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公開番号2024149792
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2024135581,2021153237
出願日2024-08-15,2021-09-21
発明の名称積層体および包装体
出願人藤森工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 27/18 20060101AFI20241010BHJP(積層体)
要約【課題】モノマテリアルでありながら、手切れ性に優れる積層体および包装体を提供する。
【解決手段】ポリオレフィン系樹脂から形成されたシーラント層11と、ポリオレフィン系樹脂から形成された基材層12と、を有する積層体10であって、積層体10を厚さ方向に貫通することなく、少なくとも基材層12の厚さ方向の一部をレーザーの照射により除去した切れ目14が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィン系樹脂から形成されたシーラント層と、ポリオレフィン系樹脂から形成された基材層と、を有する積層体であって、前記積層体を厚さ方向に貫通することなく、少なくとも前記基材層の厚さ方向の一部をレーザーの照射により除去した切れ目が形成されていることを特徴とする積層体。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記ポリオレフィン系樹脂がポリエチレン系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記基材層の側から、前記シーラント層に隣接する層の厚さ方向の一部まで前記切れ目が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の積層体。
【請求項4】
前記積層体が延伸ポリエチレン系樹脂層を有し、前記基材層の側から、前記延伸ポリエチレン系樹脂層まで前記切れ目が形成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項5】
前記シーラント層の少なくとも一部が、前記レーザーの吸収剤を含有することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項6】
前記基材層の少なくとも一部が、前記レーザーの吸収剤を含有することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項7】
前記シーラント層が前記積層体の最内層となるときの反対側である前記積層体の最外面のうち、少なくとも前記切れ目を形成する箇所に、前記レーザーの吸収剤を含有する塗布層または印刷層が形成されていることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項8】
前記シーラント層に隣接する層が、延伸ポリエチレン系樹脂層であることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項9】
前記基材層において、ポリエチレン系樹脂層が、エチレン-ビニルアルコール共重合体層と共押出により積層されていることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項10】
前記基材層の前記シーラント層側の面に、金属蒸着層が形成されていることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体および包装体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の段落0010には、従来から包装袋に使用されるフィルムとして、二軸延伸ポリプロピレン、二軸延伸ポリアミド、二軸延伸ポリエステル等の基材フィルムに、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をシーラント層として積層した積層フィルムが記載されている。また、特許文献1の段落0014には、レーザーによってハーフカット線を形成することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-39932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、プラスチック製容器包装の使用後の回収に関して、2種以上の樹脂を含む包装袋は、プラスチック製容器包装としてのリサイクルが難しいという問題がある。リサイクルを容易にするため、単一の樹脂を用いるモノマテリアルの容器包装が提唱されている。単一の樹脂として、ポリエチレン系樹脂は安価で加工も容易であるが、エネルギー線の吸収性が低いため、レーザーを照射しても、ハーフカット線が形成しにくい。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、モノマテリアルでありながら、手切れ性に優れる積層体および包装体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、ポリオレフィン系樹脂から形成されたシーラント層と、ポリオレフィン系樹脂から形成された基材層と、を有する積層体であって、前記積層体を厚さ方向に貫通することなく、少なくとも前記基材層の厚さ方向の一部をレーザーの照射により除去した切れ目が形成されていることを特徴とする積層体を提供する。
【0007】
前記ポリオレフィン系樹脂がポリエチレン系樹脂であってもよい。
前記基材層の側から、前記シーラント層に隣接する層の厚さ方向の一部まで前記切れ目が形成されていてもよい。
前記積層体が延伸ポリエチレン系樹脂層を有し、前記基材層の側から、前記延伸ポリエチレン系樹脂層まで前記切れ目が形成されていてもよい。
前記シーラント層の少なくとも一部が、前記レーザーの吸収剤を含有してもよい。
前記基材層の少なくとも一部が、前記レーザーの吸収剤を含有してもよい。
前記シーラント層が前記積層体の最内層となるときの反対側である前記積層体の最外面のうち、少なくとも前記切れ目を形成する箇所に、前記レーザーの吸収剤を含有する塗布層または印刷層が形成されていてもよい。
前記シーラント層に隣接する層が、延伸ポリエチレン系樹脂層であってもよい。
前記基材層において、ポリエチレン系樹脂層が、エチレン-ビニルアルコール共重合体層と共押出により積層されていてもよい。
【0008】
前記基材層の前記シーラント層側の面に、金属蒸着層が形成されていてもよい。
前記基材層は、前記積層体の厚さ方向において、前記シーラント層に近い側に配置された第1基材層と、前記シーラント層から遠い側である第2基材層とを有し、前記第1基材層が延伸ポリエチレン系樹脂層であり、前記第1基材層の前記第2基材層側の面に、金属蒸着層が形成されていてもよい。
前記第1基材層の延伸ポリエチレン系樹脂層が、二軸延伸ポリエチレン系樹脂層であってもよい。
前記第1基材層の厚さが40μm以下であってもよい。
前記シーラント層と前記基材層とが前記レーザーを吸収する接着層を介して積層されていてもよい。
【0009】
また、本発明は、前記積層体から形成された包装体を提供する。
前記包装体が、詰め替え用パウチであってもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、モノマテリアルでありながら、手切れ性に優れる積層体および包装体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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