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公開番号2024132635
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043484
出願日2023-03-17
発明の名称演習課題添削システム
出願人個人
代理人個人
主分類G09B 7/02 20060101AFI20240920BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】演習過程から質疑応答過程へスムーズに移行させて学習効率の向上を図る演習課題添削システムを提供する。
【解決手段】サーバー装置は、演習問題を表示させ答案及び質問を受け付けるための答案入力ページを表示させるためのページデータを学習者端末に送信する答案入力ページ送信機能と、学習者と指導者との間での質疑応答を可能にするチャット機能と、を有し、チャット機能は、質疑応答のためのチャットページを表示させるためのページデータを学習者端末及び指導者端末に送信するチャットページ送信機能と、学習者端末から受信した答案の内容に基づいて、チャットページに表示されるチャットの本文又は件名を出力するチャット制御機能と、学習者端末から答案を受信したことをトリガーとしてチャットプロセスを開始するチャットスタート機能と、を有する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
オンラインによる学習者への演習課題、指示文、設問を含む演習問題の提供、指導者による添削、当該演習問題に関する学習者と指導者との間での質疑応答を実現するサーバー装置と、
前記演習問題を前記サーバー装置から受信し、当該演習問題についての答案及び質問を前記サーバー装置に送信する学習者端末と、
前記答案及び前記質問を前記サーバー装置から受信し、当該答案の添削結果、当該質問に対する回答及び前記演習問題の模範解答及び解説を前記サーバー装置に送信する指導者端末と、を有する演習問題添削システムであって、
前記サーバー装置は、
前記演習問題を表示させ前記答案及び前記質問を受け付けるための答案入力ページを表示させるためのページデータを前記学習者端末に送信する答案入力ページ送信機能と、
前記学習者と前記指導者との間での質疑応答を可能にするチャット機能と、を有し、
前記チャット機能は、
前記質疑応答のためのチャットページを表示させるためのページデータを前記学習者端末及び前記指導者端末に送信するチャットページ送信機能と、
前記学習者端末から受信した前記答案の内容に基づいて、前記チャットページに表示されるチャットの本文又は件名を出力するチャット制御機能と、
前記学習者端末から前記答案を受信したことをトリガーとしてチャットプロセスを開始するチャットスタート機能と、を有することを特徴とする演習課題添削システム。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記サーバー装置は、
前記学習者端末及び前記指導者端末との間で確立されたセッションにおいて、前記学習者端末が送信した答案を前記チャット機能により受信し、当該答案のデータをユニークIDに紐付け、重複のない特定の演習問題についてのデータとして記憶部に格納するデータ処理機能を有し、
前記チャット機能は、
前記演習問題別に、前記ユニークIDに紐付けられた前記答案のデータを前記記憶部から読み出し、前記答案のデータと前記指導者端末から受信した前記解説とに基づいて、前記チャットページに表示されるチャットの本文を出力するチャット本文出力機能を有することを特徴とする請求項1に記載の演習課題添削システム。
【請求項3】
前記サーバー装置は、
前記学習者端末及び前記指導者端末との間で確立されたセッションにおいて、前記学習者端末が送信した答案を前記チャット機能により受信し、当該答案のデータをユニークIDに紐付け、重複のない特定の演習問題についてのデータとして記憶部に格納するデータ処理機能を有し、
前記チャット機能は、
前記演習問題の前記チャットプロセスを開始する毎に、前記ユニークIDに紐付けられた前記答案のデータを前記記憶部から読み出し、前記答案のデータを、前記チャットページに表示されるチャットの本文の第一メッセージとして出力し、
当該チャットページにおいて、前記第一メッセージが出力された後に、前記指導者端末から受信した前記解説に基づいて当該チャットページに表示されるチャットの本文のメッセージを出力する場合には、当該メッセージを第二メッセージとして当該本文に追加するチャット本文出力機能を有することを特徴とする請求項1に記載の演習課題添削システム。
【請求項4】
前記サーバー装置は、
前記学習者端末及び前記指導者端末との間で確立されたセッションにおいて、前記学習者端末が送信した答案を前記チャット機能により受信し、当該答案のデータをユニークIDに紐付け、重複のない特定の演習問題についてのデータとして記憶部に格納するデータ処理機能を有し、
前記チャット機能は、
前記演習問題の前記チャットプロセスを開始する毎に、前記ユニークIDに紐付けられた前記答案のデータを前記記憶部から読み出し、前記答案のデータに基づいて、前記チャットページに表示されるチャットの本文以外の場所に表示される内容の初期値として前記答案の内容を出力する答案内容出力機能を有し、
当該本文以外の場所に初期値として前記答案の内容を出力した後に、前記指導者端末から受信した前記解説に基づいて当該本文のメッセージを出力する場合には、当該メッセージを当該本文の第一メッセージとして当該本文に追加するチャット本文出力機能を有することを特徴とする請求項1に記載の演習課題添削システム。
【請求項5】
前記サーバー装置は、
前記学習者端末及び前記指導者端末との間で確立されたセッションにおいて、前記学習者端末が送信した答案を前記チャット機能により受信し、当該答案のデータをユニークIDに紐付け、重複のない特定の演習問題についてのデータとして記憶部に格納するデータ処理機能を有し、
前記チャット機能は、
前記演習問題別の複数のチャットを連ねて表示する表示方式と、
前記演習問題毎にチャットを単体で表示する表示方式と、を選択的に実行可能である請求項1に記載の演習課題添削システム。
【請求項6】
前記サーバー装置は、
前記学習者端末及び前記指導者端末との間で確立されたセッションにおいて、ユーザー情報を表示又は非表示にするユーザー情報表示切替機能を備え、
前記ユーザー情報を非表示にしてユーザーの匿名性を維持するチャットでは不特定多数のユーザーによる対話を可能とし、前記ユーザー情報を表示するチャットでは匿名性を持たないユーザーによる対話を可能とすることを特徴とする請求項1に記載の演習課題添削システム。
【請求項7】
前記サーバー装置は、
前記演習問題の形式には、複数の選択肢から解答を選ぶ多肢選択形式及び見本文章を別の文章に書き換える書き換え形式が含まれ、
前記答案入力ページ送信機能は、前記多肢選択形式及び前記書き換え形式を含む入力形式が異なる様々な問題形式に対応する答案入力ページを表示させるためのページデータを前記学習者端末に送信する問題形式別送信機能を有することを特徴とする請求項1に記載の演習課題添削システム。
【請求項8】
前記サーバー装置は、
前記演習問題をユーザーが作成、編集及び削除することを可能とする演習問題作成編集機能と、
ユーザーにより作成された前記演習問題及び当該演習問題の演習後の質疑応答のチャットを検索可能とする検索機能と、を有すること特徴とする請求項1に記載の演習課題添削システム。
【請求項9】
前記サーバー装置は、
前記質疑応答のチャットを、テキスト、音声、映像のうちの少なくとも一のメディアにより実現することを特徴とする請求項1に記載の演習課題添削システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、オンライン学習システムの技術分野に関し、より詳細には、演習課題添削システムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
現在、語学をはじめとする様々な学習用途でオンライン学習システムが利用されている。
オンライン学習システムは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を使った学習システムを除くと、大きく三つのタイプに分類できる。ここではその3タイプを「演習型の学習システム」、「質疑応答型の学習システム」、「演習型と質疑応答型のハイブリッド型学習システム」と称する。この分類方法は、問題を解くこと及び先生に質問をすることは、オンライン学習においても変わることのない「学び」に必要不可欠な要素である、という考え方に基づくものである。
【0003】
演習型の学習システムは、ユーザー(学習者)にオンラインで演習問題を解かせて学習させるためのシステムである。演習型の学習システムは、クイズやゲームをする感覚で気軽に学習できるので学習習慣を容易に身につけることができるという利点を有する。
更に、採点結果と解説が即座に表示される「即効性」や、時間と場所に制限されずにシステムを利用できる「利便性」も利点である。一方で、指導者からの詳細な解説が得られないことや、学習者が質問できない点が「演習型」の課題となっている。
【0004】
質疑応答型の学習システムは、テキストチャットやビデオチャットを利用して学習者と指導者を双方向でコミュニケーションさせることで学習効果の向上を図るシステムである。
質疑応答型の学習システムは、学習者が場所を選ばず質疑応答できること、詳細な解説を指導者から即座に得られることを利点とする。オンライン英会話学習システムはこのタイプに含まれる。
学校のような教育現場では講義動画の配信もよく利用される。「質疑応答型の学習システム」の問題点は演習機能が付属しないことである。例えば、特許文献1に記載の技術では、システムが完全にチャット機能に特化したものであるため、学習コンテンツが十分に提供されないことが欠点となる。
【0005】
演習型と質疑応答型のハイブリッド型学習システム(以下、単に「ハイブリッド型学習システム」と称す)は、問題演習と質疑応答(チャット)の両機能が同一アプリケーションで利用できるシステムである。演習型の学習システムと質疑応答型の学習システムの両方の利点を兼ね備えることにより両型の学習システムの問題点を改善した、正に“良いとこ取り”のシステムといえる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-041046
特開2005-010539
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、現状においては、演習機能と質疑応答のハイブリッド型学習システムにも欠点がある。その欠点とは、演習機能と質疑応答(チャット)の両機能が完全に融合していないということである。すなわち、現在提供されているハイブリッド型学習システムは、ユーザーが演習問題を解き終えても、演習過程から質疑応答の過程にスムーズに移ることができない。
その原因は、演習機能の画面からチャットの画面までのページ移動が必要以上に複雑になっており、操作に手間がかかることにある。構造的な問題点としては、演習機能とチャット機能が異なるページレイアウトで構成されており、両機能が一連の流れを形成していないことが挙げられる。同一アプリケーションに配置されているにもかかわらず、演習機能と質疑応答機能がそれぞれ独立したアプリケーションであるかのように感じられることが最大の欠点である。その結果、ユーザーに操作の煩わしさを与え、学習効率の低下を招くことになる。
【0008】
例えば、特許文献2に記載のシステムはハイブリッド型学習システムに分類できる。特許文献2には、「学習者は複数の学習コースを学習することができ・・・学習者は学習画面でQ&Aボタンをクリックすることにより、質問とそれに対する応答を集めたQ&A集の画面に進み、質問掲示板に質問を記述して送信することにより・・・担当のコースインストラクターは、応答を記述後に返信して・・・学習者にメールが送信され、学習者がこれを閲覧して理解すると完結欄にチェックし、応答を完結してなる(段落0005)」と記載されている。
このように、特許文献2に記載のシステムの利用者は、指導者とコミュニケーションが取れる段階にたどり着くまでに多くのステップを経ることになり、質疑応答が1つ完了するまでに何回もクリックをしなければならない。これでは、オンライン学習の「利便性」や「即効性」といった利点が台無しになってしまう。
【0009】
そこで、本発明は、演習過程から質疑応答過程へスムーズに移行させて学習効率の向上を図ることができる演習課題添削システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1記載の演習課題添削システムは、オンラインによる学習者への演習課題、指示文、設問を含む演習問題の提供、指導者による添削及び当該演習問題に関する学習者と指導者との間での質疑応答を実現するサーバー装置と、前記演習問題を前記サーバー装置から受信し、当該演習問題についての答案及び質問を前記サーバー装置に送信する学習者端末と、前記答案及び前記質問を前記サーバー装置から受信し、当該答案の添削結果、当該質問に対する回答及び前記演習問題の模範解答及び解説を前記サーバー装置に送信する指導者端末と、を有する演習問題添削システムであって、前記サーバー装置は、前記演習問題を表示させ前記答案及び前記質問を受け付けるための答案入力ページを表示させるためのページデータを前記学習者端末に送信する答案入力ページ送信機能と、前記学習者と前記指導者との間での質疑応答を可能にするチャット機能と、を有し、前記チャット機能は、前記質疑応答のためのチャットページを表示させるためのページデータを前記学習者端末及び前記指導者端末に送信するチャットページ送信機能と、前記学習者端末から受信した前記答案の内容に基づいて、前記チャットページに表示されるチャットの本文又は件名を出力するチャット制御機能と、前記学習者端末から前記答案を受信したことをトリガーとしてチャットプロセスを開始するチャットスタート機能と、を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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