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公開番号2024155581
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070418
出願日2023-04-21
発明の名称表面材とその製造方法
出願人日本バイリーン株式会社
代理人
主分類B32B 27/12 20060101AFI20241024BHJP(積層体)
要約【課題】発色不良が発生することなく意図したプリントを備える表面材、および表面材の製造方法を提供する。
【解決手段】布帛10、前記布帛における一方の主面に部分的に存在するプリント、および、バインダの層13を備える、表面材100であって、前記布帛におけるもう一方の主面よりも内部側に、前記バインダの層が存在しており、前記プリントは、前記バインダの層を構成する組成物を含有していない、表面材である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
布帛、前記布帛における一方の主面に部分的に存在するプリント、および、バインダの層を備える、表面材であって、
前記布帛におけるもう一方の主面よりも内部側に、前記バインダの層が存在しており、
前記プリントは、前記バインダの層を構成する組成物を含有していない、
表面材。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
(工程1)布帛を用意する工程、
(工程2)プリントを構成する組成物と、前記組成物の溶媒および/または分散媒とを含んでいるプリント液を用意する工程、
(工程3)前記布帛における一方の主面へ、プリント液を部分的に付与する工程、
(工程4)前記プリント液を部分的に付与した布帛から、前記溶媒および/または分散媒を除去することで、前記布帛における前記一方の主面上に部分的にプリントを形成する工程、
(工程5)バインダと、前記バインダの溶媒および/または分散媒とを含んでいる、バインダ液を用意する工程、
(工程6)前記布帛におけるもう一方の主面へ、前記バインダ液を付与する工程、
(工程7)前記布帛におけるもう一方の主面へ、前記バインダの溶媒および/または分散媒を付与する工程、
(工程8)前記布帛から、前記バインダの溶媒および/または分散媒を除去する工程、
を備える、表面材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は表面材とその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から自動車などの内装を構成可能な表面材として、布帛と、その構成繊維を接着するバインダの層とを備える表面材が用いられている。このような表面材として、本願出願人は、特開2021-98922号公報(特許文献1)に記載しているように、表面材の主面に露出する繊維における布帛内部に存在する端部が、主として布帛内部に存在するバインダの層によって固定されている表面材を提案した。当該構成を有することによって特許文献1にかかる表面材は、主面から繊維が脱落し難い表面材である。
【0003】
なお、特許文献1にかかる表面材の製造方法では、布帛における一方の主面側からバインダ液を付与した後、同主面側からバインダの溶媒および/または分散媒を付与することで、バインダ液(正確にはバインダ液に含まれるバインダの層を構成する組成物)を布帛における一方の主面側からもう一方の主面側へ向かい移動させる。その後、当該溶媒および/または分散媒を除去することで、布帛における一方の主面よりも内部側にバインダの層が形成される。
【0004】
また、近年では自動車などの内装にも、色彩や柄を有するなど意匠性が求められており、その主面に部分的なプリントを備えた表面材が求められている。このような表面材として、例えば、特開2015-104848(特許文献2)や特開2016-147466(特許文献3)などに開示された表面材が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-98922号公報
特開2015-104848号公報
特開2016-147466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1が開示するような従来技術にかかる表面材の製造方法では、表面材が備える布帛において、バインダ液を付与した側と反対側の主面に、意図せずバインダ液に含まれるバインダの層を構成する組成物が存在していることがあった。
【0007】
この現象が発生した理由として、次のことが考えられた。
従来技術にかかる表面材の製造方法では、バインダ液を移動させるため付与される溶媒および/または分散媒によって、バインダ液が薄められる。そして、薄められたバインダ液は、布帛中へ意図せず拡散してゆく。その結果、布帛におけるバインダ液を付与した側と反対側の主面に、意図せずバインダ液に含まれるバインダの層を構成する組成物が存在するものになると考えられた。そのため、当該従来技術にかかる表面材の製造方法では、バインダ液に含まれるバインダの層を構成する組成物の存在位置を高度に制御して、望む存在態様のバインダの層を備えた表面材を提供することは困難であると考えられた。
【0008】
特に、この薄められたバインダ液が布帛中へ意図せず拡散してゆくという現象は、増粘剤や消泡剤などの添加剤が含有されている溶媒および/または分散媒を使用した場合に、生じ易いものであった。
【0009】
そして、このようにして調製された布帛における、バインダ液を付与した側と反対側の主面上へプリントを付与した場合、プリントが不要な成分(バインダの層を構成する組成物)を含有していることに起因して、当該プリントに発色不良が発生することがあった。
その結果、主面上に意図したプリントを備える表面材を提供できないことがあった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第一の発明は「布帛、前記布帛における一方の主面に部分的に存在するプリント、および、バインダの層を備える、表面材であって、
前記布帛におけるもう一方の主面よりも内部側に、前記バインダの層が存在しており、
前記プリントは、前記バインダの層を構成する組成物を含有していない、
表面材。」である。
また、第二の発明は「(工程1)布帛を用意する工程、
(工程2)プリントを構成する組成物と、前記組成物の溶媒および/または分散媒とを含んでいるプリント液を用意する工程、
(工程3)前記布帛における一方の主面へ、プリント液を部分的に付与する工程、
(工程4)前記プリント液を部分的に付与した布帛から、前記溶媒および/または分散媒を除去することで、前記布帛における前記一方の主面上に部分的にプリントを形成する工程、
(工程5)バインダと、前記バインダの溶媒および/または分散媒とを含んでいる、バインダ液を用意する工程、
(工程6)前記布帛におけるもう一方の主面へ、前記バインダ液を付与する工程、
(工程7)前記布帛におけるもう一方の主面へ、前記バインダの溶媒および/または分散媒を付与する工程、
(工程8)前記布帛から、前記バインダの溶媒および/または分散媒を除去する工程、
を備える、表面材の製造方法。」である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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