12cと、輝度制御部12eと、を備える。明領域推定部12cは、ディスプレイ20の表示面のうち日射が入射している日射領域および映り込みが生じている映り込み領域の少なくとも一方を明領域、前記表示面のうち非日射領域および映り込み領域の少なくとも一方かつ、明領域よりも暗い領域を暗領域として推定する。輝度制御部12eは、表示画像のうち暗領域および明領域に表示される部分の見かけ上の輝度差が所定以下になるように、暗領域に位置する画素群の輝度を高くする輝度制御を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
自発光素子で構成された複数の画素を有するディスプレイ（２０）における画像表示を制御する表示装置であって、
前記ディスプレイのうち画像が表示される面を表示面（２０ａ）とし、前記表示面のうち日射が入射している日射領域（Ｒ１）および映り込みが生じている映り込み領域（Ｒ３）のうち少なくとも一方を明領域（Ｒ
Ｂ
）とし、前記表示面の残部である非日射領域（Ｒ２）および前記映り込み領域の少なくとも一方、かつ前記明領域よりも暗い領域を暗領域（Ｒ
Ｄ
）として、前記明領域および前記暗領域を推定する明領域推定部（１２ｃ）と、
前記画像のうち前記暗領域に表示される部分の見かけ上の輝度と、前記画像のうち前記明領域に表示される部分の見かけ上の輝度との差が所定以下になるように、前記複数の画素のうち前記暗領域に位置する画素群の輝度を高くする制御を行う輝度制御部（１２ｅ）と、を備える表示装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記ディスプレイが配置されている環境の照度に応じた電気信号を出力する照度センサ（３０）から前記環境の照度情報を取得する照度取得部（１２ｄ）をさらに備え、
前記輝度制御部は、前記照度情報に基づいて、前記明領域における見かけ上の輝度の算出を行う、請求項１に記載の表示装置。
【請求項３】
前記非日射領域は、前記表示面のうち日射が当たっていない領域であり、
前記明領域推定部は、
太陽の位置を算出する位置算出部（１２ｃ１）と、
算出された前記太陽の位置に基づいて、前記ディスプレイに対する日射方向を推定する方向推定部（１２ｃ２）と、
前記表示面における前記日射領域および前記非日射領域の分布を示すデータを日射領域データとして、複数の前記日射領域データからなるデータ群が格納されたデータベース部（１２ｃ４）と、を備え、
推定された前記日射方向および前記データ群に基づいて、前記日射領域を推定する、請求項１に記載の表示装置。
【請求項４】
前記表示面を撮像する表示面撮像部（４５）をさらに備え、
前記明領域推定部は、
前記表示面撮像部による撮像条件に応じて設定された輝度換算係数が記録された輝度換算データベース（１２ｃ６）と、
前記表示面撮像部により得られる表示面画像、前記表示面画像の撮像条件および前記輝度換算係数に基づいて、前記表示面における外光および映り込みに起因する輝度である外乱輝度を算出する輝度算出部（１２ｃ５）と、を備え、
前記外乱輝度に基づいて、前記明領域および前記暗領域を推定する、請求項１に記載の表示装置。
【請求項５】
前記表示面撮像部は、前記輝度制御部による輝度制御後の画像を表示している状態の前記表示面を撮像し、
前記表示面撮像部が前記輝度制御後の画像を表示する前記表示面を撮像して得られる画像を制御後画像として、前記明領域推定部は、前記制御後画像、前記制御後画像の撮像条件および前記輝度換算係数に基づいて推定した前記明領域および前記暗領域の見かけ上の輝度差が所定以上である場合、前記暗領域の見かけ上の輝度をさらに高くする輝度制御を実行する、請求項４に記載の表示装置。
【請求項６】
前記輝度制御部は、前記暗領域のうち前記明領域との境界を含む所定の領域を近傍領域（Ｒ２１）として、前記近傍領域の見かけ上の輝度を前記明領域に近い領域ほど前記明領域の見かけ上の輝度との差が小さくなる輝度制御を実行する、請求項１ないし４のいずれか１つに記載の表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、表示装置に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、画像が外光に晒される環境において表示されうる表示装置であって、外光による影響を低減するための補正を実行するものとして、例えば特許文献１に記載のものが挙げられる。特許文献１に記載の表示装置は、実際に表示された画像を撮像し、撮像により得られた画像データと表示用の画像データとの比較結果に基づいて、これらの差が小さくなるような画像補正を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００６－１４６０９８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
自動車等の車両に搭載される車載用途などにおいて、ディスプレイに日射や映り込みが生じた場合、表示画像の視認性が低下するため、このような視認性低下を抑制することが望まれる。
【０００５】
具体的には、部分的な日射あるいは映り込みによって、ディスプレイにおいて相対的に明るい領域と暗い領域とが生じた場合、当該明るい領域の表示部分は、ディスプレイの発光に日射や映り込みの反射光が重畳する。このため、ディスプレイのうち明るい領域の表示部分は、暗い領域の表示部分に比べて輝度が相対的高くなる。このとき、相対的に明るい領域と暗い領域との間に、ディスプレイ以外の光の重畳有無に起因する輝度差が生じるため、表示画像に対してユーザが違和感を覚える可能性がある。
【０００６】
しかしながら、引用文献１に記載の表示装置は、日射や映り込みなどの外乱輝度が小さい場合、撮像により得られた画像データと表示用の画像データとの差が生じず、適切な補正ができないため、明るい領域と暗い領域との表示部分における輝度差を解消できない。
【０００７】
本発明は、上記の点に鑑み、ディスプレイの表示面に部分的な日射や映り込みが生じた場合に、明るい領域と暗い領域との表示部分における輝度差を低減し、表示画像の視認性を確保可能な表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記目的を達成するため、請求項１に記載の表示装置は、自発光素子で構成された複数の画素を有するディスプレイ（２０）における画像表示を制御する表示装置であって、ディスプレイのうち画像が表示される面を表示面（２０ａ）とし、表示面のうち日射が入射している日射領域（Ｒ１）および映り込みが生じている映り込み領域（Ｒ３）のうち少なくとも一方を明領域（Ｒ
Ｂ
）とし、表示面の残部である非日射領域（Ｒ２）および映り込み領域の少なくとも一方、かつ明領域よりも暗い領域を暗領域（Ｒ
Ｄ
）として、明領域および暗領域を推定する明領域推定部（１２ｃ）と、画像のうち暗領域に表示される部分の見かけ上の輝度と、画像のうち明領域に表示される部分の見かけ上の輝度との差が所定以下になるように、複数の画素のうち暗領域に位置する画素群の輝度を高くする制御を行う輝度制御部（１２ｅ）と、を備える。
【０００９】
これによれば、自発光型ディスプレイの表示面のうち日射が差す日射領域および映り込みが生じている映り込み領域の少なくとも一方である明領域と、明領域よりも相対的に暗い暗領域とを推定する明領域推定部を備える。そして、輝度制御部は、画像のうち暗領域および明領域に表示される部分の見かけ上の輝度差が所定以下となる輝度制御を実行する。このため、ディスプレイの表示面に部分的に明るい領域と暗い領域とが存在する場合に、これらの領域間における見かけ上の輝度差が所定以下となり、ユーザに違和感を覚えさせない画像表示が可能となる。
【００１０】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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