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公開番号2024101452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-29
出願番号2023005437
出願日2023-01-17
発明の名称ライナーレスシート
出願人リンテック株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G09F 3/10 20060101AFI20240722BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】非使用時はタック性を有しないが、使用時には水を付与することでタック性を発現する接着層を有するライナーレスシートにおいて、接着層に水を付与した際や、接着層形成時の紙基材の皺や反りの発生を防止したライナーレスシートを提供すること。
【解決手段】本発明のライナーレスシートは、紙基材と、前記紙基材の一方の面側に設けられ、被着体に接合する機能を有する接着層と、前記紙基材と前記接着層との間に設けられ、水の透過を防止する機能を有するバリア層と、を有し、前記接着層は、ポリビニルアルコールを含有し、水が付与されることによりタック性を発現することを特徴とする。前記接着層を構成する前記ポリビニルアルコールの重合度が300以上5000以下であるのが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
紙基材と、
前記紙基材の一方の面側に設けられ、被着体に接合する機能を有する接着層と、
前記紙基材と前記接着層との間に設けられ、水の透過を防止する機能を有するバリア層と、を有し、
前記接着層は、ポリビニルアルコールを含有し、水が付与されることによりタック性を発現することを特徴とする、ライナーレスシート。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記紙基材が感熱紙である、請求項1に記載のライナーレスシート。
【請求項3】
前記接着層を構成する前記ポリビニルアルコールの重合度が300以上5000以下である、請求項1または2に記載のライナーレスシート。
【請求項4】
前記接着層を構成する前記ポリビニルアルコールは、当該ポリビニルアルコールの重合度分布を示す重合度に対する頻度曲線において複数の極大値を有する、請求項1または2に記載のライナーレスシート。
【請求項5】
前記接着層を構成する前記ポリビニルアルコールは、前記頻度曲線において、第1の極大値と、前記第1の極大値よりも重合度が大きい第2の極大値とを有し、
前記第1の極大値での重合度が300以上800以下であり、
前記第2の極大値での重合度が4000以上5000以下である、請求項4に記載のライナーレスシート。
【請求項6】
前記接着層を構成する前記ポリビニルアルコールは、互いに異なる重合度分布を示す複数種のポリビニルアルコールを混合して得られたものであり、
前記第1の極大値に対応する極大値を有する重合度分布の第1のポリビニルアルコールと、前記第2の極大値に対応する極大値を有する重合度分布の第2のポリビニルアルコールとの配合比率が、質量比で、30:70以上70:30以下である、請求項5に記載のライナーレスシート。
【請求項7】
前記ポリビニルアルコールのけん化度が70mol%以上90mol%以下である、請求項1または2に記載のライナーレスシート。
【請求項8】
前記接着層の厚さが1.0μm以上15.0μm以下である、請求項1または2に記載のライナーレスシート。
【請求項9】
前記バリア層は、エチレン-酢酸ビニル共重合体を含有する、請求項1または2に記載のライナーレスシート。
【請求項10】
前記バリア層の厚さが5.0μm以上18.0μm以下である、請求項1または2に記載のライナーレスシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ライナーレスシートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、粘着シートは、基材上に、粘着剤層と剥離ライナーとを積層した構成を有しており、該粘着シートをラベルとして被着体へ貼付する際には、剥離ライナーを剥がして粘着剤層を露出させた後、加圧することで簡便に貼付することができるため、例えば、食品、物流の分野で広く利用されている。しかし、剥離された剥離ライナーは、ほとんどの場合、廃棄処分されており、資源の有効利用、廃棄物削減の観点から、剥離ライナーを用いない、ライナーレスシートが提案されている。
【0003】
粘着シートで用いられている粘着剤層は、通常の状態でもタック性を有しており、剥離ライナーがない状態でシートを重ねたりロール状に巻回したりすると、下側のシートと上側のシートとが貼り付いてしまい、剥がすことが困難になってしまう。
【0004】
そのため、例えば、特許文献1に開示されるように、基材の表面に、シリコーン系の剥離剤を塗工し剥離層を形成したライナーレスシートが提案されている。このライナーレスシートでは、シートを重ねたりロール状に巻回したりしても、剥離層によって下側のシートと上側のシートとの貼り付きを防止できる。
【0005】
また、例えば、特許文献2に開示されるように、紙基材の表面に、ポリビニルアルコール系接着剤を含み、水分によって活性化する再湿糊層を積層したライナーレスシートが提案されている。このライナーレスシートをラベルとして被着体へ貼付する際には、再湿糊層を水分で活性化して、言い換えると、再湿糊層にタック性を発現させて、配送物に貼付する。このようなライナーレスシートでは、水分がない状態では、再湿糊層はタック性を有しないため、紙基材表面に剥離層を形成しなくても、シートを重ねたりロール状に巻回したりした場合の、下側のシートと上側のシートとの貼り付きを防止できる。
【0006】
しかしながら、このようなライナーレスシートにおいて、再湿糊層に水を付与してタック性を発現させる際や紙基材上に再湿糊層形成用組成物を塗工して再湿糊層を形成する際に、水が紙基材側に浸透していき、紙基材が水を含むことにより皺や反り等が発生してしまうことがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-076906号公報
特開2017-219752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、非使用時はタック性を有しないが、使用時には水を付与することでタック性を発現する接着層を有するライナーレスシートにおいて、接着層に水を付与した際や、接着層形成時の紙基材の皺や反りの発生を防止したライナーレスシートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような目的は、下記(1)~(10)に記載の本発明により達成される。
(1) 紙基材と、
紙基材の一方の面側に設けられ、被着体に接合する機能を有する接着層と、
紙基材と接着層との間に設けられ、水の透過を防止する機能を有するバリア層と、を有し、
接着層は、ポリビニルアルコールを含有し、水が付与されることによりタック性を発現することを特徴とする。
【0010】
(2) 前記紙基材が感熱紙である、上記(1)に記載のライナーレスシート。
(3) 前記接着層を構成する前記ポリビニルアルコールの重合度が300以上5000以下である、上記(1)または(2)に記載のライナーレスシート。
(【0011】以降は省略されています)

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