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公開番号2024165118
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023080999
出願日2023-05-16
発明の名称積層体
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 3/30 20060101AFI20241121BHJP(積層体)
要約【課題】積層体の表面の凹凸形状により光沢を抑制しながら、積層体の表面に指紋を付着しにくくする。
【解決手段】積層体10は、第1面11と、第1面11の反対側の第2面12と、を有する。積層体10は、第1面11から第2面12に向かって、基材20と、表面層40と、を順に備える。表面層40は、第1層41と、第1層41に対して第1面11より第2面12の近くに設けられた第2層42と、を含む。第2層42は、所定のパターンで設けられている。第2面12には、凹凸形状13が形成されている。第2面12の表面積に対する、第2面12の最大高さから2.5μm以内の高さを有する部分の表面積の合計の割合は、10%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有する積層体であって、
前記第1面から前記第2面に向かって、基材と、表面層と、を順に備え、
前記表面層は、第1層と、前記第1層に対して前記第1面より前記第2面の近くに設けられた第2層と、を含み、
前記第2層は、所定のパターンで設けられており、
前記第2面には、凹凸形状が形成されており、
前記第2面の表面積に対する、前記第2面の最大高さから2.5μm以内の高さを有する部分の表面積の合計の割合は、10%以下である、積層体。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記第2面のJIS B0601:2013に規定される最大高さ粗さRzは、12.5μm以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記凹凸形状は、不規則なシワ構造を有している、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記凹凸形状は、線状凸部と、前記線状凸部の間の凹部と、によって形成されている、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記第1層の厚みは、1μm以上20μm以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項6】
前記第2層の厚みは、0.1μm以上5μm以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項7】
前記第2面におけるJIS Z8741:1997に規定される60°鏡面光沢度は、10.0以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項8】
前記基材と前記表面層との間に配置された意匠層と、を備え、
前記意匠層は、着色層と、前記着色層に対して前記第1面より前記第2面の近くに設けられた絵柄層と、を含み、
前記絵柄層は、前記第2層のパターンに対応したパターンで設けられている、請求項1に記載の積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積層体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されているような、化粧シートとして用いられる積層体が知られている。積層体は、建築物の内装及び外装、建具、家具及び家電等の表面、車両の内装等に用いられている。積層体の表面には、光沢を抑制するための表面層が設けられる。表面層は、積層体の表面に凹凸形状を形成する。積層体に入射した光が、凹凸形状で乱反射して拡散することにより、積層体の表面における光沢が減少する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-165030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
凹凸形状により、積層体の表面の表面積が大きくなっている。積層体の表面を指で触った際に、指と積層体とが接触する面積が大きくなるため、積層体の表面に皮脂が指紋として付着しやすい。指紋は汚れとして観察される。積層体の表面に指紋が付着しにくいことが望まれる。本開示は、積層体の表面の凹凸形状により光沢を抑制しながら、積層体の表面に指紋を付着しにくくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施の形態は、以下の[1]乃至[8]に関する。
[1]
第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有する積層体であって、
前記第1面から前記第2面に向かって、基材と、表面層と、を順に備え、
前記表面層は、第1層と、前記第1層に対して前記第1面より前記第2面の近くに設けられた第2層と、を含み、
前記第2層は、所定のパターンで設けられており、
前記第2面には、凹凸形状が形成されており、
前記第2面の表面積に対する、前記第2面の最大高さから2.5μm以内の高さを有する部分の表面積の合計の割合は、10%以下である、積層体。
[2]
前記第2面のJIS B0601:2013に規定される最大高さ粗さRzは、12.5μm以下である、[1]に記載の積層体。
[3]
前記凹凸形状は、不規則なシワ構造を有している、[1]または[2]に記載の積層体。
[4]
前記凹凸形状は、線状凸部と、前記線状凸部の間の凹部と、によって形成されている、[1]乃至[3]のいずれかに記載の積層体。
[5]
前記第1層の厚みは、1μm以上20μm以下である、[1]乃至[4]のいずれかに記載の積層体。
[6]
前記第2層の厚みは、0.1μm以上5μm以下である、[1]乃至[5]のいずれかに記載の積層体。
[7]
前記第2面におけるJIS Z8741:1997に規定される60°鏡面光沢度は、10.0以下である、[1]乃至[6]のいずれかに記載の積層体。
[8]
前記基材と前記表面層との間に配置された意匠層と、を備え、
前記意匠層は、着色層と、前記着色層に対して前記第1面より前記第2面の近くに設けられた絵柄層と、を含み、
前記絵柄層は、前記第2層のパターンに対応したパターンで設けられている、[1]乃至[7]のいずれかに記載の積層体。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、積層体の表面の凹凸形状により光沢を抑制しながら、積層体の表面に指紋を付着しにくくできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、積層体の一例を示す断面図である。
図2は、積層体の他の例を示す断面図である。
図3は、積層体の第2面の写真である。
図4は、積層体の表面層の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本開示の一実施の形態について説明する。本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。一部の図において示された構成等が、他の図において省略されていることもある。
【0009】
本明細書において、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等は、厳密な意味に限定されることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈される。
【0010】
本明細書において、パラメータに関して複数の上限値の候補及び複数の下限値の候補が挙げられている場合、そのパラメータは、任意の1つの上限値の候補と任意の1つの下限値の候補とを組み合わせた数値範囲であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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